セイナルボンジン

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狼よさらば

2014-06-22 00:47:43 | 映画
名優、チャールズ・ブロンソン。
「イケメンか、そうでないか」で言えば間違いなく「そうでない方」に入るとは思うんですが、
「ううむ、渋い!カッコいい!!」って思ってしまうから不思議なものです。
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狼よさらば (1974年 マイケル・ウィナー監督作品)

ゴロツキ共に妻を殺され、娘を廃人にされたブロンソンが、リボルバー片手に街の犯罪者を処刑していく、という話。



超面白かった!
テーマが自作ゲームと似てるので気になっていたのですが、これは見ないでおいて良かったです。凄すぎてやる気なくしてたと思うので(笑)

主人公(チャールズ・ブロンソン)はニューヨークの設計士(見えないけど=笑)
兵役も拒否した平和主義者でしたが、家族を傷つけられたことから悪党どもへの私的な制裁を開始します。

初めて強盗を射殺した時は、「何てことを!」とガタガタ震えながら嘔吐していたのですが、徐々に危険な「狩り」にのめり込んでいき、顔色一つ変えず次々殺人を重ねるようになります。

ポイントは「敵討ち」をしている訳ではないということ。
家族を傷つけた犯人は結局分からずじまいで、主人公は手当たり次第にチンピラを殺しているだけです。
「財布出しな」って言っただけで即処刑ですからね、やってることは殆ど殺人鬼と大差なかったりします。

街のダニ共を片っ端から始末するブロンソン、マスコミにも英雄扱いされますがヒーロー的爽快感は微塵もなく、警察にもマークされ、深みにズブズブのめり込んでいく姿が非常に危うく目が離せません。

彼を追うオチョア警部のキャラも良かったです。最後の主人公とのやり取りは必見です。
ここは吹替と字幕でかなり印象が違いますが、私は吹替の方が好きですね。原語と比べて少し「盛って」いる感じですが、ドラマ的に凄く分かり易く、流れが美しいです。
大塚周夫の名演も素晴らしかったです。

ラストシーンを「続編を狙ったもの」と捉える向きもあるようですが、私は続編関係なくこの終わり方がベストだと思います。
色々な解釈があると思うのですが、個人的には、完全に主人公は「向こう側」の人になってしまった、もう元には戻れないのだな…という、何やら恐ろしくも悲しいものに感じられました。

五作までシリーズ化されたようですが、どうなんでしょう?
邦題を見る限り、「スーパー・マグナム」「地獄のリベンジャー」とやりたい放題ですよ。
悪党どもは俺が裁く!おっさんアウトローが痛快大暴れ!みたいな感じなのかしら?
それはそれで、自分好みではありそうなんですけども(笑)

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