※クレヨンしんちゃんの知識がほとんどない人間が「暗黒タマタマ大追跡」を観た感想です。
ネタバレあり。
見終わって素直に「面白かった~!」と思った。
ストーリー的な意味でもギャグ的な意味でも、今まで観てきたクレしん映画の中で一番面白かった気がする。
世界の秘密!闇の力!みたいなやつから、派手なアクション、ロードムービー的な映像、少年の成長…とにかくテンション上がる要素がたくさん入ってて「うわあ、良い映画だ~!」ってなった。
まず、見ながら思ったことを順に連ねていくと
・えっ、顔色がそんなセパレートなことある?
・ちゃんとケーキ屋さんで買ってきたプリンだ!
それはしんちゃんじゃなくても幸せになるよ。
・誤飲!!!赤子の誤飲こわい!!!
・二丁目に「スウィングボール」て店があったら、入るよね。
・ショーのレベルが高ぇ。
・最っっっ高のトイレじゃん!!!
このトイレ見るために観光客くるだろ。
ロボットレストランに負けてないでしょ、これ。
・銀座の「玉王」は、今聞くと「犬王」っぽさがあるね。
・あ、玉王だから中村玉緒さんぽい人がママなのね。
玉緒さんぽく話せるだけじゃなくて、ちゃんと自然な関西弁なのが安心ね。
てかこの声、花沢さんじゃない?
・急に三波春夫の「世界の国からこんにちは」で踊る場面、めちゃくちゃこわいな。
一番こわい団体がやる躍りじゃん。
銀座のクラブに行って店員がこれ踊り出したら本気で怯えるわ。
・たまに臼井さんご本人が出てきて歌うシステムいいよね。
昔の横溝・乱歩シリーズに、原作者とか脚本家とか出てくる感じと似てる。
「そっか~、出たかったんだ~」てなる。
・みさえ、「ウニを投げられない」の前に「トゲトゲのウニを素手で握れる」の方がすごくない???
・この後のフリなのはわかるけど、駆け寄ってきたしんのすけを無視はダメだろ、ひろし。
しんのすけ5才だぞ。
・たまゆら三兄弟のママ、腰から回すタイプのビンタすごい。
・ずっと「そのケツだけ星人てのは、ほんとにケツだけで済むんですか?」と思ってきたので、このシーンは嬉しかった。
そうよね、そうなるよね。
・「カヌレはお尻の穴に似てる」ってのは、かなり使い込まれて土手になっちゃってるヤツを見てきたローズさんならではの感想ですね。
さすが。
ローズだけにね!つって。
・クレしん映画って、高い塔とかビルに上ってのアクション多いね。
大きな建物がよく出てくる気がする。
あと、アクションが「未来少年コナン」っぽいのね。
人が落ちるよりも速くビルの壁を駆け降りたりとかね。
・みさえ、母乳出るんだ…。
・最後「犬王」みたいな人出てきたやん。
「世界の存続に関わる大切な玉」と「ひまわり」がひとつになることで、「玉が欲しい者たち」と「ひまわりを大切に思う者たち」がひまわりを巡って走り回り、その中でしんのすけが兄としての自覚を持つという構造、ほんっとに素晴らしい。
最初の方でしんちゃんが「下の子ができたときの上の子のモヤモヤ」を見せてきたとき、ハッとしたなぁ。
今まで見てきたしんちゃんは、ずっと「オラとひまわりとシロ!」って感じだったから、そんな気持ちを持ったことがあるなんて知らなかった。
そうだよなぁ、しんちゃんまだ5才なんだもんな。お父さんもお母さんも自分の方向いてて欲しいよね。
しんちゃんて、何があっても泣かないし、大事なことは諦めないし、怖じ気付かないし、優しいんだよね。
今回も、ひまわりにチンチン引っ張られて痛くても声を殺して我慢してたし、ひまわりに怒ったりしなかった。
自分とそんなに変わらない大きさのひまわりを抱きかかえて走ってた。
5才なのに。
「野原しんのすけ」って全登場人物の中で ”一番のボケ役” なのに、一番正しくて、優しくて、強いっていう、ちょっと特殊なくらい全部を背負ったキャラクターだと思う。
いつでも物語の見せ場はしんちゃんの周りで起きるし、問題はしんちゃんが納めるし、最後の大事な答えはしんちゃんが言う。
完全に「主役」なんだよね。
それ故、私には他の子に比べて子供らしさが薄いように見えてた。
だから今回、しんちゃんの中にある「子供らしい気持ち」を見たのは新鮮だったなぁ。
「5才のしんのすけ」がちゃんとリアルに見えた気がした。
観て良かったなぁ。
あと、ここへきて私、しんちゃんのものまねができるようになりました。
クレヨンしんちゃんのマネって「やります!て言われてテンションが上がらないモノマネ トップ5」に入ると思うんだけど、期待値が低いからこそセリフ次第で結構ウケるんじゃない?
まぁ、今のところ何も思いつかないけども。