ヘリコプタプタプさんからです

あなたへのおたより

特撮あんま知らないけど「シン ウルトラマン」観た

2022-06-16 17:12:00 | 感想
*ネタバレあり

「犬王」と、「トップガン」か「シン ウルトラマン」のうちどっちかを一日で見るつもりでいて、事前に調べたときは「トップガン」の方を見る予定だったのだが、上映時間の変更があって、成り行きで「シン ウルトラマン MX4D」を見ることになった。

私にとって、生まれて初めてのMX4D。
まさかの予定外ウルトラマンでMX4D初体験。

すげーねアレ。
遊園地みたいだったわ。



ウルトラマンについては、昔なんとなく見たことはあるなーくらいだったので、どこまで楽しめるんだろうと思ってたけど、めちゃくちゃバキバキに面白かった。


まず、見ながら思ったことを連ねていく。

・最初に出てきたときのウルトラマン、「妙にスタイルのいい露出系の変質者」って感じですごかった。
いるよね、最高潮に興奮してるはずなのに、見た目から感情が全く読めない変態。

・MX4Dの演出で、座席が揺れたり風が来るのと一緒に、ときどき普通に背中をドン!てしてくるときがあって「いや、背中ドンは違うやろ」て思った。

・長澤まさみ、独り言多いなぁー。
思ったこと全部言うやん。

・ウルトラマン、人間界には「本」てものがあって「図書館」に行ったら貸してくれるらしいって、早い段階で解ったのすごいね。
どこかからデータ読み込むとかじゃなく、紙でいくんやね。

・デカくなった長澤まさみの場面、「大日本人」の板尾さんの場面思い出した。

・庵野、会議好きやなー。

・ウルトラマンの攻撃で、「ふつうに叩く」があるの面白いな。

・椅子に縛られてる斎藤工、性的すぎる。

・怪獣の知識無いから、山本耕史が怪獣の姿に変わったとき「うわぁ!山本耕史の顔、外国の海辺にあるデカイ建物みたいになった!」て思ってビックリした。

・ゼットン知ってる!聞いたことある!……え???…でっっか。

・斎藤工が海に落ちたとき、座席からすっごい微量の水を顔にピャッてかけられて「は?」てなった。
斎藤工めっちゃちっちゃいみたいやん。
リップクリーム落としたくらいの感じやん。

・ゾフィー、最初に伝えてきた「ウルトラマンの行動が許されない理由」と「人間を絶滅させる理由」はすごいハッキリしてたし、「この決定はもう揺るがないものです、上が決めたんで無理です」くらいの感じで来てたのに、最後「なんか、みんなめっちゃ頑張っててすごかったし」くらいの理由で許してくれたやん。
しかも、それゾフィーの判断で決めていいんや。上に一回言わんでええんや。
と思ってたら終わった。


MX4Dで揺らされたりかけられたり吹かれたりして、楽しさが何割か増してるかもしれないけど、映画としてちゃんと面白かった。

「あなたがた、もうだいたい察してるでしょ?」て部分はスパッと説明省くのもよかった。

最後のあの場面で、みんなが知ってるあのウルトラマンの画が出てきたとき「わー!ウルトラマーン!」ってなって、すごいワクワクしたし、「あ、それ、帰っていくパターンもあるんや」てなったし、色んなところでちゃんと特撮っぽい映像が出てくるの楽しかった。

ウルトラマン知らなくてもこんなにワクワクしたんだから、好きな人はもっと面白いんだろうなぁ。
私ですら最後「米津ぅーーー!」てなったもんな。

いやぁ、観られて良かった。


彼はなぜ7734号室に行かされたのか ─「残酷で異常」

2022-06-01 16:15:00 | 感想
映画「残酷で異常」の感想です。
*ネタバレあり


アマプラでおすすめに出てきたから観てみたら、思ってた倍おもしろかった。


とはいえ、タイトルとメインビジュアルの感じから想像するのが35点ぐらいの映画なので、倍になっても70点ね。
たぶんこれ、観た人みんなが「もうちょい売りかた考えたらよかったのに…」と思うだろうし、「思ったより面白いから観て!」って人に言いたくなるんじゃないかな。



内容的には「謎が解き明かされていく」系のヤツなので、ネタバレを全く気にしない方か、すでに観た方だけ、このあとを読んでください。

いきなり「答え」から書いていきますので。





結論から言うと、これは典型的なハラスメント男が、死んでから自分の本当の罪を自覚させられる映画である。



すべてのハラスメント加害者がそうであるように、主人公のエドガーという男も最初は「自分はなにも悪くない」「あれは仕方のないことだった」「事故だ」と思っている。
本っっっ当に「オレは悪くない。こんなに責められるのはおかしい。むしろ被害者だ」と思っている。

しかし、彼は無自覚な加害者でしかない。



まず、彼が「愛をたくさん注いで大切にしてきた」と思っている妻 メイロンは、彼が金でフィリピンから連れてきた女性である。

彼は最後の最後まで「メイロンを心から愛している」というが、それは愛ではなく”自分が満足を得るための所有物に対する執着心”だ。


彼自身、自分が「モテない」ことを自覚しているので、「いつか逃げられる、取られる」という意識から、妻を家に閉じ込め、自由な行動を禁じる。

当然、妻は何度も「嫌だ」という意思表示をしていて、それは他人から見れば明らかなのだが、彼は気付かない。気付いたとしても「お前のためだ、黙れ」と言って押さえ付けることしかしない。


メイロンは、子供も一緒につれてきているので、子供の生活のためにも、エドガーの言うことをきかなければならない。

メイロンの息子 ゴーガンは、あるとき同級生に「お前の父親は、父親じゃない。ママとヤッてる白人男だ。ママは金でヤラせてくれるんだろ」といわれ、最終的にその子を傷つけてしまう。

この同級生の言葉は酷い。が、しかし事実である。
エドガーには、ゴーガンの父になる気などない。メイロンを自分の自由に所有し続けたいだけだ。


エドガーは、メイロンに相談なく、ゴーガンを遠いところに住む親族のところへ行かせることを決める。
しかも、それをゴーガンに告げ「ママもそう思ってる」と嘘をつく。

逃げ出した息子からその事を聞いたメイロンは、エドガーにそれを確認するが「話してたら勝手に逃げた」と言われ、彼を毒殺しようと決意する。 

 
この決意は「どうしてもこの状況から逃げたい。もう限界だ」という、"突発的な攻撃"である。
後先考えたらやらない方がいいと完全に理解しているが、「嫌だ、止めてくれ」が勝ったということ。

ここまでずっと我慢してきて、何度も「嫌だからやめてくれ」という合図をしてきても無視されてきて、もうムリだと思ったから、普通ならやらない行動にでたわけだ。



当然、ハラスメントというのは「立場的に、強く反抗できない状況の相手」に対して行われることが多い。

そして、ハラスメントをする側の人間は「相手が自分を受け入れている」と思っていたり、「自分の言う通りにするのが相手のため」と思っていることが殆どだ。

だから、非難されたとき「そんなに嫌がってるとは思わなかった」「冗談だった」「みんなもやってるから、いいと思った」「親しみの表現だった」「相手も悪かった」等と言う。

そして、「わかりました、相手に嫌な思いをさせたことは謝ります」とは言えても、自分の思考が根本からダメだとは、気づかない。

絶対に自分は悪くないと思い込んでるので「なるほど○○はダメなんですね、あなたはそれがダメなタイプの人だったんだ。知りませんでした。ああ、今回はたまたま運悪く嫌がられたんだ」という結論になる。


本当に、どんなに説明されようが気づかない。わからない。理解できない。それが、ハラスメントの加害者だ。



死後の施設で、エドガーは他のどんな残酷な犯罪者よりも「問題がある人物」としてマークされている。
彼だけが7734号室(逆さにすると”HELL”地獄)に送られる。

それはおそらく、"殺し"そのものより、彼のように悪いこととも思わず、葛藤もせず、人を自分の満足のためだけに苦しめ、反抗されてムカついて殺してもまだ被害者だと思っていることが、1番罪深いことだからではないだろうか。


エドガーは最後、それに気付く。
が、これは映画なので、実際にあいつらがこんな風に気づくことなんて、無いんだよね。

絶望感がすごくて、笑えてくるね。




妻殺しに関してだけ言えば、エドガーの最初の間違いは「まともな方法でパートナー得ることを放棄した」ところだろう。

まともに自分と向き合おうとせず、人と向き合おうともせず、努力のいらない簡単な方法で「実態の伴わない自己肯定感」を手に入れたから、崩壊したと私は思っている。


実態の伴わない自己肯定感。
手軽に満たせる承認欲求。
付け焼き刃の価値。

そんなものを得て舞い上がって周りが見えなくなっていたから、壊れたときの対処を間違う。

1番ダメな手段に出る。

それがエドガーの場合、殺人という結果になったのではないか。




エドガーがやったような「付け焼き刃な方法で自分に価値を付ける」というやり方は、日常でもたくさん見られる。

一番近いのは「金をたくさん払ってチヤホヤしてもらってることを"自分自身に価値があるからだ"と思ってしまう」ってやつだろう。

もっと簡単なので言うと「注目されている人やグループと関わることで、自分も同じ位置に立てた気になる」とかね。
「あの有名人と知り合いでさぁ」「あの人と一回寝たことがある」とかもそう。

そういうのがたまにあって、話のネタとして持っとくのは良いと思うけど、それ「しか」ない場合が怖いよね。


本当に自分の中に積み重ねたものがあって、認められた上で得たのではない「価値」は、自滅の時限爆弾になる。

調子に乗ったり、天狗になったとたんにドカン。


自己顕示欲とか承認欲求に勝手に振り回されて自滅していった人は、たくさん見てきた。

おそらくその人たちは、「ある日突然、大変な目にあった」と思っただけで、理由もわからず、その後も自分の周りの世界で簡単な価値だけを身に付けて安心してるんだろう。




この映画、ラストでエドガーはまだ同じ施設にいて、そこで自信満々に「私の体験」みたいなことをシタリ顔で話し始める場面で終わる。

この手のタイプは、根本がアレなので、結局ここまで来ても「いやー、僕は気づいちゃいましたね。そこで僕のとった行動は、こうです!いかがですか、皆さん!皆さんも僕みたいに、気が付けると良いですね!」て方向に行くよね。

「おまえ、そういうとこやで!」ってなったね。



あと、この映画が妙に評価高いのって「面白くないかと思ったら面白かった」てとこが大きい気がする。

ちゃんと良いタイトルで良いメインビジュアルだったら、ここまでは評価されてなかったかもね。
むずかしいね。

ほとんどアニメに触れてこなかった人間が「東京ゴッドファーザーズ」観た

2022-05-22 17:17:00 | 感想
*今までほとんどアニメに触れてこなかった人間が書いた「東京ゴットファーザーズ」の感想です。
ネタバレは、そんなにないと思う。


ざっくり説明すると
馬小屋でキリストが生まれたのと同じ日の夜にゴミ捨て場に捨てられていた赤ちゃんと、その子を拾った三人のホームレスの周りで、たくさんの奇跡が起きるお話。



海外の作品ではよく「クリスマスの奇跡」という題材の作品がつくられるけど、日本でガッツリそれをやってるの、ちょっと珍しい気がする。

景色がすごく東京くさくて良かった。
ああいう質感の景色って、関西にはないんだよね。

東京でしか生まれない「クリスマスの奇跡」、面白かったなぁ。
重たい内容かと思って割と身構えて観始めたけど、気持ちが軽くなる映画だった。



観ながら思ったことを連ねていくと

・梅垣さん、良い声だな。

・この「奇跡だわ」って言った人が、後で絡んでくるのかな?
(結局 最後までわからなくて、もう一回見直したら、冒頭で炊き出ししてた人だった。ハナに赤ちゃん出来るって話を聞いてたから、本当に赤ちゃん抱いてるとこ見て、あの台詞なのね)

・結婚パーティーでメイドに化けてたお兄さん、めちゃめちゃかわいいな。
キャラデザ的に悪い人ではなさそうだから、連れてかれても安心だった。
奥さん優しくて最高。
幸せになって欲しいなぁ。逃げ切って欲しいなぁ。

・ペットボトルで作った風車がたくさんあるとこ、あるよね~!
こういう絵が入ってくるの、大好き。

・この作品で唯一ずっとツイてないの、タクシーの運転手さんだよね

・うちのAlexa、梅垣さんがいう「みゆきちゃん」に反応するんだけど。

・路地に現れる天使だか妖精だかは、真冬にサンダル履きなのな。

・鍵開けてドア通って「ただいま」のシーン、うまいなぁ。

・柴田理恵さんだ!

・あがた森魚は「幸子の幸はどこにある」と歌ったけど、「ハピネス」とか「ハピハピ」とか「ラッキー」ってすごい言ってる人を見ると不安になるよね。
「人は一方を強く意識するとき、その真逆を同じくらい強く意識し、恐れている」みたいなの思い出すよね。

・清子の身体能力もすごいので、一日も早くあの男と別れて、これからは訳あり風の美人トラック運転手になるなどして、モテたり稼いだりしていってほしい。

・これくらい出来すぎた奇跡のお話で、ちょうどいい。




見終わって思ったのは、今敏監督は優しいねってこと。

恵まれてるとは到底言えない状況の三人と赤ちゃんが、苦労するのでも失敗するのでもなく、ずっと "すくわれていく" ことで、見ている人の気持ちが軽くなっていく。
前回観たパプリカも、今回のゴッドファーザーズも、もっと理屈っぽく重い感じになってもおかしくないのに、全然そうなってなくて、見終わった後は良い気分になれた。

それにしても、「パプリカ」がこれの後につくられた作品なの、面白いなぁー。
他の今敏監督作品も、一通り観てみようかな。


あと、映像特典の鴻上尚志さんの語り口とか、あの頃の鈴木慶一さんの感じとか見て「ああぁー!2000年頭!」てなった。

鴻上さんが「大人の鑑賞にたえるアニメをつくったらこうなったってこと」て言ってるってことは、この頃はまだ「アニメは子供が観るもの」だったんだな。
でも、AKIRAってもっと前でしょ?80年代?
ジブリも既にたくさん出してる頃よね。
それでもまだそういう感じだったんだ。

今敏監督は、話してる姿も話し方もめちゃくちゃ賢そうで、優しそうだった。
そして、江守徹さんのネクタイは、今まで見た黄色いネクタイの中で一番 幅が広かった。


次は「妄想代理人」観るつもりなんだけど、6本組なことにビビってる。
また観終わったら、レビュー書きます。

クレしん映画あんまり観たことないけど「超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」観た

2022-05-21 14:13:00 | 感想
*までクレしん映画もテレビアニメもほとんど見たことがない人間が書いた「超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」の感想です。
ネタバレは、少し。


タイトルの感じから想像してたよりも、かなりダークな設定で、悪者が本当に根っから悪かった。

舞台設定がこえぇよぉ~。
独裁者の周りだけ明るく栄えてて、極端な貧富の差ができたカスカベやだよ~。


あと、始まったとき、一瞬「えっ?!将来しんちゃん、アクション仮面になるの?最高じゃん!」と思ったけど、そういうことではなかった。
アクション仮面の格好をして、発明品でみんなを救おうとしてる人になってたんだね。
それはそれで、もっと最高。

それにしても、大人になったしんちゃん、めちゃくちゃスタイルいいし、声もかっこいいのな。
他の防衛隊メンバーは、みんなそのまんまなのに。


なんか、ここまでずっとクレしん映画を見てきて、このタイミングでこの作品に行き着いたの良かったな。



とりあえず先に、観ながら思ったことを連ねていくと

・大人しんちゃん、色気がありすぎるのでは

・花嫁ご本人すぐ出てきたやん

・「私のことは好きに呼んでね」といわれて、その返しが「オラはしんちゃん!」て、かわいいな。
しんちゃんは、「しんちゃん」て呼ばれたいと思ってるんだね。

・未来、アクション仮面めっちゃ流行ってるやん。

・まだ声がカスカスじゃなかった頃の、はるな愛ちゃん!

・ひろしとみさえ、みんなにお揃いのパジャマ着せてあげてるけど、しんのすけが5才の時のパジャマを着替えの分までぜんぶ残してあったの?!
やだぁ…泣けるぅ…。

・小さい頃の息子が年取ってから戻ってきたら、かわいいだろうなぁ。

・みさえのボディスーツ、スゴすぎるやろ。
あそこまで絞めたら内臓破裂するやろ。

・ボーちゃん?!
え、めっちゃ頭良さそう…。たまにメディアに出てくる天才の人の見た目やん。

・ひまわり?!
え、しんのすけもひまわりも割りとしっかり稼いでそうなのに、実家あんなんなの?
もうちょっと里帰りしたり、送金したりした方がいいのでは?

・ボーちゃん28号の鼻水はそれ、素材は何なの?
なに?自分のアイデンティティとしてそのデザインにしたの?
怖くない?

・独裁者の転落と逮捕で解決するの、すごいな。

・大人しんのすけ、バカクソかっこいいじゃん。
なに、この、さわやかルパン三世みたいなやつ。
ズルくない?



で、観終わって思ったこと。

今回のこの作品は、全体を通してずっと真っ直ぐに「野原しんのすけは、みんなの気持ちを明るくする、かっこいいヒーローなんだ。コレからもずっと続くんだ」ということを伝えてきてたように思う。

しんのすけが最後の方で、ずっと強く何度も「オラは死なない!」と言うのを観て、ふと気づいて途中で調べたんだけど、原作者のが亡くなられた翌年に公開された作品なんだね。
そりゃあ、公開されたときは、みんな泣いただろうね。

こういう時に作る作品って、伝えたい大きなメッセージってのは最初から完全に決まってるんだろうけど、関わってる人の思いとか、やりたいことがぶつかり合って、纏めるの大変だろうな。
しんのすけに「オラは、死なない」て言わせるのはストレートすぎるって意見も出ただろうに。

そんな大きな変化があったタイミングで出した作品が、こんなにも「光と闇」がハッキリした世界の話で、その世界の中で「光であること」を決めた大人たちの決意表明みたいな作品だったのって、すごくカッコイイと思う。

かっこいい大人の本気のヤツが観られて嬉しかった。



あたし、大人帝国は確かテレビでチラッと見ただけなんだけど、ちゃんと見といた方がいいのかな?




クレしん映画ほとんど観たことないけど「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」観た

2022-05-20 20:12:00 | 感想
*までクレしん映画もテレビアニメもほとんど見たことがない人間が書いた「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」の感想です。
ネタバレは、少し。

前回「ラクガキングダム」を観たときに「ぶりぶりざえもんメインの映画があるなら観たい」と書いたが、正にコレがソレだった。


今まで観てきたのは、「天かす学園」「引っ越し物語」「B級グルメサバイバル」「ロボとーちゃん」「ラクガキングダム」、そして今回の「ブタのヒヅメ」の順で合計6本。
その中で、この「ブタのヒヅメ」は一番古い作品だと思う。

で、結論から言うと、今まで観てきたクレしん映画の中では、一番好きな感じだった。

てか、「死なば諸共バクダン」を背負ったピチピチ戦闘服のセクシーシングルマザーが大きな敵と戦うなんて、好きに決まってんじゃんね。
そりゃそうよ。


観ながら思ったことを連ねていくと

・モチーフとかキャラクターが昔のジブリっぽいなぁ。

・保護者抜きで5才児たちに天ぷらとか船盛食べさせる屋形船のイベント、なんなんだ。
これって伏線になってたりするのかな?(なってなかった)

・エヴァ観たことないけど、それでもわかるレベルで「エヴァに出てた人の声やん」てなるな。

・香港の海にめっちゃゴミ浮いてる描写、大丈夫なん?

・このアクションについてくる0才児ひまわり、一番強くない?

・”お色気”がバレルに倒されたときのワンショットが、急に今までの質感と変わるけど、何かのオマージュ?

・マウスの見た目と装置とかの感じからして、ジブリってよりエヴァなん?
うっすら知ってるだけだから、なんとも言えないな。

・「体に聞くしかないな」からの、”お色気”の体がピンクの豚に変えられて授乳は、普通に直球エロでは?

・しんちゃんの好きな芸能人、山田まりあだったことあるんだ。

・IZAMが憧れだった時代!!!!!!

・ぶりぶりざえもん、最初はしんちゃんに似た感じのキャラだったのか。
かっこいいけど、性質がしんちゃんなのね。

・え、しんちゃんが考えたぶりぶりざえもんのお話、最高じゃない?
しんちゃん天才じゃない?
これだけで観てよかったまであるやん。

・ぶりぶりざえもん…かっこいい…
え、好きなんだけど。グッツとか欲しいんだけど。



見終わった感想としては「しっかり出来てるなー」という感じ。

色んな要素が組み合わさってるんだけど、全部「全然ユルくない」。
悪役の目的も、攻撃の方法もマジのやつ。

他の映画のときの悪役は「悪いことしちゃうゾ!」くらいだったけど、ブタのヒヅメはマジで殺害しにくるし、立ち向かう方も死ぬ覚悟をしてる。

合間をギャグで繋いでるけど、内容がゴリゴリ。
これ、ギャグ要素を全部抜いて絵がシリアスだったとしても、普通に成立するのでは?


コレを観た後で思い返すと、ラクガキングダムのぶりぶりざえもんは、ニセななこ同様「本来の性格から違ってる」ということ?
ただ、元々しんのすけが作ったキャラだから、ななこおねえさんより再現度が高かったってこと?

あと、なんか元ネタとかあるのかな?て場面が多かったけど、あんまり思い当たらないままっだったな。
ジブリ…ぽい?エヴァってこんな感じだったような?とは思った。
合ってるかどうかはワカラン。

とにかく、今回で「クレしん映画の降り幅の広さって、この頃からなんだ~」って思ったし、「初期から既にこんな方向へ作り込まれてたのか」と思った。

今まで触れてこなかったけど、噂に違わず見ごたえがあるね、クレしん映画。

次は、「ぼくの花嫁」を観る予定です。
でめたし、でめたし。