第12回吉左右会(きっそうかい)を観に東急セルリアンタワー能楽堂へ行きました。まず大蔵教義氏と来場者みんなで「ハ↑ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、↓」と笑ったあと、教義氏から舞台を三角に歩くと場面が変わったことなんですよなどの豆知識の説明をうけました。
番組
1、粟田口
粟田口(刀の銘)をなにだか知らず、「自分こそが粟田口である。」と名乗りでた男(詐欺師=すっぱ)に
大名が太刀を持ち逃げされてしまう。
すっぱが調子よく大名の呼びかけに答えながら太刀を手にしてしまう、その掛け合いが面白く、
また残された大名が太刀を探し歩くなさけない姿が印象的
知らないことは恥でなく、知らないことを隠すことが恥ずかしいのにね。
2、貰婿(もらいむこ)
夫婦喧嘩して実家へ戻り、「我慢するくらいならば川へ身を投げて死ぬ」という娘の言葉に舅は仕方なく
家へいれ、聟には決して会わせないと決心する、
しかし聟が迎えにくると、娘は父親を聟と一緒に押し倒して帰ってしまう。 愛娘を返したくない舅の
寂しく情けない姿。 お父さんごめんなさーい・・・・・。
3.蟹山伏
山伏と強力が修行を終えて、帰国の途中お互いに修行で得た法力を褒めあっていると緋色の蟹の精が現
れ道を塞いでしまう。自信たっぷりに法力をつかっても経文をとなえても効果なく、逃げ惑う。
なまじの修行や努力を嘲笑しているのかな?
登場人物それぞれの気持ちが錯綜しその人間模様が面白かった
また隣に座っている人の笑い声がすごーく楽しそうで、私も一層楽しい気分になりました。