林真理子さんの『最高のオバハン 中島ハルコ』シリーズが、大地真央さん&松本まりかさんのコンビでドラマ化される。
厚かましいケチの毒舌名古屋嬢に冴えないライターが出会い成長していくお話。
原作『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない』の感想をまとめた。
厚かましいケチの毒舌名古屋嬢に冴えないライターが出会い成長していくお話。
原作『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない』の感想をまとめた。
『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない』
著者:林真理子
発行:文藝春秋
ドラマは2021年4月10日(土)からフジテレビ系にて毎週土曜日よる11:40から放送
『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』は、東村アキコさんでコミカライズされた『ハイパーミディ 中島ハルコ』が少女漫画雑誌『ココハナ』で連載中。
発行:文藝春秋
ドラマは2021年4月10日(土)からフジテレビ系にて毎週土曜日よる11:40から放送
『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』は、東村アキコさんでコミカライズされた『ハイパーミディ 中島ハルコ』が少女漫画雑誌『ココハナ』で連載中。
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『最高のオバハン 中島ハルコ』あらすじ・ネタバレ感想
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…
『最高のオバハン 中島ハルコ』登場人物
メインは2人
●中島ハルコ(52歳)
厚かましくてケチな名古屋嬢
バツ2で不倫関係の彼氏あり
IT系の会社を経営し政財界に顔が利く
毒舌だが相談者が後を絶たない
●菊池いづみ(38歳)
冴えないフードライター
ハルコのおかげで不倫にケリをつける
いつの間にかハルコの秘書的存在に……
厚かましくてケチな名古屋嬢
バツ2で不倫関係の彼氏あり
IT系の会社を経営し政財界に顔が利く
毒舌だが相談者が後を絶たない
●菊池いづみ(38歳)
冴えないフードライター
ハルコのおかげで不倫にケリをつける
いつの間にかハルコの秘書的存在に……
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『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』あらすじ・感想
●あらすじ
冴えないフードライターの菊池いづみ(38歳)は、パリで分不相応な高級ホテルに泊まったことを後悔していた。
最新のパリのレストラン情報を取材する為に訪れたのだが、期待していた雑誌のタイアップがつかなかったばかりか編集長が使い込みで左遷されてしまった。
その為、自費で宿泊するしかなかったのだが、原稿料が高くないフードライターに自前は相当辛いものだった。
いづみが外出しようとしているとロビーで「ちょっと」と呼び止められた。
見ると40代後半か50代前半の女性が手招きしており、いづみはムッとしたものの面倒くさいのでその女性に近づいた。
女性はホテルの朝食が高いとぼやき、いづみが朝食は外のカフェでとると言うと一緒に行くと言う。
随分と図々しいオバサン…それは女社長・中島ハルコだった。
いづみはハルコの厚かましさに呆れつつも自分の身の上話を始めてしまう。
商社マンの男と不倫関係を続けている。
不倫の醍醐味は普通の恋愛よりずっとドラマがあること。
だから、別れ時が分からなくなった。
そうこうしているうちに、父親の遺産が2千万円ほど入ってきた。
そうしたら男から3百万円ほど貸して欲しいと頼まれ貸したところ、1年経ってもそのお金は返してもらえず……。
最新のパリのレストラン情報を取材する為に訪れたのだが、期待していた雑誌のタイアップがつかなかったばかりか編集長が使い込みで左遷されてしまった。
その為、自費で宿泊するしかなかったのだが、原稿料が高くないフードライターに自前は相当辛いものだった。
いづみが外出しようとしているとロビーで「ちょっと」と呼び止められた。
見ると40代後半か50代前半の女性が手招きしており、いづみはムッとしたものの面倒くさいのでその女性に近づいた。
女性はホテルの朝食が高いとぼやき、いづみが朝食は外のカフェでとると言うと一緒に行くと言う。
随分と図々しいオバサン…それは女社長・中島ハルコだった。
いづみはハルコの厚かましさに呆れつつも自分の身の上話を始めてしまう。
商社マンの男と不倫関係を続けている。
不倫の醍醐味は普通の恋愛よりずっとドラマがあること。
だから、別れ時が分からなくなった。
そうこうしているうちに、父親の遺産が2千万円ほど入ってきた。
そうしたら男から3百万円ほど貸して欲しいと頼まれ貸したところ、1年経ってもそのお金は返してもらえず……。
●感想
シッカリしていそうな女性に限ってつまらん男の為に人生の無駄遣いをする。
いづみも最終的に不倫相手に3百万円も貸してしまう。
理由も教えてもらえず、借用書も無しで貸して良い金額じゃない。
親の遺産とは言え、3百万円を稼ぐのは容易ではないし、ましてやバカ男にくれて後悔しない金額じゃない!
そこでハルコがアドバイスしたことは……。
帰国したらすぐ男に請求書を送れ!
待てと言われたら期限(今月中)を切れ!
払えないと言われたらマチ金で借りて返せと言え!
いうものだった。
おそらくだけど、何らかの金融系の仕事をしたことがある女性って男性に期待なんてしていないんじゃないかしら?
働きに出なくても投資で稼ぐ能力があり、専業主婦になっても夫に屈する理由もない人は結構いるもんだ。
不倫されてもハルコが言ったように叩き潰すと思うわ、夫と愛人まとめて。
シッカリしていそうな女性に限ってつまらん男の為に人生の無駄遣いをする。
いづみも最終的に不倫相手に3百万円も貸してしまう。
理由も教えてもらえず、借用書も無しで貸して良い金額じゃない。
親の遺産とは言え、3百万円を稼ぐのは容易ではないし、ましてやバカ男にくれて後悔しない金額じゃない!
そこでハルコがアドバイスしたことは……。
帰国したらすぐ男に請求書を送れ!
待てと言われたら期限(今月中)を切れ!
払えないと言われたらマチ金で借りて返せと言え!
いうものだった。
おそらくだけど、何らかの金融系の仕事をしたことがある女性って男性に期待なんてしていないんじゃないかしら?
働きに出なくても投資で稼ぐ能力があり、専業主婦になっても夫に屈する理由もない人は結構いるもんだ。
不倫されてもハルコが言ったように叩き潰すと思うわ、夫と愛人まとめて。
さて、ハルコは厚かましくてケチで自慢話が多いが人生相談をよく受ける。
ハルコの友達の妙子は、定年退職した夫が家に居るのが辛いと言う。
それに対してハルコは194ページでこんなことを言う。
あんたさ、人はだれだって人生のオトシマエをつけなきゃいけない時がくるのよ。私みたいに一人で生きてきた者には孤独ってやつ、あんたみたいな専業主婦には定年のダンナを負わなきゃいけない時がくるの。どっちも放り出せないもんだとしたら、知恵とお金を遣わなきゃね。
以前テレビで、女の人はどんなに愛した夫でも先立たれるとせいせいする人が多いと言っていたなぁ。
女性は夫が死んでもなお10年以上生きるけれど、男性は妻に逝かれるとそんなに長生きできないものだ。
これでけでも男が威張っても女に甘えて生きてるんだってことが分かる。
「ダンナがずっといるって、しんどいことよね」(194ページ)と言う妙子も、きっと夫が亡くなったら清々しくその後の人生を楽しむだろうと思うわ。
ハルコは、母親のことで悩む女性に、親から逃げろとアドバイスする。
そうよ。昔の親は六十代で死んだけど、今の親は八十代、ヘタをすれば九十代まで生きる。だからややこしいことになっているの。いい、人っていうのは、親のめんどうをみるために生まれてきたんじゃないのよ。自分の人生を生きるために生まれてきたのよ。
(145ページ)
確かに、親世代が長生きできるようになったことで若い人は自分が稼いだお金を自分の為に十分使えないのが今のご時世。
バブル時代の人は稼いだお金を自分の為に使って人生を謳歌していた。
今は、三分の一はいざという時の為に預金、三分の一は老後の為に預金、三分の一は親の為に預金しなければならない。
親自身がある程度預貯金をしてくれていても、九十過ぎまで生きるとだいたいそれらを使ってしまってお金が足りなくなる。
それを見越して子供世代は自分の稼ぎから親の為にお金を貯めねばならない。
ハルコの言うことは無茶苦茶に思えるけれど、人間生きている限りどこかで割り切ることが精神衛生上必要なのかもと思える。
ハルコのように他人に一切気遣いをしない生き方ができれば一番楽でいいのかもしれないけど、あそこまで図々しく厚かましくなれなれしくもできないわ。
“最高”のオバハンって言うか“最強”のオバハンだと思う。
ハルコの友達の妙子は、定年退職した夫が家に居るのが辛いと言う。
それに対してハルコは194ページでこんなことを言う。
あんたさ、人はだれだって人生のオトシマエをつけなきゃいけない時がくるのよ。私みたいに一人で生きてきた者には孤独ってやつ、あんたみたいな専業主婦には定年のダンナを負わなきゃいけない時がくるの。どっちも放り出せないもんだとしたら、知恵とお金を遣わなきゃね。
以前テレビで、女の人はどんなに愛した夫でも先立たれるとせいせいする人が多いと言っていたなぁ。
女性は夫が死んでもなお10年以上生きるけれど、男性は妻に逝かれるとそんなに長生きできないものだ。
これでけでも男が威張っても女に甘えて生きてるんだってことが分かる。
「ダンナがずっといるって、しんどいことよね」(194ページ)と言う妙子も、きっと夫が亡くなったら清々しくその後の人生を楽しむだろうと思うわ。
ハルコは、母親のことで悩む女性に、親から逃げろとアドバイスする。
そうよ。昔の親は六十代で死んだけど、今の親は八十代、ヘタをすれば九十代まで生きる。だからややこしいことになっているの。いい、人っていうのは、親のめんどうをみるために生まれてきたんじゃないのよ。自分の人生を生きるために生まれてきたのよ。
(145ページ)
確かに、親世代が長生きできるようになったことで若い人は自分が稼いだお金を自分の為に十分使えないのが今のご時世。
バブル時代の人は稼いだお金を自分の為に使って人生を謳歌していた。
今は、三分の一はいざという時の為に預金、三分の一は老後の為に預金、三分の一は親の為に預金しなければならない。
親自身がある程度預貯金をしてくれていても、九十過ぎまで生きるとだいたいそれらを使ってしまってお金が足りなくなる。
それを見越して子供世代は自分の稼ぎから親の為にお金を貯めねばならない。
ハルコの言うことは無茶苦茶に思えるけれど、人間生きている限りどこかで割り切ることが精神衛生上必要なのかもと思える。
ハルコのように他人に一切気遣いをしない生き方ができれば一番楽でいいのかもしれないけど、あそこまで図々しく厚かましくなれなれしくもできないわ。
“最高”のオバハンって言うか“最強”のオバハンだと思う。
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『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない』あらすじ・感想
●あらすじ
『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』でうっかりパリでIT系の会社を経営している中島ハルコと出会ったことでいいように使われるようになったフードライターの菊池いづみは、最近ハルコの部屋で過ごすことが増えてきた。
ズケズケ物言うハルコだが意外にも相談者が多く、今日もお見合いの写真や釣書をテーブルに並べている。
お金持ちや家柄が立派なお家は今もこうして結婚相手を探しているらしい。
お嬢様方は身持ちを堅くして待っているが、お坊ちゃん達は就職した会社でそこら辺の女と恋愛結婚してしまう為、女の子の写真と釣書は溜まる一方なのだとか。
ハルコのアドバイスで長年の不倫関係を清算したいづみは自分にも相手をまわして欲しいなんて頼む。
だが、男は50歳になっても相手の女性は若い娘を希望するのだと返され、逆に良いのを見つけたら紹介してと言われる始末。
そんないづみは仕事の関係で、ある会社の御曹司と知り合いになり、ハルコにお見合い候補者として紹介するのだが……。
『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』でうっかりパリでIT系の会社を経営している中島ハルコと出会ったことでいいように使われるようになったフードライターの菊池いづみは、最近ハルコの部屋で過ごすことが増えてきた。
ズケズケ物言うハルコだが意外にも相談者が多く、今日もお見合いの写真や釣書をテーブルに並べている。
お金持ちや家柄が立派なお家は今もこうして結婚相手を探しているらしい。
お嬢様方は身持ちを堅くして待っているが、お坊ちゃん達は就職した会社でそこら辺の女と恋愛結婚してしまう為、女の子の写真と釣書は溜まる一方なのだとか。
ハルコのアドバイスで長年の不倫関係を清算したいづみは自分にも相手をまわして欲しいなんて頼む。
だが、男は50歳になっても相手の女性は若い娘を希望するのだと返され、逆に良いのを見つけたら紹介してと言われる始末。
そんないづみは仕事の関係で、ある会社の御曹司と知り合いになり、ハルコにお見合い候補者として紹介するのだが……。
●感想
お金持ちの息子だけどデブの大男でバツイチの男性・熊咲雄介。
最初いづみはデブだけはダメと、雄介をハルコにお見合いの駒として紹介する。
だが、同じフード系のコラムを書いている雄介といづみは話が合うようで、それゆえハルコは2人の交際を後押しする。
うーん、デブで40歳半ばの大男かぁ。
ないわ~と思ったけど、結局一緒に居て楽しいかどうかなのかな。
見た目が良くてもお金があっても、一緒に居てしんどかったりつまらなかったりしたら苦行でしかないもんなぁ。
雄介もいづみと一緒にいるうちに随分とやせてきたが結婚へのハードルは高い。
どうにもこうにも雄介は思い切りが悪い。
さて、相変わらずハルコの元には相談者がやって来る。
と言うか、初対面でも図々しくなれなれしいハルコと話しているうちについうっかり悩みを打ち明けてしまうのだ。
それにしてもハルコが韓国人コーディネーターのヒョンヒにアドバイスしたことはちょっとひくわ(((゜_゜;)
50女のお客に悩む裕志くんへのアドバイスもかなりのもの。
こちらは最終的に笑っちゃったけど。
こんな中島ハルコだが、これをドラマでは大地真央さんが演じるのかと思うと、ど迫力すぎないかとビビってしまう。
ドラマでは還暦名古屋嬢で美のスーパードクターという設定。
いづみは松本まりかさんが演じる。
夜中のドラマとは言え、こんなにズケズケ物言うオバサンでいいのか?
東村アキコさんが描いている漫画版『ハイパーミディ中島ハルコ』は笑えるけど。
ドラマは美しすぎる大地真央さんを見て楽しむものかもしれないな。
お金持ちの息子だけどデブの大男でバツイチの男性・熊咲雄介。
最初いづみはデブだけはダメと、雄介をハルコにお見合いの駒として紹介する。
だが、同じフード系のコラムを書いている雄介といづみは話が合うようで、それゆえハルコは2人の交際を後押しする。
うーん、デブで40歳半ばの大男かぁ。
ないわ~と思ったけど、結局一緒に居て楽しいかどうかなのかな。
見た目が良くてもお金があっても、一緒に居てしんどかったりつまらなかったりしたら苦行でしかないもんなぁ。
雄介もいづみと一緒にいるうちに随分とやせてきたが結婚へのハードルは高い。
どうにもこうにも雄介は思い切りが悪い。
さて、相変わらずハルコの元には相談者がやって来る。
と言うか、初対面でも図々しくなれなれしいハルコと話しているうちについうっかり悩みを打ち明けてしまうのだ。
それにしてもハルコが韓国人コーディネーターのヒョンヒにアドバイスしたことはちょっとひくわ(((゜_゜;)
50女のお客に悩む裕志くんへのアドバイスもかなりのもの。
こちらは最終的に笑っちゃったけど。
こんな中島ハルコだが、これをドラマでは大地真央さんが演じるのかと思うと、ど迫力すぎないかとビビってしまう。
ドラマでは還暦名古屋嬢で美のスーパードクターという設定。
いづみは松本まりかさんが演じる。
夜中のドラマとは言え、こんなにズケズケ物言うオバサンでいいのか?
東村アキコさんが描いている漫画版『ハイパーミディ中島ハルコ』は笑えるけど。
ドラマは美しすぎる大地真央さんを見て楽しむものかもしれないな。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…
ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)
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