トータルオーダー タツミシャツ ブログ

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ワイシャツのアイロン掛け

2007-01-15 01:03:38 | シャツ
当店のオーダーシャツの「仕上げ」をお願いしている職人さんに、ご家庭でシャツにアイロン掛けるという方の為にアドバイスなどをお伺いしました。

「仕上げ」とは、シャツを綺麗にプレスし、完成品として見栄え良く畳んで包装するオーダーシャツの最終過程なのですが、この道40年以上という超ベテランの仕上げ屋さん「山岸さん(墨田区)」の仕事ぶりを撮ってみました。



エリ・カフス
エリ・カフスは、余り皴を目立たなくなるよう、両端から中心に向かってアイロンを掛けています。



袖~袖口
袖は、まず袖下の縫い目を端に合わせ、縫い目→全体といった順に皴を延ばします。
アームホール部分は、縫い目を引っ張りながらアイロンを掛けることで綺麗に仕上がります。



袖のタックは、剣ポロとタックが現れるよう袖を半回転させ、平らにセットし直して掛けます。



後ろ身頃
裏側にアイロンを掛けます。
背中にタックがある場合、タック分量を、直下の裾でも摘み、
折り返し一直線にアイロンを掛けます。



前身頃
表側にアイロンを掛けます。



ウエストが絞ってある等、オーダーシャツは立体的に作られているので、まず脇の縫い目を綺麗に決めてから、全体にアイロンを掛けます。



前タテには薄い芯が入っていますので、皴が取れやすくなるよう十分に霧吹きをすると良いです。

仕上げ屋さんの山岸さんによると、
「火延しより、手延し」
という言葉が仕上げ屋の世界には昔からあるとのこと。
(火延し・・・アイロンのこと)

アイロンを掛ける前に,

予め手で皴を延ばしたり、アイロンを持つ手と反対の手で
縫い目を引っ張りながら掛けたりと一手間を加えることで、
アイロンを乗せるだけで簡単に皺が取れるという教えなのだそうです。

アイロンで皴を延ばす前の「手」の所作が大切なのだそうです。

アイロン掛けのご参考にどうぞ




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