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ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ラブソングができるまで

2007年11月26日 | ネタバレなし批評篇
現実では到底ありえない運命的な出会い→ささいな事件勃発で破綻寸前に→誤解解消によりドラマチックな恋愛成就→大団円。優れたロマコメというのは、実はこの方程式に則っている場合がほとんどであり、その王道をまっしぐらに突き進んでいるのがこの『ラブソングができるまで』だ。『デンジャラス・ビューティー』や(DB2はめちゃくちゃ駄作だったが)『ツーウィークス・ノーティス』でもみせた、監督マーク・ローレンスのお笑いのセンスの良さは本作品でも健在である。

WHAM!やブリトニー・スピアーズのパロディと思われる、アレックス(ヒュー・グランド)が属していたバンドPoPやアイドル歌手コーラ(ヘイリー・ベネット)の設定に関し、実に細かいギャクが散りばめられているところが面白い。アレックスのイヤラシイ腰フリや黒人ラッパーとのかみ合わない握手、コーラのセクシー仏教ダンス(?)やダライ・ラマの逸話(?)など…。本作品の随所に発見できる小ギャグの完成度は驚くほど高い。

普通ならアイドル歌手コーラ役をドリュー・バリモアにやらせた方が作りやすかったストーリーを、彼女に歌の才能が無いとみるや別人をたてて構成し直した脚本もなかなか味わい深い。この辺の駆け引きは、歌の下手な俳優に無理やり生歌をうたわせようとするサム・ライミやバズ・ラーマンとはちょっと違っている。ソフィー(ドリュー・バリモア)の失恋の経緯が説明不十分だったのは少々気になったが、何よりもヒュー・グラントの歌のうまさにはびっくりした。

監督 マーク・ローレンス(2007年)
〔オススメ度 

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