雑感録

これがぽ~ちゃんだ プロローグ

中山康樹の『ビートルズを笑え』がお気に入りなのは何度も言ってるが、今回の入院で同じく中山康樹の『これがビートルズだ』(『笑え』のアルバムベースみたいな本)を読んでるうちに、ぽ~ちゃんでマネしてみたくなった。
ぽ~ちゃんの音楽を愛してはいるが、マニアではないので(聴かない人から見たらマニアみたいなもんだろうけど、ここではどんな楽器を使ってるとかテイク1とテイク2がどうしたこうしたとか、マニアほどマメに調べたり蒐集したり細かいところにこだわったりなんてことは性格的に無理)、曲解説というよりは感想のレベルどまりだけど。
おまけに中山康樹の文体にはけっこう影響されてるので、パスティーシュ(というより、やっぱりマネ)みたいになってしまうとは思うけどね。

当然のことながら、オイラがぽ~ちゃんを聴き始めたのはビートルズからの流れ。中学・高校まではビートルズどまりだったんだけど、大学あたりで「貸しレコード屋」というものが現れだした頃からぽ~ちゃんのソロ(もちろんWINGSも含めて)を聴くようになったんだと思う。
もともとビートルズの中でもポール好みではあったんだけど、世間(それも“ちゃんと”はビートルズを聴いてない人たち)によるジョンの神格化やジョン=ロック/ポール=バラードというレッテル付けなど、ポールに対する不当な評価などで、偏屈じじぃ的には意固地にポール派になったという面もあるかもしれない。

正直、というか当然のことながらというか、総合的に見てソロになってからのぽ~ちゃんはビートルズを超えてはいない。
それはもちろん、ジョンもジョージ・マーティンもいないからだ(ジョージ・マーティンは何度か組んではいるが、偉大になりすぎたポールに対しては、ジョージ・マーティンもいささか遠慮がちのような気がする)。
いかにぽ~ちゃんが天才とはいえ、一人の頭で考えたものより、別の(天才の)頭が加わったものがいいに決まってる。
一人で考えればその人の思い通りのものにはなるかもしれないが、それ以上のものにはなりはしない。
実際、ぽ~ちゃん自身『Flowers in the Dart』でエルビス・コステロと組んだときに「この曲はカスだなんてことを僕に言えたのはジョン以来だ」みたいなことを言ってるし。
しかし、ビートルズと決定的に違うのは、ぽ~ちゃんは新譜を出せる。
昨年も別プロジェクトではあるが、the Firemanとして65歳にして新譜を出してるし(組んでる相手が“Youth”ってのも笑えるが)。
そんな訳で、いつまで続くか分からないけれど、始めてみよう『これがぽ~ちゃんだ』。

つづく

※誤りがあれば遠慮なくご指摘ください。ただし、ハナから偏見で書きますので、そのへんは御了承を。

CONTENTS

その1『McCARTNEY』
その2『RAM』
その3『WILD LIFE』
その4『RED ROSE SPEEDWAY』
その5『BAND ON THE RUN』
その6『VENUS AND MARS』
その7『WINGS AT THE SPEED OF SOUND』
その8『LONDON TOWN』
その9『BACK TO THE EGG』
その10『McCARTNEY II』
その11『TUG OF WAR』
その12『PIPES OF PEACE』
その13『GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET』
その14『PRESS TO PLAY』
その15『FLOWERS IN THE DIRT』
その16『OFF THE GROUND』
その17『FLAMING PIE』
その18『DRIVING RAIN』
その19『CHAOS AND CREATION IN THE BACK YARD』
その20『MEMORY ALMOST FULL』
とりあえずエピローグ
その21『KISSES ON THE BOTTOM』
その22『NEW』
その23『EGYPT STATION』
その24『McCARTNEY 3』

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