EGYPT STATION (2018 Paul McCartney)
横道坊主のボーカル・義人が「『サザエさん』のお父さん・波平さんは53歳という設定で、考えてみたら俺ももう同じ年なんだよね」っていうのをソロライヴのMCでネタにしてて、しばらくそのネタを拝借して使ってたんだけど、考えてみたら波平と違ってオレらは誕生日が来れば年をとる訳で、あれから2年経った今ではオイラももう55歳。んで、お袋と一つ違いのポールはもう76歳。それでまだライヴもやれば新譜も出すってんだから、大した翁だよ。
とは言っても、5年ぶりになる今回のアルバム、1日遅れで買ってきて何回か聴いて、最初はイマイチワクワク感がないなーと思ってたけど、繰り返して聴くうちに、ここ何作かあった無理なシャウトやファルセットがなくなって、無理せず自然体で歌ってるなーって感じがしてきた(まあ、最初はおや?と思って、聴き込んでいくうちに気に入っていくのはいつものことなんだけどね)。さすがに後半は息切れして?だらけちゃった感じもするけどね(まだ後半をあまり聴き込んでないだけ?)。
ちなみにメインプロデューサーはグレッグ・カースティン(知らん)、06のみライアン・テダー(知らん)を起用。これって“「She's Leaving Home」(in『Sgt. Peppers〜』)の悲劇”の繰り返し?
とは言っても、5年ぶりになる今回のアルバム、1日遅れで買ってきて何回か聴いて、最初はイマイチワクワク感がないなーと思ってたけど、繰り返して聴くうちに、ここ何作かあった無理なシャウトやファルセットがなくなって、無理せず自然体で歌ってるなーって感じがしてきた(まあ、最初はおや?と思って、聴き込んでいくうちに気に入っていくのはいつものことなんだけどね)。さすがに後半は息切れして?だらけちゃった感じもするけどね(まだ後半をあまり聴き込んでないだけ?)。
ちなみにメインプロデューサーはグレッグ・カースティン(知らん)、06のみライアン・テダー(知らん)を起用。これって“「She's Leaving Home」(in『Sgt. Peppers〜』)の悲劇”の繰り返し?
演奏は一部ゲストミュージシャンやツアーメンバーも参加してるけど、大半がぽ〜ちゃんのワンマンレコーディングらしい。
もちろん、今回もジャパン・ツアーの予定が組まれてるけど、OUT THERE 2ndツアーに引き続き、行く予定はなし。もう、翁の無理して声を張り上げてる姿を見たくないというのもあるんだけど、がんばってチケットとったところでドームの端っこの方で、ポールの新曲なんか聴いたこともないような連中がいい席にのさばってるっていう、OUT THERE 1stツアーの時の理不尽な状況があまりに腹が立ってたので。
プレミアリーグの決勝チケットみたいに日頃から観戦してる人(例えばCDを揃えて買ってる人。それじゃAKBか?)に優先的にチケットが回るようなシステムがあればいいのに。
プレミアリーグの決勝チケットみたいに日頃から観戦してる人(例えばCDを揃えて買ってる人。それじゃAKBか?)に優先的にチケットが回るようなシステムがあればいいのに。
『EGYPT STATION』のシンボルマークは帆立貝形古墳だった!?
01 Opening Station
駅風SE(インストロメンタル)
02 I Don’t Know
御年76歳のぽ〜ちゃんだけど、無理せず抑え気味の歌い方が却って効果的。ボーカルとベースの掛け合いみたいなところも面白い。03の「Come On To Me」と共に両A面シングルとして先行発売。ビートルズとして世界初の両A面シングル『We Can Work It Out / Day Tripper』を出したぽ〜ちゃんだけど(まあ、あれはジョンとポールのA面争いの末の妥協の産物という側面が強いけど)、このデジタル時代に「両A面」と言われてもねえ…。
03 Come On To Me
軽快なロックンロール。音階のあるドラム、あれは何だろう?(ティンパニ?)「Helter Skelter」(in『the Beatles』)をポップにしたようなエンディングもイカしてる。
04 Happy With You
「Put It There」(in『Flowers In The Dirt』)や「Little Willow」(in『Flaming Pie』)的な響きをもつギター小(掌)品。トゥクタカトゥクチーって「That Would Be Something」(in『McCartney
』)のボイスパーカッションみたいなものも入ってる。
05 Who Cares
これも小気味良いロックンンロール。力の抜け具合とシレっとした終わり方がいい。
06 Fuh You
ご機嫌な一曲。ライナーノーツには「ファー・ユー」と書いてあるんだけど、“Fuh”は何て発音すればいいんだろう? “I just want it fuh you”のところ、「アイジャスワンハッユーー」とも「アイジャスワニファユー」とも聞こえるんだけど…。これもシレっと終わる。
※追記:これで聴くと「フォー・ユー」と言っとるような…。
07 Confidante
かすれ気味のボーカル、大丈夫か、翁?これもシレっと終わる。
08 People Want Peace
2001年の「Freedom」(in『DRIVING RAIN』)、2005年の「Follow Me」(in『CHAOS AND CREATION IN THE BACK YARD』)としばらくメッセージソングを続けていたぽ〜ちゃんだけど、今回からまた復活。ハイトーンのウォーキング・ベースや「ア・シンポー・リリ〜・フロム・デ・サファリン 」の蹴つまずいたような三連の歌い方、不協和音?でシレっと終わるところがなかなかGOOD。
09 Hand in Hand
ぽ〜ちゃんならではの美しい小(掌)品。1コーラス目の「ン〜フンフフン」てのが妙に感傷的。いつもならファルセットで歌いそうなところだけど、ここでも無理はしない。ダブルトラックのコーラスが美しい。「English Garden」(in『CHAOS AND CREATION IN THE BACK YARD』)ではリコーダーをフィーチャーしてたけど、今度は尺八ってか?
10 Dominoes
最初はこの辺から少々ダレてきて、76歳のぽ〜翁、最後まで息が続かなかったか?と思ったりしたけど、聴き込むうちに軽快でいい曲じゃんって変わってきた。軽い合いの手“hey, hey”もいい。終わる直前が「I’m Only Sleeping」(in『Revolver』)的。
11 Back In Brazil
こちらは頭が「Blackbird」(in『the Beatles』)、中身はU.S.S.R.でもなくU.S.A.でもなくBrazil。Ichiban!Ichiban!って猪木にでも影響受けたのかな?(ありゃハルク・ホーガンだったっけ?)
12 Do It Now
美しくも壮大な曲だとは思うけど…。
13 Caesar Rock
「Caesar Rock」と「She’s A Rock」をかけた言葉遊びで、なんだか不思議な曲。ボーナストラックにありそうな感じ。ちなみに「シーザーサラダ」とは料理人・シーザー(チェザーレ)・カルディーニが作ったサラダなんだと。
14 Despite Repeated Warnings
ぽ〜ちゃん得意のサンドイッチ形式で、途中で曲調も変わり、複雑な展開を見せる曲。後半、「Wanderlust」(in『Tug Of War』)を思わせる複雑なボーカルの掛け合いが面白い。奇しくも「Wanderlust」もこの曲も「航海」をテーマ?にしている。
15 Station II
頭のSEのrepriseからの…
16 Hunt You Down/Naked/C-Link
フェードインでメドレー的に始まるギグ用ロックンロール+転拍子で続く、コーラスが面白いロッカバラード(十八番のモノマネボーカル。誰のモノマネかは分からんが)+インストロメンタル。無理にメドレーにしなくてもよかったかな?本編はここでおしまい。
***ボーナストラック***
17 Get Started
まあ、所詮はボツ曲かな。よし、終わった…と思ったら、これも「Helter Skelter」(in『the Beatles』)みたいに地獄の底から蘇ってくる(03とは雰囲気が違うけど)。
18 Nothing For Free
こりゃまた妖しくて面白い! ボーナストラックにしては秀逸というか、ボーナストラックじゃないとできない?
EGYPT STATION ポール・マッカートニー ユニバーサルミュージック |