S.E裏千家茶道教室 お茶のひと時

つれづれなるままにパソコンに向かいて
心にうつりゆく茶道教室の話題を書きつくれば。。。。

”茶馬古道の旅”パ-ト③

2010-04-20 19:29:54 | 紅茶、茶道&マナ-のお話
Day(6):3月30日(火)

熱帯植物園内のホテルを出、時間があったので、景洪にあるお茶屋さんへプ-ア-ル茶を買いに行きました。
買ったのは、2009年の”生茶”。
”生茶”とは、自然に発酵させるお茶の事で、5年~10年寝かせれば、よりおいしいお茶になるそうです。
シ-サンパンナ4日間で、何杯プ-ア-ル茶を飲んだ事でしょう。
もうすっかり、プ-ア-ル茶のティ-テイスタ-の弟子になれそうな気分です。

 シ-サンパンナの空港で、4日間お世話になった、ガイドの”陳さん”、運転手の”陶さん”と別れを告げ、11:20分、雲南祥鵬航空にていざ、「大理」へ・・・・・。

大理着12:10分、飛行場からタクシ-に乗り、ホテルへ。
20分程かかり、90元支払う。
色々尋ねてくれるのですが、解ったのは、「日本人か?」「旅行で来ているのか?」
位・・・。

ホテルに荷物を置き、近くのお店で餃子を食べ、町をぶらぶら。
夕方、街中にあるお茶のお店に入り、お茶を頂き、ついでに今宵の食事どころを聞く。
教えてもらったのは、庶民の店。
安くて、おいしぃ~~。

シ-サンパンナでは、密度の濃いスケジュ-ルだったので、体も少々疲れ気味。
ホテルでマッサ-ジを受ける。
悲鳴をあげながら、バッチリ1時間で80元。驚きの値段です。
kさんは腰が良くなったと大満足。
私は押さえられたところが少々気になる。



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Day(7):3月31日(水)



大理はペ-族が多く暮らす町で、茶馬古道の交易拠点として発展し、唐、宋の時代には
500年以上にわたり、都として栄華を極めたと言う。
山と湖に囲まれた町は昔の建物が残り、城下町の雰囲気が漂っている。




 


 


明日、お世話になる、ガイドの劉さんのお勧めで、明の時代に大理で暮らしていた、4人の日本人のお墓が”天龍八部映視城”という所にあるというので、尋ねました。
もしかしたら、禅の勉強でしょうか?
こちらの方が手厚く葬って、守ってくださっているとの事です。(合掌)

 

夕食まで、時間があり、昨日のお茶のお店に入る。

Kさんが、小物をお土産として渡されたせいでしょうか、私までプ-ア-ルの餅茶をもらう。恐縮~~です。
ここでも、つたない中国語&筆談で、楽しい会話で盛り上がる。

そして、今宵も、前日紹介してもらった、お店で夕飯。
決して裏切りません。またまたおいしぃ~~。


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Day(8):4月1日(木)

 ガイドの劉さん&ドライバ-の車でホテルを8時に出発。
喜洲(シジョウ)、剣川、沙渓古鎮経由、ナシ族の町、”麗江”に向かいます。

喜洲(シジョウ)では、三道茶、沙渓古鎮では、昔の馬商隊の宿場&茶馬隊が通過した石橋
がお目当てです。

じ海の側を20分走り、ぺ-族の村、喜洲に到着。
明、清時代の古い建物が残されており、少々タイムスリップしたみたい・・・まるで、映画のロケ現場を歩いているような不思議な気分になります。




 
(散茶を売る人)                  (買い物をするおばぁちゃま)



暫く村を歩いた後、待望の三道茶の試飲体験。

場所は、茶馬古道の交易で巨万の富を得たペ-族、ゲンさんの家。
大層お金持ちで、ゲンさんの子孫は、現在フランスに住んでいるそうです。
めかけさんもフランス人で、めかけさんの家は、インドから設計士を呼んで建てたそうです。
昔、お茶はたいそう高価で金の卵だったのでしょう。

ぺ-族の踊りを楽しみみながら、お茶のサ-ビスを受ける。

一服目・・・苦茶(緑茶を10分炒り、熱湯を注ぐ)
二服目・・・甘茶(苦茶をうすめ、砂糖、生姜、チ-ズ等を入れる)
三服目・・・回味茶(山椒、シナモン、蜂蜜をお茶に入れる)

色々な飲み方があるのですね。
今でも結婚式とか、おめでたい時に飲まれるそうです。

  
(ゲンさんの家の入り口)                (めかけさんの家)


(三方一照壁・・・東の壁に午後、西日があたり、部屋を明るくする。ぺ-族独特の建て方)

 

(三道茶をサ-ブするぺ-族の彼女)             (古い茶器)


途中でランチ。
豆板醤で和えた”どくだみ”のサラダが意外と美味しい。
宝相寺、石鐘山石窟を見学し、アップダウンの山の中の道を沙渓古鎮に向かって走ります。
菜種畑がきれいです。

 



喜洲から、随分走りました。
ようやく、大理州、剣川県沙渓古鎮に着きました。

遠い昔、チベット、インド、ネパ-ルへお茶の運んだ、馬商隊の宿場として栄えた町。
昔の面影が残る古い町並は、まるでタイムスリップした様な気分です。

 

その日は、誰かVIPが来られる予定があり、古舞台で演奏や踊りの練習をしていました。
民族色濃い音楽の演奏・・・心に響きます。

 

(沙渓寺登街、四方街の中心、清の時代に建てられた古舞台)   (交易で得た塩)



そんなフォ-マンスをぺ-族の仏教寺院、興教寺前で地元の人達が、楽しんでいました。

 


町から150メ-トル離れた恵江の上に明朝末年に造られた、石のア-チ橋があります。
この橋こそ、大理へと向かう多くの馬商隊が通過した唯一の橋なのです。
数知れない人達、馬達の歴史がしみこんでいる橋ですね。

穏やかな風景の中に、お茶を運んだ昔の人達の歩みに思いを馳せました。



 


 それから、車は麗江に向かってひたすら、山岳地帯の道を走ります。
麗江到着、7時前。

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Day(9):4月2日(金)

標高2400mに位置する麗江は”玉龍雪山(標高5576m)の麓に広がるナシ族の町。
古くから水の都とよばれ、麗江古城は世界遺産に登録されている。

雲南北部を支配していた「木氏」一族が、南宋末~清の時代に此処を根拠地とし、雲南で採れたお茶をチベットに運ぶ、茶馬古道の要衝として栄える。

昔は60頭のロバで構成され、一頭のロバが40キロの荷を担いだといわれる。
交通も不便な時代、命賭けの仕事だったことでしょう。



麗江滞在は2日、明日は昆明に移動する日なので、バスに乗り、古城以前の木氏の根拠地であり、政治、文化の中心だった、「白沙」を訪れる。

ホテルで、バスで行きたいと言ったところ、インフォ-メ-ションの男の子はバスは無いと一点張り。しかし、ミニバスがある事がわかり、バスの走っている通りまで送ってもらう。
(親切です!)
金甲市場で、再び白沙行きのミニバスに乗り換え、20分程で村に到着。
ホテル前から、金甲市場まで、一元、市場から白沙まで五元。
安~~いです。地元の人に混じり、こんな風にして訪れるのは楽し~~いです。


 

   (木氏が絵師に描かせた壁画があるところ)   (古い町並でkさんと)


(野菜を売るおばぁちゃん)


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Day(10):4月3日(土)

ホテルは古城エリアなので観光には便利です。
麗江最後の日なので、古城エリアを歩いて周りました。

明時代の建物が残されている町並は、いつでも映画の舞台になりそうな、そんな魅力にあふれています。



 

 


元、明、清、22代470年にわたり、統治をゆだねらた木氏が暮らした広大な屋敷&敷地を
訪れました。
大理、喜洲のゲンさんもさることながら、お茶で財をなすというのは、昔、お茶は大変貴重で、高額であった事を物語っていますね。

 

 
ホテルを後にして空港へと向かう。
タクシ-の運転手はナシ族とかで、とってもフレンドリ-で中国で話しかけてくる
。。。少ししか解らないのだけど。。。。
おまけに日本語の歌までかけてくれる。「再見」、「レドド(ナシ語で又逢いましょう)」
そして、麗江の町、「ヨペセ(ナシ語でありがとう)」。
麗江、18:50分、中国南方航空cz3452便にて、昆明へ。。。



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Day(11):4月4日(日)

Kさんと二人の珍道中の旅11日間。

長かった様で、短かった様で。。。。中身が濃く、とっても充実した茶馬古道の軌跡をたどる旅になりました。
お茶の見聞も広まり、そして、たくさんの出会いと、楽しい思い出を一杯持って、いよいよ帰国です。

昆明8:05分、北京で乗りついで、関空着20:10分。


”茶馬古道の旅”パ-ト①~③。
皆さん、長い旅日記に訪問して頂き、ありがとうございました。





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