「りんりんと秋の訪れ虫の声」・・・・・田原清里
大きな被害をもたらした、台風が去り、9月を迎える。
9月1日の夜、自宅の前の茂みから、まるで、季節の移り変わりを待ち構えていたように、「りんりん~~~~」と涼やかな虫の声が聞えてくる。
朝の内は、未だ、蝉合唱団とのコラボ状態だが、夜はもう虫達だけの舞台。
弦楽四重奏の見事な演奏に、拍手を送りたくなります。
夕方の空は、鰯雲。
夜の月は、青く、澄んでいる。
さわやかな風を運び、秋はしっかり、確かに到着です。
来る9日は、”重陽”。
九が二つ重なるので、重九といい、長久に通じるので、目出度いとされています。
古来、菊花の上に綿を置き、花の露をしみこませ、香りを楽しんだという。
そして、この時期には、「きせ綿」と言う銘の和菓子が、登場します。
私もマネして、作ってみました。
(ベトナムで買った、トンボの絵のお皿にのせて)
中は、黄身あん、外は練りきりです。
旧暦なら、本当に菊の香りも満ちるのだけど・・・・・。
でも。。。。季節先取りで、そんな昔の優雅な行事を思い描き、「きせ綿」で一服いたしましょう。
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