S.E裏千家茶道教室 お茶のひと時

つれづれなるままにパソコンに向かいて
心にうつりゆく茶道教室の話題を書きつくれば。。。。

菊の着綿(きせわた)

2011-09-02 12:05:25 | 紅茶、茶道&マナ-のお話

「りんりんと秋の訪れ虫の声」・・・・・田原清里

大きな被害をもたらした、台風が去り、9月を迎える。

9月1日の夜、自宅の前の茂みから、まるで、季節の移り変わりを待ち構えていたように、「りんりん~~~~」と涼やかな虫の声が聞えてくる。

朝の内は、未だ、蝉合唱団とのコラボ状態だが、夜はもう虫達だけの舞台。

弦楽四重奏の見事な演奏に、拍手を送りたくなります。

夕方の空は、鰯雲。

夜の月は、青く、澄んでいる。

さわやかな風を運び、秋はしっかり、確かに到着です。

来る9日は、”重陽”。

九が二つ重なるので、重九といい、長久に通じるので、目出度いとされています。

古来、菊花の上に綿を置き、花の露をしみこませ、香りを楽しんだという。

そして、この時期には、「きせ綿」と言う銘の和菓子が、登場します。

私もマネして、作ってみました。  

   (ベトナムで買った、トンボの絵のお皿にのせて)

中は、黄身あん、外は練りきりです。

旧暦なら、本当に菊の香りも満ちるのだけど・・・・・。

でも。。。。季節先取りで、そんな昔の優雅な行事を思い描き、「きせ綿」で一服いたしましょう。


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