-昨日からのつづき-
もっと強い子になる為に、「つり橋」に行こうと決めたある日。
高い所平気な ひきちゃんに
「だいじょうぶなのぉ~??
」
なんて、冷やかされながらも、
「もう、行くって決めたら大丈夫なんだよ!!」
なーんて強がりを言いながら、
近づくにつれ、緊張は隠せず手には汗、、
そして、格段に口数が減って行きました。
だって、下から見上げてても、怖そう・・と思うのですもの。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、では、新たな世界へ出発です
「・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・
」
「下を見てはいかん・・」
前だけを見てしばらく歩きます。
風で橋が 揺れるんです。
顔は上を向いたまま、 目だけ下を見てみました。
足元の隙間から 下が見えるのです。
ひっ・・ひゃぁ~~~
髪の毛が逆立ちました。
ひきちゃんも言います。
「やべー、オレもこえぇ~
」
他に人も居ないし、すごい怖いです。
今、フワっと風が吹いたら・・
体が浮いて 谷底に落ちたら・・
なんて事が頭をよぎります。。
つり橋の全長は 250メートルです。
ちょうど半分位まで来たところで、
【ここが一番深い所です。 高さ142メートル】の文字。
1・・4・・2・・メート・・(泣)
でも、ここまで来たのだ!!
よし!右側を・・
チラっ。
「 ・・・・・
」
おしりが <ギュギュギューー> なりました。
では、
調子にのって
左側も・・
チラっ。。
「・・・▼#☆$%△
」
谷底に吸い込まれそうです。
気づけば、体中 汗びっしょり。
覗き込むと余計に揺れるのです。。
でも、
わたし、
今、
高い所にイマス。。。
はぁ・・・
胃が キューンてなってます。
ちょっと休憩・・しようか・・・
とりあえず、
ふーーーーぅ・・と
深呼吸をしまして・・
あたりを見渡すと・・
こんな真冬でも 葉を落とさず、
緑の照葉樹林が 隆々と広がっています。
なんてキレイな景色なんでしょう。
とってもいい気分です。
(だいぶ怖いけど・・)
さぁ、
そして、
まだあと半分。。
歩いていくのです。
わたし、成長してますか??
その後は、何度も谷底を見下ろしました。
慣れてしまえば、意外と大丈夫です。
・・・それでも大分、怖いけど。
もうすぐです。
もうすぐゴールに手が届きます。
は・・・・・・・。
言葉になりません。。
なんとも言えない達成感です。
わたし、
出来る子です!
もしかしたら、バンジーだって出来るかもしれません!?
なんてちょっとだけ、心臓にうぶ毛が生えたかも?
しれない、
そんな勇気の日でした