TWP これ…、何回目のブログです?

まぁ長続きしないんです。アウトドアと酒とサバゲとカスタムドールとイラスト。「めいんてなんす」再開しますた。

S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ) その6

2011-10-25 21:49:00 | サバゲ
ピストンを交換した状態で、先週のシマックス定例会に参加してきました。

初速は86~87m/secでひとまず安定(実際はもう少し欲しいところ)。
しかし、02弾だと、遠射でフライヤーが出ます。またホップの掛かりがよろしくない。
025にすると見違えるように安定し始めました。やはりお中華には025というのは鉄板ですね。

ゴーグルしてるとストックのチークピースが邪魔。すぐに外します。
フルオート相手になると、セミオンリーのこちらは手数が少ないのは玉に瑕ですが、ここは敢えてセミスナイパーを手に入れた意地。結局一日通しで3キル頂きました。お中華初戦ではまずまずと思う。

で、家に帰って調整です。

前回の様にギア周りにダメージを与えないように、ギアのデフォルト位置を確定します。
特にSVDはセミオートオンリーなので、ギアが空転して噛合がずれた場合、フルオートでオーバーランさせ、セクターのギア位置をリセットすることができません。最悪トリガーが引けなくなる症状が出やすいといいます。ガッチリ咬み合ってしまったこの状態をスイッチロックあるいはトリガーロックといい、無理してドライブすると、何処かのギアが逝きます。


トリガー連動ギアの後ろにある銀色のレバーが、スイッチロックした時の解除レバーと思われます、RSからはメカボをとり出さなくてもコレを操作できる延長レバーが発売されてる様です。
このデフォルト位置は写真の様に、ほぼ水平位置。レバーがこの位置に来る様に予めメカボのギアを指でソロソロと回しておいてから、モーターハウジングを固定します。


心臓部であるモーターのレスポンスがよろしく無い。
ここは○イ純正のEG1000で換装。


ストックのグラつきが出ています。
この2本のネジを増し締め。あまりやると木部が舐め始めるので程々に。
あまりぐらつくようなら木工用のアロンをネジ部に注入しましょう。


最後にチャンバー部。
電気くらげの辛口をチョイス。
後日、コレにて弾道のチェックをします。


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次回は11月。スプリングも交換しようかしら。

MH3G PV2

2011-10-22 09:37:23 | モンハン


PVの第二弾が公開されました。

PV第二弾


基本、登場モンスターは3(トライ)+3rd(サード)で、今まで居なかった亜種モンスターてんこ盛りです。
夫婦火竜の亜種(青・桃)も出るのは確定なので、亜種祭りですね。しかし、全くの新モンスは種類が少ないかな…。

赤黒のジンオウガ亜種は凶悪そう。エフェクトが龍属性っぽいのも怖い。

今回、溜め行動のある武器では、溜めきったときに武器の変形が起きるようです。

早く滝でプーギーと遊びたい。


S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ) その5

2011-10-22 01:27:40 | サバゲ
S&T SVDのメカボ続きです。

分解した後、一回ノーマルのまま組み付けしようとして試運転したところ、なかなか動かず、数回目のトリガーでいきなり「ポリ!」という小さな音が…。


ピストンのとば口1枚目の歯が欠けました。いわゆる「ピスクラ」という状態ですね。

欠けた歯は何故かセクターギアの前方にグリスまみれで発見。
なんでだろ?

ウギャー!やっちまった。お中華だし、そもそも○イのメカボとはサイズが違います。シリンダーの長さも2割ほど長く、○イ純正品では対処できません。S&Tからの補修部品はまだ国内販売はされていません。
仕方なく、RS製SVDのスペアピストンをポチるハメに。

中一日おいてようやく到着。しかしクラッシュしたものと比べるとなんか長さが若干違うし…RSクローンと言ってもサイズ合うのかしら?

仕方ない。組むか。


……
…動かないし…
モーターは通電しているのに、カタ!っと言ったきり動きません。
訳わかんないし…

セクター歯の開始位置やモーターピニオンの位置も色々動かしましたが、動かないお

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少し落ち着いて、ピストンとスプリングを外して運転してみることに。

テンションがかからず、ギアがカラ回りでブン回るので危ないのですが、これで回らなければ何か根本が間違っていることになります。

…動かないし…

…いや、何回も他の電ガンのメカボを調整してきたのに、お中華ごときに馬鹿にされる訳にはいかぬ!
通電しているのにカタ!っといって動かない症状は相変わらずです。

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気になっていた、欠けた歯がセクターの前方に居たことを整理してみます。
もしかして…

これ、セクター逆回転したんじゃね?

…っつーことはモーターは逆回転したということ。
恐る恐るモーター端子を逆に繋げてみます。



この配線で正常に回りました。つまり○イの端子の配線とは逆です。「赤い線は黒端子に繋ぐ」
そう、結局○イと違ってギアが3枚から4枚になったため、○イ電ガンとはモーターの回転の方向が逆になってたんですね。

動かなかったのは、逆回転防止ラッチが作動していたから。
最初にピスクラしたのは、このラッチが掛かっておらず、セクターがピストンを逆に押し込んだため、とば口のギアを潰してしまったということです。

…勉強になったわ~

と思ったら、既にRSのユーザー間では常識だったらしいことを、後に聞きました。

勉強代 RSドラグノフSVDピストン 送料込み2330円ナリ。

S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ) その4

2011-10-19 23:26:43 | サバゲ
さて、心臓部、メカボックスの分解です。

右側のセレクタレバー、レシーバーカバーのリリースレバーを、それぞれちょうどいい角度まで回せば、ポロリと外れてくれます。
マガジンキャッチレバーの奥にあるボルトを外すと、ストックやマガジンキャッチを分解すること無くメカボのユニットが丸ごと外れます。


右側から見た、S&T SVDのメカボ。まるっきりRSと同じ形です。
ですが工作精度はどうだろ?


やっぱり組み立ての仕方は汚い。ネジロックが蜘蛛の巣の様に這っています。


マガジンキャッチ奥のボルトが入る穴。フレームとメカボはほぼこの一点で結合している様です。
パズルにしろとは言いませんが、噛合の工夫は欲しいところ。フレーム素材の剛性(メタルだし)にかまけてネジ・ボルトでねじ込んでいく力技で固定してる…という印象を受けます。ネジ山を舐めたら一挙に精度狂いが起きそう。ココら辺がMade in Japanとの違いかもしれません。


左側のトリガーと連動するギア(というよりカム?)組み上げるときには歯数を合わせないと大変なことになるでしょう。


名無しモーター。噂によるとトルク不足だとか。これは交換ですね。


ピストンヘッド。吸気孔が付いています。成形の出来はいい方と思われます。


ご開帳。
○イのメカボックスは主に3枚ですが、SVDは4枚でした。左からモーターに繋がるベベルギア、スパーギア1、スパーギア2、ピストンの歯に噛んでピストンを後退させるセクターギアですね。
お中華お得意の緑色の毒々しいグリスがべっとり付いてます。

…さて、ここからどうしたもんだか。
ボックス内部とギアの洗浄はブレーキクリーナでやるとして、スプリング換えてみようか?


S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ) その3

2011-10-18 21:33:13 | サバゲ
さて、S&TのSVDですが、本日早速分解してみましょう。
今日はメカボ周りではなくチャンバーから。


ハンドガードを裏から見ます。
リアルウッドは伊達じゃない。まあ、共産圏狙撃銃だし、このくらいの出来でしょうか?
向こう側のブツに入っている2本の結削跡はなんだろ?

ストック基部にあるレバーを180度回してレシーバカバーを外します。
これでメカボックスの上部が見えます。

アウターバレルとチャンバーの位置決めをしていると思われるネジを左右外します。
タンジェントリアサイトの下にある六角ボルト2本を外すと、バレルグループがズルリと抜けます。

チャンバー+インナーバレルは前から抜かずに、ボルトカバーを開けて、そこから斜め後ろ方向に抜きます。


で、コレがメタルチャンバー。
上部ダイヤルの前にあるカマボコ型の筒にプランジャが入っていて、このテンションでホップダイヤルのクリックを出しているようですね。クリックを強めるにはここのスプリングを強くする必要があります。ここはまた後日。


ダイヤル分解。
左下のパーツ(プランジャ)がホップブッシュを直接押し付ける形式。力押しすぐるw。こりゃあまり強く掛け続けるとパッキンが変形しますね。チャンバーの形態はRSのモノに準拠しているようです。
プランジャの整形を行なって、柔らかめのホップにする改造案もあります。ここも後日。


酷い出来のホップブッシュ。バリバリです。ホップラバーとここは純正品にチェンジしました。

インナーバレルの全長は実測で699mmでした。
短めのTNバレルに交換したところ、初速がアベレージ84m/secから82m/secに落ちました。遠射してないので、弾道がどう変わるか解りませんが、パワーより安定をとるつもり。それとも700mmのTN買うハメになるのか?

今週末、シマックスの定例ですので、レンジで調整してみましょう。バレル交換は思いの外容易にできるので、現場で変えてもいいくらい。


-まだまだ続く-

S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ) その2

2011-10-16 11:46:38 | サバゲ
前回のS&T SVDの続きです。

まず、マニュアルの出来から。
英-日でちゃんとしたマニュアルです。ですがマガジンに何発入るかの記述がありませんw



分解図が載っているのはポイント高い。
見るとチャンバー周りは○イのコピー。メカボも、RSドラを持ってないので解らないながら、図を見るかぎり○イのAKに近いか?

チャンバー周りは○イ互換と踏んだので、やはり「くらげ」と固めのブッシュを今度買うつもり。
最適ホップが出たところでネジロックで固めてしまおうか。

あと、スコープがどうしても左にオフセットされるので、狙点の右に弾が集中します。
左右方向のフライヤーはそれほど無いと言っていいレベル。結局は安定した弾速(気密)とホップの掛かりの問題と思われます。思ったより弾道は素直と言っていい。0.25あたり使うともっと安定するかも。

ギアノイズは少し高め。フルオートポジションは無い。
マガジンは多弾ではなく90~70発のノーマル。これもRS互換かどうかの検証求むべし。

敢えて言おう。これはRSでは無い。CYMAであると!

…というところで、安物買いかどうかは貴兄の判断にお任せするお。

S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ)

2011-10-16 02:13:28 | サバゲ
ドラグノフ狙撃銃(Снайперская винтовка Драгунова、 ラテン文字表記: Snajperskaja Vintovka Dragunova、SVD)は、ソビエト連邦が開発したセミオート狙撃銃。
西側のセミオート狙撃銃と比較して細身で、軽量化や運搬性向上のため銃床は大きく肉抜きされている。
長期的な酷使を前提としてAK-47を参考に作られたため、部品数は少なく、頑丈で信頼性が高い。しかし、AK-47とはガスチューブの形状などが異なり、部品に互換性はない。
弾丸は、モシン・ナガンM1891/30やカラシニコフ汎用機関銃と共通の7.62mm×54R。

公称上の最大有効射程は800m程度とされるが、遠距離の精密狙撃能力よりも、市街(100mから400m)での速射性を優先した造りとなっている。
ドラグノフには1200m程度まで対応可能な照準器(タンジェントリアサイト)が備えられており、近距離での照準や光学照準器が破損した場合に使用される。こうした特徴から、ドラグノフは選抜射手が用いるマークスマン・ライフルに近い性質も持つ。光学照準器(PSO-1)も付属し、サイドレール・ブラケットへ容易に取り外しできる。
ロシア軍では、AK系の有効射程の短さと、連射時の命中精度の低さを補う目的で分隊ごとに1丁のドラグノフが配備され、それぞれの有効戦闘距離を、AK系は300m、SVDは600mと想定している。
(wikiより)

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さて、長らくお待ちしていた新星、お中華S&Tが万を持して制作したフルメタルのSVDが我が家にやって参りました。

今回は少しジックリと見ていくことにします。

元々カラシニコフAKに似ているSVDですが、設計者はカラシニコフさんではなく、Ye.FドラグノフとI.Aサモヨロフのグループ。スターリングラード戦を戦った名銃ボルトアクション、モシン・ナガン狙撃銃の次世代候補としてのセミオートライフルとして1963年に正式になりました。

ボディはAKに比べて細長く、マガジンにも互換性はありません。マグウェルの位置も違うためトイガンとしては人気があるにもかかわらず、日本のメーカーからは出ていないモデルです。(セミオートのみなので、バラマキができない・メカボックスが新規設計になってコストが合わないとかの理由かな?)

そんな孤高の一匹狼SVDですが、お中華RS(リアル・ソード)が出してる一品が最上級。値段は80K以上(大陸で実銃部品を作ってるラインで組まれているとか)これを筆頭に幾つかのモデルが軒並みリリースされ始めました。S&Tはその中でも「フルメタル・リアルウッド、でもRSより低価格」という触れ込みでアナウンスされ、なかなか再生産されない高値の華RS/SVDの向こうを張れるかというブツであり、興味の対象でした。ちなみに予約したのは3月。届いたのが10月…。

おいらは早期予約の割引で47.52Kでゲット。
お高いか、安物か、果たしてそれ以上のモノか?

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御開帳。しっかりしたウレタンにホールドされています。中には○イのハンドガンマガジンサイズのBBローダ、フロントサイトポストのアジャストハンドルと英-日のマニュアルが同梱。セット内容がCYMAの電動ライフルに近い感じがします。


ズルリと取り出します。本家RSはスチールプレスの黒染めのため、ヌラっとした光沢がありますが、コイツのボディはどうもアルミの鋳造らしい。首周りはしっかりしています。流石フルメタル。だが、見れば見るほどCYMAモノに似てるな…。


日本輸入のためには、現地で一丁ずつ初速を測定して記載するシールを貼って税関を通す必要があります。おいらの個体の初速は87m/sec。まあ、規制値以下ですね。
ちなみに銃刀法規制は、「銃口から1mはなれた場所での1平方センチメートル当たりの運動エネルギー値が3.5J以上(具体的には6mmBB弾の場合0.98J以上、8mmBB弾の場合は1.64J以上)」のものを準空気銃としますので、これ未満である必要があります。具体的には0.2gのBB弾の初速が99m/sec未満でなければなりません。


ボディは残念ながらスチールではなく、多分アルミ鋳造。スコープを何回かアタッチしていると塗装が剥がれてきます。また、見事なほどに全くキリル文字の刻印が打たれていません。何処かの地下工場で作ったコピーモノという妄想が頭よぎる。


チャンバー周りとホップメカは基本○イののものと同じ感じ。パッキンの出来が悪ければ「電気クラゲ」あたりを付けよう。


ホップダイヤルは見たことのない大型のダイヤル。左に回して強ホップということはネジでパッキンを押し込むシステムでしょう。クリック感は若干弱い。


タンジェントリアサイトの刻印は赤墨が入っています。


リアストックは木製の合板削り出し。メーカーに寄っては木目の色が黄色に寄っているものもありますが、この赤味はSVDとしては合格ライン。


コレがCYMAっぽいと思わせるプリント刻印。「JP0403」はJPバージョン、シリアル0403の意味か。CYMA電動ガンには殆どこれが入っています。ウザいことにこれって溶剤では簡単に消えません。下地の黒ごと削って塗装しなおししか道は無い。


細いハンドガード内部にAK用ウナギバッテリを入れます。ガードの分割はそれほど硬くなく、精度もなかなか良い感じ。


セットに付属してきた専用スコープ。いまいちよく解らないが、これがPSO-1なの?
ベラルーシ製のホンモノが欲しくなる。


SVDの特徴あるレティクルが赤く光ります。緑とか赤とか、黄色とか色には諸説あるらしい。


ロシアのスナイパーライフルのスコープは、マウントするときに銃の真上ではなく、左に寄った状態でオフセットマウントされます。これはモシン・ナガンの頃からの伝統。実際、視差調整ってどうするんだろ?


スコープ付けて、これが全景。今度もっと美人に撮ってあげよう。

このネタは次回~続きます。
今度は実射性能とスコープのゼロイン、出来れば内部分解まで行ければ…。








オカルト小噺 「壁」

2011-10-15 15:00:06 | オカルト


【壁】

大学のころ、彼女と同棲を始めるにあたって、広めの物件を探しまわっていた時期。
「やっぱ、住むなら学生の街でしょ」ということで、大学には遠くなるが、そういった小洒落た場所をもとめて、中央線沿線で良さそうなところを物色していた。

一旦電話をし、物件の概要を聞いてから、駅前のとある不動産屋に足を運んだ。
間取り図を見せて貰う。二階の201号室と202号室が空いていた。
「奥の203号室に住居人がいますが、それだけです。静かでいい環境ですよ」

なるほど、確かにこの間取り、2K風呂トイレ付きで4万は、ここらでは破格に安い。
だが、自分は付き添えないので、カギは開けてあるから、勝手に見てきてくれという。

現地へと歩いた。駅前のその不動産屋から徒歩7分。駅にも遠くない。
目指すは二階の202号室。
2つ空いている部屋のうち、真ん中を選んだのは日当たりと、間取りの問題だった。
2つの部屋は壁1枚で隣接しており、その壁を軸にして対称に間取られている。ただ201号室の方は、バスとトイレが同部屋のユニットバスだった。
彼女にはこれがNGだった。
不動産屋は、2部屋とも開けてあるから両方見てから決めていいと言っていたが。

階段を昇って通路から見た感じ、扉は→□□外壁□という並びになっている。
手前から201号室。不動産屋の言ったとおり、2室とも鍵は開けてあった。

まず202号室から入る。2階の真ん中の部屋な割に、壁に素通しのガラス窓が嵌まっているのに気付いた。その向こうは、同じく空いているという201号室だ。
現在そこは塞がれていて、目隠し用なのか、ベニヤ板が貼り付けられている。
変だな。何故、壁に窓なんか付けるんだろう?嫌な感じがした。

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持ってきたビー玉を床に転がしてみる。案の定、それはコロコロと転がって、玄関の土間のタタキにコロンと落ちた。部屋自体も傾いているということだ。
ここは良くない。他のもっとマシな物件を当たろう。

「ここはダメでしょ」と言いかけた時、彼女がビクっとして腕を掴んだ。
「何だよ?」
「あの窓…」
彼女が恐る恐る指さしているのは、ベニヤ板でハメ殺している、例の窓だ。

「人が覗いてた…」
「はは、馬鹿な。向こうは空き部屋じゃん」
「見たんだもの…あのベニヤの隙間から誰か覗いてた…」

思い切って近づいて調べると、窓はちゃんとこちら側から施錠されている。
しかし板は…目隠しのベニヤ板は、向こう側から貼り付けられていた。
これ…ベニヤを剥がせば、こっちの室内が…アレとかソレとか丸見えじゃん。
覗かれるのが嫌なら、こっちからも目隠しを張るしかない。ありえない。気分が悪い。

向こうは…201号室は空き室の筈だ。
じゃ、さっき彼女が見た、向こうから覗いていたというのは誰だ?
不動産屋か?近所に住むとかいう、ここの大家か?

カギを開けて少し窓を開き、その先を塞いでいるベニヤ板に触ってみる。少しタワんだ。
しっかり留められていない。内装も杜撰だ。ふざけるな。
向こうの住人がその気になれば、簡単にここから覗ける。
さっき彼女が見たという人影、たぶん大家が様子を見にきたのだろう。
ちゃんと打ち付けておけよ、この板。まあ、ここに住む気は無いが。

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試しに、もう少しベニヤを押してみた。動く。三角形に開いた隙間から、201号室の奥、床の様子が少しずつ見えてきた。
光が射さず、真っ茶色に変色して毛羽立った畳、それが縦に4畳ほど繋がっているようだ。
そこは超・細長い四畳半だった。
この隙間からはユニットバスにも、別の部屋にも繋がるようなドアは見えない。
家財道具も置いてあるようには見えなかった。
正真正銘の「ウナギの寝床」だ。人が住んでいる気配は…無いよな、空き室だし…
でも、この部屋と対称な間取りの201号室が、こんなに狭い筈が-

バァン!

ベニヤ板が、向こう側から思い切り叩かれた。もう少しで指を挟むところだった。
心臓が縮み上がったが、覗いてたこっちが悪かったかも。やっぱり大家かな?
「すいません、誰かそっちにいますか?…大家さん?」とノックした。
「ねえ、やばいよ」彼女が泣きそうな顔で、逃げの体勢になっている。

バァン!

凄い勢いでベニヤ板を叩き返してきた。この野郎。その窓を施錠して、部屋の外に出た。
すぐ隣の201号室の玄関のドアを叩いた。

「ちょっと!止めてくださいよ!怪しい者じゃないです!大家さんでしょ?」
「隣の202号室を見に来た者です!●●不動産の紹介で…」

バァン!バァン!まだ聞こえる。そいつは叩くのを止めない。おい、聞こえてないのか?
ドアノブを回した。玄関を入って201号室の中を見たとき、流石に凍り付いた。

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確かに、202号室と対称に間取られた、ごく普通の部屋だった。
さっき見たような「ウナギの寝床」なんかではない。床も畳ではなくてフローリングだ。
誰もいない。室内を見まわした。大家はどこだ?

バァン!

叩く音が止まらない。音の方を見ると、今まで居た202号室側の壁から聞こえてくる。
こちら側に貼ってあるはずのベニヤ板が無い。

普通の白壁だった。

…さっき見た部屋は、この部屋じゃない。
201と202の間は壁一枚だけだ。

…あの壁の間で、今もベニヤ板をバンバン叩いているのは…?

二人で速攻で逃げ出した。預かったカギも無かったので、一気に駅まで逃げ帰った。
その間じゅう、ベニヤ板を叩く音は止まなかった。
不動産屋に文句を言う気にもならず、素通りして中央線に飛び乗り、帰宅した。

その後、その不動産屋には二度とこちらから連絡しなかった。
結局、別の場所に住居を定めた。その後、転居も数回している。

その物件は、壊されてなければ、まだ吉祥寺にある筈だ。

だが、いまだにその不動産屋から、物件の仲介のDMが届く。
いい加減にして欲しい。


-終-

「D'GAME3 P53-65」

2011-10-14 23:13:08 | アートワーク 「D'GAME」


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-続く-



9/23 笠間 磯蔵酒造

2011-10-10 16:09:34 | 日本酒(!純米酒!)

もうちょっと古い話になりますが、先日9/23に笠間磯蔵酒造主催の「ちょっ蔵酒造を祝う会」に参加してきました。
震災の影響で延期され、どちらかと言うと「今年も酒造りができてありがとう会」の趣。

東京純米酒会関連のメンツで10名ほど。フレッシュひたちで石岡>笠間へ。

学祭のノリで、全般にほぼ手作り。酒蔵の構内をあれほど一般に開放してイベントをやるのは初めて見ました。他の酒蔵ではまず考えられません。逆に他が神経質すぎるのかな?

利き酒もやってました。評価シートが本格的で、「なるほど利き酒ってこうやるのね」と目からウロコ。今までの純米酒定例会がいかに適当にやっていたかを痛感します。



特に「純米酒」に拘っているところではない様ですが、「稲里純米山田錦 月」は美味かった。

こういった手作りの酒蔵フェスは憧れますし、応援したいと切に思います。
来年もまた行けたら行こうと思う。




オカルト小噺 「ごめんねバアさん その1」

2011-10-10 11:24:12 | オカルト


【ごめんねバアさん その1】

最寄の駅から、おいらの会社まで、自転車で通ってたことがある。
その日は、仕事が結構早めに終わって、少しずつほの暗くなってくる路地裏を自転車に跨がって帰路で急いでいた。

蒼い宵闇が降りてくる。境界線を見えなくするにはちょうどの時間帯だ。
空間とモノと、それ以外との。
懐の携帯が鳴った。
この時、ちょっとの手間でも自転車を降りていれば良かったと、今更思う。

番号非通知。
どこからだろうか。
「もしもし?」
「…ゴォォォォォォォオオオオ!!!!」
何か、飛行機の爆音のようなすごい音が左耳をつんざいた。

なんだ?

そのとき、四つ角の左手から黒いチャリが突っ込んできた。
無灯火だ。気づかなかった。
避けようとハンドルを切ったが、片手を離してたおいらの自転車はバランスを崩して、マヌケな恰好でその場にコケた。

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「…つ…!」
息ができない。

おいらのチャリは?…ある。
鞄の中は?…無事だ。
ぶつかってきたのは? …よかった、衝突はしてない…
…て、あれ?

突っ込んできたチャリは、そのまま右手の暗がりに消えて行こうとしていた。
乗っているのは…白髪頭の後頭部が見え、そしておばあさんの声がした。

一心不乱に、謝罪の言葉を独り言の様に叫んでた。
「ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんよ、ごめんね、ごめんよ、ごめんね…」

白髪頭がキーコキーコと消えていく。

信じられないことに、一度もこちらを振り向かずに、ただ「ごめんね」が暗闇に消えていった。
なんてババアだ。ふざけんな、何が「ごめんね」だ!
こっちは大ケガだ!謝って済むか!かなりムカついた。

いきなり、すぐ耳元で、かすれているにも関わらず、高く低く頭にすごい声が囁いた。

「マ・ッ・?・オ・カ・ア・?・ン」
確かに、そう聞こえた。

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うわっ!誰だ!
すぐ後ろを振り返ったが、そこには暗がりだけ。
うっすらと光を投げかけてる電柱の明かりを透かして目を凝らしたが、通行人もいない。
ちくしょう、やられた。
こんな下町の路地裏で遭うなんて思ってなかった。油断してた。

左胸を強く打って息のできないおいらは、ようやく立ち上がって、転がっている自転車を起こした。
サドルの位置がなんか違う。よく見るとシートポストに繋がるサドルのパイプがありえない方向に、見事にグニャリと曲がってた。クロモリ製のレールが。溶けたみたいに。

うー、これに当たったのか…こんだけ曲がれば胸にも響く。
苦しい息の中、なんとか自転車を駐輪場に止め、電車に乗り継いで帰宅した。
でも夜中になって、どうしても我慢できなくなって、自分で車を運転して救急に駆け込んだ。
「うー、これは…折れてるかも」

自転車でおばさんとぶつかって胸を強打したことを問診票に書く。その後レントゲンを手早く撮られ、診察室に呼び込まれた。ぼさぼさ髪の若い外科の先生は陰険な顔で目を細めた。
「肋骨2本。骨折ですね」

机の上の先生のパソコンに映った写真を二人で見た。
鎖骨に近い肋骨が、脇の方で2本折れてた。見事に黒い筋が入ってる。
「うー、そのくらいは覚悟してました」

「まー、全治2ヶ月ってとこだね。胸なんでギプスする訳にいかないから、サポーターを出すよ。あと痛み止めね」
「はい。うぅー」

「で、これってなに?…君、何にぶつかったの?」

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「は?」
おいらは、もう一度その写真をしげしげと見た。そしてぎょっとした。

うっすらとだが、しかし気付いてしまったら、そうとしか見えない、ちょっと小さめの、白い節くれだった手が、俺の折れた肋骨をガッチリと掴んでる様に見えた。

おいらの手が写ってしまったのか?そんなこと無いよな。

小さい子供の手にも見える。右手、それとも左手?
そもそも、なんで?

耳がきーんとしてきた。なんかおかしい。
これはヤバい。

「うー、この白い影、手に見えますけど」
「やっぱり、そう見える?けど、おかしいよね?」
「さっきレントゲン撮った時には、自分の手が写るような角度じゃ…」
「そりゃそうだ。これは君の手じゃない」
「人間の手だったら、骨が透けるはずだよね?」

先生が言った。
「この子供の手には骨がないもの」


-終-



「D'GAME3 P30-52」

2011-10-10 11:12:05 | アートワーク 「D'GAME」


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MH4

2011-10-09 07:17:20 | モンハン

MH4トレーラ

こっちはどうかな?
家族に見せたら、「これは無理」という意見多数。

確かにやり過ぎのかんじがしなくもない。
こっちは「狩り」をしてるのであって「大神」をやってるのではない。

最後、レウスの背中に乗れるのはいいかもね。




MH3G

2011-10-08 12:50:10 | モンハン


トレーラ

まあ、ヨドバシの実機3Dで見てから、コッソリと3DS買っちまいましたよ。
年末は品薄になりそう。

トライはやってないので、ラギアさまとは初対戦ですね。
早く12月にならんかな。

10日は会社休む。なんちて。




オカルト小噺 「高校の彼女との結末」

2011-10-08 01:20:02 | オカルト



【高校の彼女との結末】

高校の頃の話。

「あなた、大矢方の人だったんですね?」
「は?何それ?」
当時、付き合っていた後輩の彼女に、喫茶店(まあ、モスバーガーとも言うが)いきなりそう言われた。
何のことか判らない。

「ごめんなさい。私、そっちの人とは付き合えない」
「あの、訳わかんないんですけど」
「私達、敵だから…」

すみません。敵ってなに?何言ってるんですか?
「だから…昔、敵同士だったって話。私の家、そういうのダメなの…」

冗談だろ?山口生まれと福島生まれの二人は、会えば必ず喧嘩になると言われているが、それも今ではおフザケでの話だ。いまさらマジに喧嘩する奴なんて見たことないぞ。
ましてや、ここは北海道だ。昔からの家柄を気にする連中が拓いた場所じゃない。

「本当にごめんなさい。さよなら」
ねぇ、ちょっと待って。本当に洒落になってませんよ、これ。

この間、まさに5分。スピード失恋の新記録だ。当時の再俊足、カール=ルイス並だった。
そして、おいらが部長をやっていたその部活も、彼女は翌日には辞めてしまった。

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以前、部員を自宅に集めて、部活の合宿をやった夜。
クモ膜でボケて死んだばあちゃんが、彼女の布団の上に正座していて、凄く怖い顔でじーっと、彼女の寝顔を見つめていたことがある。
ばあちゃんは消える直前、こちらを振り向いて何か言いたげな顔をしていたが、彼女の話と何か関係があるのか?
彼女と、その家と、死んだばあちゃんの関係が、おいらの知らないところで絡んでいるというのか?

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彼女がおいらを拒んだ理由は是非知りたかったが、ネットなんて便利なものが無かったあの頃、そう簡単に調べものなんてできる環境ではなかった。家系の問題だとも思えたので、図書館に行ったが、何から調べればいいのか皆目見当も付かない。
そのうちに、なんか馬鹿らしくなって結局止めた。

そもそもの話、おいらの姓は大矢ではない。
「ウチの親戚に大矢って苗字いる?」お袋にも尋ねたが、そんな親戚は居ないと言ってた。

当然、それ以来彼女とは音信不通だ。本来、家系なんて気にする家の子には見えなかった。
親がそうなのだ。こちらの家の系譜すら調べ上げて、いろいろ、ネチネチ誰何するような。
そんな家の子だったのだ。きっと。

まあ、振られた方の言い分なんて、こんなもんだ。

-終-