TWP これ…、何回目のブログです?

まぁ長続きしないんです。アウトドアと酒とサバゲとカスタムドールとイラスト。「めいんてなんす」再開しますた。

「真澄」 あらばしり 試飲会

2012-02-05 18:31:45 | 日本酒(!純米酒!)
先日、長野の真澄(宮坂醸造)さまの「あらばしり」の試飲会があるというので、行って来ましたよ。

宮坂醸造さんは、蔵付き酵母が「協会7号酵母」として認定されたことで有名ですね。
東京純米酒会でも何回もお世話になっている蔵元さまです。
「あらばしり」は去年の秋に蔵出しした最初の酒で、年始の贈答用として需要があると思われます。


有楽町の酒造会館の4階で行われていました。


こちらは「吟醸」のあらばしり。
「ひとごこち」と「美山錦」の精米度合い55%。7号酵母。
パンフレットは鍋焼きかな?


で、こっちは「純米吟醸」のあらばしり。
コメと精米度合いは吟醸と同じですが、酵母はアルプス酵母使ってます。
パンフレットは七草。ココら辺もおすすめのアテの違いが出ていて、面白い。

確かに吟醸はアル添しているだけあって、「味が整っている」印象を受けます。舌や喉に引っかかりません。
つまり飲みやすい。
ですが、調子にのって飲むと、頭が…。



一方で素晴らしかったのが、この「みやさか」。真澄でなく、蔵元のファミリーネームを冠した本気印。
右の「純米吟醸 山廃50」最強。
美山錦を50%削った、アル度数16度。今度酒蔵勉強会で行ったら即買いです。お値段気になりますが。


今月、2/25(土)、東京純米酒会の新年会です。
役員ともども、本年もよろしくお願い申し上げます。




遅まきながら…あけおめ。蝦夷地に還ってた

2012-02-05 18:16:01 | 旅行
更新せずにすんません。
年とりは故郷の蝦夷に還っておりました。


元旦の野幌。この頃よりも雪積もってるだろうな。


いつもの初詣場所。野幌「錦山天満宮」。道真公をお祀りしています。


お袋と娘を連れて大通りにある「雪印パーラー」で昼飯。
ストロガノフのオムレツな。


スイーツw。
久しぶりに甘いもの食べると、頭すっきりするね。


今年も忙しくなりそうだお。

内山まもる氏逝去

2011-12-01 23:54:43 | 日記
ザ・ウルトラマン「復讐の鬼 ナックル星人」は傑作でした。
ご冥福お祈りします。

MH3G オープニング動画

2011-12-01 22:52:20 | モンハン


オープニング

全体の画面やオブジェクトの構成が、3DS向けになっているのが判りますね。
PSPのシリーズに比べると若干尺が短いかな。

コメントにある通り、本拠地(村)のシーンが無いからか、今までの狩人生活に密着したOPとは言い難いか。

とは言え、楽しみではある。

「D'GAME4 P1-14」

2011-12-01 22:19:03 | アートワーク 「D'GAME」

さて、「D'GAME3」の続編、「D'GAME4」の開始です。

USSGによるテイクセイア大空襲のさなか、第四惑星アシュロム空域で、発掘された遺構兵器によるディスラプターの攻撃を受けてしまったテイクセイア派遣艦隊。その後のお話。

D'GAME4 The March of Fools Part3
Aug.15.2004


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-続く-

サバゲフィールド 「OPS」

2011-11-28 23:31:59 | サバゲ
先日、比較的最近にオープンしたばかりのサバゲのフィールドに行って見ました。
稲城にある「OPS」。「よみうりランド」のふもとの丘陵地帯に広がるフィールドです。
ホームページはまだ無いようで、ブログ上での紹介しかありませんが、結講近場でよかった。


傾斜ありのセーフティゾーン。若干テーブルの数が少ないかな。


当日はG3の涙目(ライラ)スナイパーがメイン。3カラーデザートにLBTのベスト。


仕事仲間のあっきー。此頃サバゲ地獄にはめてやりました。


メディック戦。1チーム3人の衛生兵を選出。死んでもメディックがタッチすればその場でリスポンできます。

印象をば…

1・とにかく家から近い。一時間かからない。高速代出して千葉くんだりまで行くのは馬鹿らしくなる。
2・フィールドマスターが若くてなかなか親切。
3・ドヤ顔でウザい常連が居ない。
4・定員が60人前後と、あまり多くない人数。30vs30程度、このくらいが丁度良い。
5・プレイヤー同士、結講気さくに話できる。
6・若干狭い感じがしますが、フラッグ戦の他にもお宝争奪、メディック戦など、ルールに工夫あり。
7・弾速測定もしっかり。シューティングレンジも完備。
8・プレイフィーは定例会1日3500円。千葉あたりと比べると500円ほどお高い。でも高速代とガソリン喰うこと考えると逆に安く上がる。
9・+500円で弁当付く。BB弾やガスも売ってる。
10・駐車場、トイレとフィールドまでの距離がありすぎ。簡易トイレがフィールドに欲しい。

OPSブログ 詳細やレギュレーションの記載あり。

全く期待せずに行きましたが、ここは中々良い。
思い立ったら気楽にフラリと行けるフィールドです。

「D'GAME3 P108-122 Lastpage」

2011-11-26 15:03:51 | アートワーク 「D'GAME」


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「D'GAME3」はここまで。
次回、「D'GAME4」に続く。



酒蔵勉強会 「宮城 蔵王酒造」

2011-11-11 23:16:44 | 日本酒(!純米酒!)
先日、11月12~13日で酒蔵勉強会に行って来ました。
場所は宮城 「蔵王酒造」です。
今回は初めて伺う酒蔵ですので、不安半分期待半分でしたが、どうでしょうか?


それほど巨大な酒蔵ではありません。街中にある質素な蔵元さまです。


左が社長の関谷さん。右が営業の石井さん。今回は社長の関谷さん直々に案内頂きました。


みんな、バス中では良いだけ呑んでるのに行儀よくていいぞ。


精米機です。超巨大な3機の精米機を抱える出羽桜には敵いませんが、新中野工業製。


使っている酒米は主に「美山錦」「蔵の華」。
酒造好適米ではありませんが「ひとめぼれ」もありました。メインは美山錦の様です。


蔵の構造上、仕込みの近辺は見学できませんでしたが、瓶詰め周りのオートメーションは見学OK。
かなり近代的な設備です。


宴会では恒例の利き酒大会。
「蔵王」と、対するは「一ノ蔵」と「銀盤」。
これをその通りに並べ換えて正解してもらいます。社長はどっかりと腰を据えてメチャ真剣。
おいらは出題担当だったので参加できず。ま、問題としては簡単な部類ですな。



今回、なかなか人数が集まらず、30名強という若干寂しい見学会でしたが、参加された皆さんお疲れ様でした。

次のイベントは来年2月の「例会」です。新年会も兼ねて行いますので、奮ってご参加いただきたい。
興味ある方はコメントをよろしく。

BF3

2011-11-03 11:24:12 | サバゲ
さて、本日買ってくるかな。

トレーラ1
トレーラ2
トレーラ3

1Pプレイモード、激ムズという話を聞いたが、gkbr。

「D'GAME3 P86-107」

2011-11-03 08:28:54 | アートワーク 「D'GAME」


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-続く-


オカルト小噺 「場末の呑み屋でPeaceを叫んだジジイ」

2011-10-31 09:15:21 | オカルト


【場末の呑み屋でPeaceを叫んだジジイ】

行きつけのバーがある。
大将は頑固者だが、気さくで、老若男女から人気があった。
こじんまりしたカウンターだけの店には、古くから各界の人々が三々五々集まり、すぐに顔見知りになって、酒と肴を楽しんでた。
おいらも、通い始めて数年になる。

その夜は、小雨の降る肌寒い日だった
「ごめんねババア」の事故以来、ずっと胸にサポーターを巻かされ、息もろくに出来ない状態で、おいらは結構消耗していた。

何故か、急に熱いものが苦手になった。風呂に入るとき、コーヒーを飲むとき、決まって左胸の折れた肋骨の周りが、ギューっと疼く様になっていた。

もうニヶ月以上、この状態が続いている。
不気味なことに、胸には痣のようなものまで出て来た。
病院で言われた通り、どうも右手のような形にも見えてくる。

…考えすぎだ。

気味が悪いが、取り敢えず気のせい、ということにしていた。
こりゃ、冷酒で凌ぐしか楽しめない。
客も殆ど居ない。裸電球も数人の影を投げかけるだけだ。
小雨のはずなのに、音がやけに大きく聞こえる。
カウンターの向こうの大将も、「こりゃ早仕舞いだな」という。

その時、引き戸がカラカラと鳴って客が入って来た。

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見慣れない顔。一見だろうか?
年齢は多分七〇を過ぎている。店の大将と同じ位か。
その割には、Gジャンに濡れたサンダル、ほぼ総白髪を真ん中から分けた長髪で、ヒッピーがそのまま年とった感じの風体だ。

「席はー、あいとるかのう?」
まるで広島弁の三船敏郎がやって来たような声だった。

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「平和が一番じゃ!のぅ、そう思わんか?」
「ピースじゃ!ピース!ピース!ピース!はははははは!」
うるさいジジイだ。
何が楽しいのか、一人で騒ぎ散らして、さっきからピースを連発している。
いつもは朗らかな大将も、顔をシかめている。こういう客は迷惑だ。

「あのー、すみませんが…少し静かに呑めませんか?」思い切って諌めてみる。
そのジジイはきょとんとして、暫くおいらを見つめ、ついで興味深そうに目を細めた。

「にーさん、かなりヤバくなっとるのう」
「何がです?」
「後ろのも、かわいそうに…おぅ、にーさん、もうフラフラじゃ。勘弁してやれぇ」

「?…そんなに呑んでませんよ」
最初の言葉は上手く聞き取れなかった。
てっきり、酔っ払ったおいらのことを言われていると思った。

「違うわ、わかっとらんのー」
ジジイの表情が険しくなる。
「コリャいけん。のぅ、表に出よっとかい、ワレ」

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あー、ヤバい。

殴られる、と思った。
何か言い訳を取り繕って、この場を凌ごうと思った。

言葉が出ない。

睨み付ける視線に完全に縛り付けられていた。
意識に反して、身体が席を立ち、視線に逆らえないまま、店を出てしまった。
雨の中をしばらく歩く。じわじわと身体が湿ってくる。雨の音が、さっきより更に大きくなった。

前を歩いていたジジイは振り向きざま言った。
「にーさん、何でそげなモンにつかれおる?」
「かわいそうにのぉ。じゃけん、おんどれはそこに居たらいけん」

言われるや否や、ドンッと凄い音がして、おいらは胸をドつかれた。
折れた左の肋骨にモロに響く。息がつけずにうずくまった。
おいらのすぐ後ろにあった、別の飲み屋の看板がバリンと音を発てて倒れた。

「!」

振り返ると、壊れた看板の中に、モゾモゾ動く小さなものが見えたような気がした。
目を凝らしたが、灰色で捕らえどころがない。ちっぽけなイキモノのような。
そいつは、確かにギィィイッと微かに一声叫んで、ヨロヨロと暗がりに逃げて行った。

ジジイは言った。
「…オカッパ髪じゃったのぅ」

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唖然と立ち尽くしていたおいらは、促されるままに飲み屋に戻って、ジジイと話をした。ようやく身体の自由が効いてきた。

そして、ごめんねババアの経緯を話した。肋骨に絡み付いている白い手の話も。
「オカッパって…女の子ですか?」
「おう、五歳くらいのな。あいつは元の場所に戻るじゃろ。気にせんでええ」

ジジイいわく、強い恨みは感じられない。しかし自分が死んだことに、気付いていないのではないかと。
しかもジジイには、火傷の跡が見えたらしい。その女の子の直接の死因も、多分それだという。酷い火傷を負って、程なく亡くなったのだろうと。

「そこら辺の辻には色んなモノがおる」
「来るモノは四方から集まって来よるが、ハテ、その後、そいつらはそれから逝き先を決められん。何処へ向かえばいいのか」

「ゆえに溜まってしまうんじゃ。昔からのぅ」

そこはモノが溜まりやすい四辻で、気をつけて運転しているのに関わらず、ちょっとしたタイミングで出合い頭の事故が絶えないのも、ほぼ同じような理由だという。

結局のところ、あの時ぶつかった瞬間、あの女の子は偶然にもおいらに乗っかってしまったのだ。

「じゃ、あのバアさんは?」
「母親。ずっとその娘と一緒におったと思う。戦争の時から、六〇年以上、ずっと」
いきなりの「戦争」という単語に驚いた。
雰囲気出しの裸電球が一瞬、瞬いたような気がした。

おいらはシャツを捲くり上げて、左胸に浮き出した痣をジジイに見せた。
案の定、それは消えかかっていた。
内心ホッとしながら、「この右手にアバラを掴まれていると思う」と告白する。

痣の跡を見ながら、ジジイは言った。
「違う。ソレは左手じゃ」

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「は?」
この痣は、あの白い手が掴んでいたのは、前からではなかった。

左手ということは…つまりあの娘は、おいらの背後からしがみついていたのだ。
おいらとぶつかった瞬間、女の子は母親から振り飛ばされ、とっさにおいらにしがみついたのだろうという。
肋骨が二本折れるほどの強い力で。

『マ・ッ・テ・オ・カ・ア・サ・ン』
解った。あの声の意味が。

でもあの時、バアさんはこっちを振り返らなかった。自分の娘が見ず知らずの男の背中で叫んでいたのに。
なぜ、それに気付かなかった?母親なのに?

「気が触れていれば、それも解らんよ」

いずれにしても…、とジジイは言葉をつなぐ。
「にーさんは、その娘をおぶって、知らずにずっと逃げておったのよ」
「何から?」
「熱い、熱い、熱気からじゃ。空襲の火災のな」
これにも妙に納得した。
近頃、熱いものが苦手になっていた理由。

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あのバアさん…母親は、空襲から逃げているときも、ずっと背中の娘に謝り続けていたのだろうか?
多分、もう息のない娘に。「ごめんね」「ごめんよ」と。

あの暗闇に消えた白髪頭を思い出した。

娘を死なせ、おかしくなった頭で、今もその亡骸を背負って、半世紀以上も、永遠に続く空襲から逃げ惑っているのか。

今では自転車に乗って。
この街の、そこかしこの四つ辻を巡って。


-終-


今夜、新潟行く

2011-10-29 14:32:43 | 日記
今夜は遅くに出て、新潟行き。
ジジババの墓をお掃除してくるお。

向こうでは明日、刈羽市民マラソンだとか。交通規制マジ勘弁な。

「D'GAME3 P66-85」

2011-10-29 12:20:53 | アートワーク 「D'GAME」


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-続く-



S&T SVD(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノバ) その7

2011-10-28 00:53:25 | サバゲ

前回のセミオートAEGに有りがちな「スイッチロック(トリガーロック)」の件。

どうも勘違いしていた様で。
ギアの開放レバーと思っていたパーツは、カットオフレバーだった様です。1トリガー1発のサイクルを確実にするため、セミオート機構では一発毎に通電を遮断する回路をギアと連動させて形成しますが、そのスイッチでしたね。
スイッチロックは、トリガー回りのギア系と上記カットオフレバーの動作サイクルがずれてしまった場合、最悪トリガーを引いても通電しなくなることがあるので、その現象を指すと。
この時にカットオフレバーを強制的にキャンセルして、フルオートサイクルにし、ギア回りをリセットすることができます。
容量の残り少なくなったバッテリーを使ってると起こりやすい現象ですね。


本日、長めのTNバレル買ってくる予定。初速に変化ありやナシや?

オカルト小噺 「祟り社」

2011-10-25 22:36:00 | オカルト

【祟り社】

よく行く飲み屋で知り合ったメグは、西の方の生まれだ。今は常磐線沿いに住んでいるそうで、飲むと笑い上戸になる彼女は、文字通りチャキチャキだ。
どこの飲み屋でも、常連になると自分の生まれのお国自慢大会になることがよくあるが、彼女はあまり自分の田舎のことを話したがらなかった。

その彼女が先日、実家のことをしんみりと話し出したことがある。

「ねえ、知ってる?祟り社って」声を潜めて言われた。
「知らない…聞いたことない」
「あのな…うちには弟が居たんよ」
関西弁はよく知らない。過去形に聞こえたのが気になったが、おいらは先を促した。

彼女、実は「訳アリ」だった。

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メグの実家は写真屋を営んでいた。明治から続いた写真館で、戦中戦後の古い写真も残っていたそうだ。写真館の隣には、一風変わった神社があり、メグと弟はその境内でよく遊んでいたという。

その神社に、ちゃんとした神主さんがいたかどうかは、わからない。写真館よりも後、終戦直前くらいに慌ただしく建立されたため、それ程伝統がある訳でもなし、何の神様を祭っているのかすら、宗派もよく解らなかった。

ただ、浮浪者のような格好をした、住み込みだかのおじさんが、ときどき境内を掃き掃除していたという。メグの両親や祖父は、あまりその神社のことを良く言わなかったといい、行事やお参りには、敢えて別の神社に行っていたそうだ。

ある年の正月明け、その神社の神殿が開けられ、大掃除というか、虫干しがあった。
手伝う人もおらず、そのおじさんが一人で掃き出しをしていたそうだ。
それをメグとその弟が見ていた。冬の寒空に野積にされた、宝物というには余りに貧相な、一見ガラクタの山。
そのうち、ちょっとした隙に、弟がそのガラクタの山の横から妙なモノを物色して、さっと持ってきて、自慢げにメグに見せた。

朱塗りの円筒だったという。丁度、ちょっと大きめの茶筒のような。それほど古い感じはしなかったが、蓋は白く粉を吹いた蝋のようなもので、どろどろに、がっちりと封がしてあった。
重さもそれほどではなく、むしろ軽い。振ってみると、紙か乾いた布か、枯草のようなモノなのか、中でカサカサ・ワサワサ、時折コトッ・コツッと音がしたそうだ。

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それを聞いたおいらは、取り敢えず口を噤んでいた。
箱の中の様子は、おいらなりの妄想で容易に想像できた。
いわゆる、「コトリバコ」系の逸品だ。

だが、カサカサ、ワサワサという音というのがよく判らなかった。
あの箱、そんな音するって言われてたっけ?

「オ○○サマに、何しとるんか!」
(○○の部分は良く聞き取れなかったらしい。あるいはトか、ツと言っていたかも…とメグは言っている)

顔を真赤にしたおじさんが、すごい剣幕で追いかけてきた。メグと弟は逃げ回ったあげく、その茶筒を賽銭箱の横に放り出し、アカンベしたそうだ。

「このばかもんがー!何が起こっても知らんぞ!」
参道を走って逃げ、鳥居の下をくぐったとき、その柱がピシィッ!と音を発てたような気がしたという。

偶然と思いたいが、その翌日。
メグが住んでいた町一帯は大きく揺れた。

早朝だった。

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「アレでうちの家も燃えてん」
火災で写真館が焼けてしまったため、写真屋はその後廃業してしまったそうだ。

…それと…
「あのとき、その隣の神社の鳥居が、うちの家の方に倒れてきたんよ」
「鳥居の笠木が、一階の屋根をぶち破って、うちらの子供部屋の半分を潰してん」
「そして一緒に寝ていた弟が、その下敷きになって死んだ」
「青い縞々のパジャマを着た足だけが瓦礫の中から見えてた」
「うちのオトンが、うぉーって叫びながら、瓦礫を避けようとしたんやけど、弟の上に乗っかった笠木がすごく重くて、全然動かへんかった…」

周りの隣家もみんな同じ状況で混乱し、手伝ってもらえるような状況ではなかった。
そうこうしているうちに、辺りで失火した火災の勢いに押され、一家は泣く泣くそこから避難した。
逃げるとき、隣の神社も火に包まれているのが見えた。
社守りのおじさんは、凄い奇声を上げながら、燃え上がる社殿に飛び込み、それっきり行方は判らなかったという。

おいらは言葉が継げなかった。
メグが続ける。
「今までこの話はしたことないんやけど…うちら、弟の遺骨、上げられへんかったんよ」

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余震と火災が収まって戻ってみると、実家の写真館は見事に焼け落ちていた。
信じられないことに、瓦礫の何処を探しても、弟の遺体が見つからなかったという。
消防も来てくれて、一緒に捜索したが、結局、骨の欠片すら見つけられなかった。
潰れた弟の上に覆いかぶさっていた、鳥居の朱い笠木も無くなっていた。

跡形もなく。

メグの家族は、仕方なく空の棺で弟の葬式を出した。
いまでも弟がここに居るからと、写真館の跡地を整地して、もう一度家を新築した。

一方、神社のあった隣の土地は、そのまま更地になった。当の神社は別の場所に移されたらしい。移転した先の場所は解らなかった。メグの家族は、神社のその後を知ろうとはしなかった。

しかしメグは一時期、弟を殺した鳥居の朱い笠木を捜そうとして、復興中の街を自転車で走り回ったそうだ。
「焦げた朱い笠木を戴いた鳥居が、きっと何処かにあると思ってた」

「それで、見つけたの?焦げた笠木の鳥居?」
「いや、うちのオトンに言われた。止めろって。知り合いのおじさんから忠告されたって」
「あの神社は普通じゃないって。これ以上追っかけるとヤバい。祟り社だって」
「あの頃はまだ厨房だったから、怖くなって…それで…諦めた」

ただ、メグは今でも忘れられないという。
妙な隣の神社。祟り社。弟を潰した朱い鳥居。弟が見せた朱塗りの円筒。

神社のおじさんが、それのことを多分、「オツノサマ」と呼んでいたこと。

-終-