てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

妖魔の潜む沼

2005年03月25日 | 読書
クリフォード・D・シマックのヒロイック・ファンタジー「妖魔の潜む沼」です。

舞台は、20世紀のブリタニア。
主人公は、ここ北ブリタニアの名家の息子。
イエズスの行動について記載された日記が見つかり、真贋の鑑定のために、この日記をオクスンフォードにいる学者に届けることになった。
だが、ここからオクスンフォードまでは、劫掠の地と呼ばれる地域が広がっていて、妖魔が出没し、非常に危険である。
主人公は、無事にたどり着けるのであろうか。。。

というお話。

もう。20世紀なんだもん。
最初、忘れ去られて、文明が退化した惑星の話かと思いました。
じゃなくて、地球なんですね。まあ、パラレルワールドですけど。

キリスト教が広まれば、文明が栄える的な部分とか、文明って西洋にしかないのか?!という部分は気になるけど、面白かったですよ。
最初、ヒロイック・ファンタジーとあったので、一瞬たじたじとなったのですが、全然問題ありませんでした。
ヒロイック・ファンタジーって一般的に読みにくいからね。いや、たまたま私が読んだ本だけかもしれないけど。。。

この本は、キャラが良かったです。
主人公とその家来は、普通ですが、そのほかのキャラは本当に可愛かった。
馬や犬やロバさえも、キャラが立っているような気になりました。

ただ、本の表紙絵、おかしいぞ。
主人公と女性が並んで立っているんですが、少なくとも女性の服装がおかしい。
こんな格好してないって。
青いマフラーはしてたけど、皮の上着に皮の半ズボンって書いてあったのに。

ちなみに、写真にある「レテの支流」の下にある本は、読み終わった本、読みかけの本、読みかけの本です。
あああ~、なかなか、「重力の虹」が読めないなぁ~。
どうしてかなぁ~。
先に、その上の本を読み終わっちゃうなぁ~。

レテの支流

2005年03月25日 | 読書
角川ホラー文庫の「レテの支流」、作者は、早瀬乱とゆー人です。
第11回日本ホラー小説大賞佳作だというので、買ってみました。

記憶の一部を消すことができる開発中の装置を使った主人公。しかし、消したはずのない記憶までなくなっている。その上、主人公の身の回りで、不可解な現象が頻発する。主人公は、自分が消した記憶が何だったのか、探し始めたが。。。

というお話です。

えっと、えっと。

謎解き的なことをいうと、SF読みさんなら、大体分かります。というか、丸分かりです。
早く、ここに気づけよ!と思います。
しかし、それを使って繰り広げられる世界は、ちょっと無理があります。

ただ、ストーリーは面白いです。
一気に読んでしまいました。
理屈が通ってないじゃんと思う箇所も、目をつぶりました。

しかし、やっぱり無理があるよー。
ネタバレしちゃうから、書けないけど。。。
この無理さがあるから、ジャンルが、ホラーなんだろうか。