お母さんが、キムチを漬けようと野菜を刻んでいたら
なにやら外がにぎやかだ
どうも、菊〇家のルナちゃんの声のようだ
僕はすぐにルナちゃんだってわかったよ
お母さんが、様子を見に行ったら、、、
こんな風に、台車に乗ってノリノリ
何だか楽しそうだね
でもね、ルナちゃん、お母さんったら、ひどいこと言ってたんだよ
「ルナちゃんがね、市場に出荷されるみたいだったよ」だって
いくらルナちゃんが少々太めだからって、、、それはひどいよね
お母さんが通っているトリマースクールの学園長ご自慢のお手製焼肉のたれ、
戴いて帰ったお母さん、冷凍してあった骨付きカルビ肉を解凍
確かその時、「レオンにもあげるからね」と、
確かに言った
絶対言った
ところが、お母さん、嘘をついた
「おいしい、おいしい」を連発しながら、すべてを完食してしまったのである
「お母さん、僕のは、、、、」と眼で訴えたけど、お母さん、しらんぷり
というより、完全に酔っ払い状態 
しばしうたた寝
9時近くになり起き上がったお母さん
「レオン、おしっこ行く?」と聞いた
もちろん僕、行くよ、、、、
そして、お母さんの隙をうかがい、僕は家出をした、、、
その間のお母さん、かなり心配をしたらしい
2時間たっても戻らない僕のこと、探しまくり、ついには菊〇さんにも泣きのメールを送ったらしい
心配した菊〇ご夫婦駆けつけてくれ、、、暗い中捜索
すると、家から30メートルほどの冷凍マグロ配送会社のゴミ捨て場辺りで僕は見つかり
大目玉をくらった
元マリンの言い訳
帰ってきたレオン ナマグサーーーーーーイ
それに、お腹がはちきれんばかり、、、、
どんだけマグロを食べてきたんだろう、、、
でも、嘘をついたのは、私
だませないのね、レオン
ほら、今日はしょうがない中とろの刺身あげるよ
