書きつくる 跡に光の かがやけば
くらき闇にも 人は迷はじ
講談社学術文庫『明恵上人伝記』166頁
これは、亡くなられた人の筆跡の裏側に、上人自ら「光明真言」を書き付けられたものの奥に書かれた道歌だという。上人は、人の思いが込められた筆跡の裏に、自ら書いた光明真言の功徳が、その輝きとなって顕れると考えているようだ。なお、この「光明真言」とは、大日如来への呼びかけを意味するとされており、結果多くの罪を滅して浄土への往生を可能にするとされている。末法の世に生きていた明恵上人なりの往生法だったのであろう。
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