天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

親鸞―茨城滞在20年の軌跡―

2010-03-12 10:51:39 | 仏教



茨城県水戸市の歴史博物館で開かれている特別展「親鸞」。
れんげ会有志の方々と出かけてきました。
当日は前日の雪がまだ残る寒さ、さらに強風のため電車が1時間近くも遅れていたため、ほぼ各駅停車での長ーい道のりでした。

今回の楽しみは「板東本」と呼ばれる唯一残された親鸞聖人直筆の『教行信証』が拝観できること。

展示は入ってすぐで、間近で見せていただきました。
すべての巻が並ぶなかでも、特に日頃上げる『お正信偈』には、七句におさめるために朱を入れたり、墨で消したりと、完成まで苦心される様子が手に取るように伝わります。
また文章の途中には、トリの足跡マークが記され、大切なところをあらわしていました。
ご自身の手で残されたご苦労の跡を見ると、その思いが直接心に響いてくるようで本当に有難く思います。
拝観の感動で、寒さ遠さも吹っ飛びました。

まだの方はぜひ!
ちょうど真向かいの「偕楽園」の梅も「梅まつり」で見頃のようでした。




(静)