天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

届きました!

2006-06-17 11:40:21 | 日々
先日ブログに書いた玄関の腰掛けの話。
http://blog.goo.ne.jp/tenshinji/d/20060610

朝ご門徒のkさんがお届け下さり、
今日の法事から早速使わせていただきました。



これからはご年配の方がお参りに来て下さっても
安心です。
ちょっとした心遣いがうれしいことです。

お寺は地域のもの、そしてご門徒さんのもの。

若い方がお年寄りを気遣い、
お年寄りは若い方を導いていく。

地域社会の基盤として、
お寺がさまざまな年代の交流の場所としての役割を果たすのが理想です。
なかなか若い方がお寺に足を運んでくれないのが現状ですが・・・
(私たちの努力不足

今回のご縁は腰掛け。
一つの「もの」から、
お互いを思いやる気持ちが通じ合う。
人と人
人ともの
関わり合うものすべてに、感謝するこころを
仏教は教えてくれます。

流行の「もったいない」
仏教を聞く私たちこそが伝えていかなければならない
こころです。

(静)












今日の運勢

2006-06-16 17:27:19 | 日々
私の嫌いなテレビ番組に「今日の運勢」がある
今日の運勢は「大吉・中吉・小吉」とか
ラッキーカラーは「黄色」から始まって
今日のお昼は「カレー」を食べると良いでしょう・・・
洋服は「青色」がいいでしょう・・・
何と多いことか!
結構視聴率も良いようなんだよね!

みんな何かに頼りたというか・・
拠り所が欲しいんだろうね!

私はそういう生き方はしたくないな!
何があっても自分の責任の下に辛くても
 寂しくても生きていきたい!

私にとって、
 今日の運勢は「最高な一日だよ」と。

今の苦しみや辛さも、
 将来の喜びの種なんだよね
 喜びに転じてくれるのが、お念仏のはたらきであり
 「お念仏に生かされる」人生だと思う

(恵)

ハートフルコンサート

2006-06-15 09:28:20 | 日々
昨日はお寺のヨーガ教室。
レッスンに参加されたご門徒のTさんより、
チャリティーコンサートのご案内をいただきました。

5月の「永代経法要」では、
「タイのホスピスの現場から」と題してタイのエイズの現状をお話いただき、
同時にタイの手作り小物の販売もしました。

その時Tさんが音楽を通してタイの支援をされているというお話を伺い、
興味を持っていましたので、
ご案内をいただきうれしく拝見しました。

そのコンサートでは、
タイ支援グループが主催団体の一つになっています。

「AWOHAW―オチョ―」というグループで、
紹介を読ませていただくと、

「オチョ」とは、タイ北部山岳地帯に住む高族民族ラフ族の言葉で、「友達」という意味。
日本の中学生とタイとの交流活動を実施した先生家族を中心としたグループで、貧困・エイズ感染・ストリートチルドレンなどタイ北部の抱える様々な問題に直面し、苦しんでいる人々の役に立てればという思いから発足したグループということ。

すでに活動は20年近くになり、これまで
山岳少数民族の子どもたちのために建てられた麓の幼小中生寮の支援
北部タイエイズ感染者グループ自立支援組織の支援
ストリートチルドレン保護施設の支援
などの活動を行っているご様子。

昨年度のチャリティーコンサートの収益金は施設の電柱・電気メーターになったそうです。

皆さん伺ってみると
色々な活動をしていらっしゃるものだな~と驚きます。

お寺での小さな活動の一つからきっかけが生まれ、
お話を伺ったり、ご案内をいただいたり、
そこからまた様々なご縁が広がっていく。
やはり何事も人と人!
そのつながりから大きな力が生まれるんですね。

私たちも予定を合わせて、
お伺いできたらと考えています。
皆さんもぜひどうぞ

(静)

↓詳細はこちら。

第7回 ハートフルコンサート

虹色の航海

【出演者】 「フリージア」
       高森篤子さん(ボーカル) 鈴村栄里子さん(フルート)
       竹内恵里さん(ピアノ)  渡辺由香さん(パーカッション)
       柏市少年少女合唱団(友情出演)

【曲 目】 シチリアーノ(バッハ)
      Spain
      りんご追分
      シャンソンメドレー
        すみれの花咲く頃
        バラ色の人生
        おぉシャンゼリゼ
      ディズニーナンバーより

【日 時】 2006年8月24日(木)午後6時会場
      6時15分 若い芽のコンサート
      7時 コンサート開演

【場 所】 アミュゼ柏 クリスタルホール2F (電話04-7164-4552)

【入場料】 2800円

【主 催】 国際文化交流研究所・タイ支援グループ「オチョ」
【後 援】 国連支援交流協会・柏市教育委員会・柏市社会福祉協議会

【問い合わせ先】 
こどもの森事務局 TEL/FAX 047-389-3043




夏の音

2006-06-14 19:34:56 | 仏教
いつもお世話になっている「アーユス」の今年の夏のしおりに、
若住職 龍哉の法話を載せていただきました。

まだまだ若く勉強不足・経験不足ですが、
お声をかけて下さるからありがたい。

たくさんの方々に育てていただいていることを、
今回のご縁でまた実感。
皆さんに感謝です。

天真寺のご門徒さんにはお盆法要でお配りする予定です。


「夏の音」

ミーンミーンと鳴くセミの声
グェグェとカエルの大合唱
バーンと打ち上がる花火の音
暑い夏の日が思い浮かびます。

あるお盆の日、息子さんを亡くされた方がこんな話をして下さいました。
知能障害を持つ私の息子は、「七つの子」を聞くと涙を流して泣いていました。
「カラスなぜ啼くの カラスは山に かわいい七つの子があるからよ」
歌から子どもを心配するお母さんの愛情を感じていたのです。
とても心の優しい子どもだったのです、と。

僕らの世代はドリフターズ全盛期。
この歌を聞くと、「カラスの勝手でしょ~」と志村けんの顔が浮かんでくる。

カラスの鳴き声から何を感じるか。
耳では聞こえない、心でしか聞こえないものがあるのです。

いつでもどこでもこの私に呼びかけて下さる声がある。
「大きなつながりの中で大切ないのちを生きているのですよ」
そのつながりを再確認するのがお盆かもしれません。

今年の夏はどんな声が聞こえてきますか。

(西原龍哉)


(静)


お釈迦様の歩まれた道

2006-06-13 23:21:36 | 仏教
私の働いているアーユスの事務所には「office グリコ」がある。
「officeグリコ」とは、グリコのお菓子の積み合わせセットである。
中身は、キャラメル・ガム・カレーせんべい・collonなどなど
箱の中に、100円玉を入れて好きなお菓子を取って食べる。
毎週グリコの方がお菓子の取り替えてに来て下さるからなくなる心配はない。

でも、たまには違うものも食べたいと思う。
暑くなってきたので、みんなでスイカを食べていた。
ちなみに、officeグリコには生ものはありません。

スイカを食べていると、事務員のSさんが
「シルクロードを思い出す」と。
エッと思った、
スイカのどこにそんなロマンがあるのだろうか?
聞いてみると、
スイカは中国の方から伝わってきたという。
どこまでも続く砂漠に思いを馳せていたのだろう
確かに漢字は「西爪」である。

調べてみると、
西瓜の原産地は
南アフリカ→中国(11~12c)→ヨーロッパ(16c初頭)→アメリカ(17c)
日本へは17世紀中期に隠元禅師が中国から持ち帰ったといわれている。
やはり、西域から伝わったため、「西瓜」と呼ばれるそうだ。

パソコンでスイカについて調べていると、
「スイカと文学」にこんな話が載っていた。
90/6/26『朝日新聞』声欄の村山北斗さん(72歳)の文章である。
【Retail store Fruits Special Productより】

畑にはキュウリやナスなど総菜物が、食べ余る程作ってあるのですが、
母は食べ物の大切さをこう言い聞かせました。
「食べ物を粗末にしてはもったいない。
スイカの命を頂いたのだから、食べられるところは皆食べないと罰が当たるぞ」と。
私はもったいないという教えを、
母からスイカの皮を食べることによって教わりました。
ありがたいしつけだったのです。
またスイカの季節が巡ってきましたが、
優しかった母の教えを思い出して食べています。
今でも母の教えどおりに、ぜいたくな食べ方はせず、
皮際まで食べて、老妻に笑われています。

スイカをみるとお母さんの厳しくもあり、温かい面影を思い出すのだろう。
スイカを見て何を感じるだろうか、
いや、スイカだけではなくすべてのものに。

そこには、スイカ一切れ398円だけではない世界が開けてくる。
ただただ、もったいない・もったいない

それが、お釈迦様が歩まれた道ではないだろうか。

(龍)