ペ・スビン応援したい!

韓国スターペ・スビンさんを応援して 11年になりました。
初めて見た韓国ドラマ・朱蒙のサヨンは、大好きです

劇 〈 キル・ミー・ナウ 〉観劇日記 ②

2016-07-11 00:35:27 | 日記






幕が開くと 暗転の中

ただ 声だけが響き渡ります

言葉が わからない

ちゃんと聞き取れたら

もっと導入から

芝居に入り込めるのに ……



前回ご紹介した白いスクリーンから

明かりが漏れ

シルエットが浮かび上がります。

水の流れる音と共に

浴槽に浸かる息子を入浴させながら

父と息子の会話が始まりました。



成長した息子の性的な要求に

戸惑いながらも応え

優しく明るい会話が続きます。



戸惑いながらも

息子の成長を受け入れ 見守る父…

同居する妹トワイラとの掛け合いや

息子ジョイとラウディの

リズミカルなやり取りが心地よく

笑いも多く

私も引き込まれ

思わずクスッ

周囲の方々の笑いがニヤニヤと……

ユーモラスな会話から

少し変わり ??? と感じていたら

ちょっとした …ブラックもあったようです。



息子役のジョンヒョクさんは

障がい者の演技が凄い!と

色々なところで評価されて

いましたね。

電動車椅子を操りながら

舞台を縦横無尽に動き回り

車椅子の上でも

身体を斜めにしながら

口を曲げて顔を歪め

滑舌も怪しく … されとて

セリフとして聞き取れる

ギリギリの範囲での演技に

鬼気迫るものを感じました。



ペ・スビンさん演じる父親は

息子のジョイ、妹のトワイラ

そしてラウディ

お付き合いしている既婚女性の

ロビンに至るまで

彼を頼り 彼無しには生きてゆけない

頼りになる男性の役でした。



この愛すべき父であり

男性的な魅力溢れるジェイク。

この彼の身体に思いがけない

変化が訪れます。

緩やかに そして

突然 彼に牙をむく病。

倒れて痙攣する父の為に

ジョイが必死で救急車を呼ぼうと

電話するのですが

滑舌の悪い彼では

相手に伝わらず

繋がった電話の向こうで

ただ響く 再確認の声。

救急車を呼ぶことが出来ず

ジレンマに襲われ

無力感に涙しながら

絶叫するジョイ …

この時は ジョイの気持ちに寄り添い

涙が出てしまいました。

愛すべき父の緊急時に

何の力にもなれない我が身に

絶望する姿 … 辛いですよね。



その後も 病はジェイクを蝕み続け

歩行困難となり杖をつくようになります。

トワイラとラウディは

ジェイクとジョイの二人を

介護しています。



この二人

肉体的には健康なんですが

どう見ても 心は病んでいる様子

人間 弱い生き物だと思いますが

ジェイクの恋人であったロビンもまた

不倫だった事を思うと

この劇には ある意味

健全な肉体と精神は

存在していないのかも……

なんて考えました。



ジョイの卒業式に出席して帰宅後

父と子は 障がいも病も無く

ごく普通の健康な親子の姿。

クッションを投げ合ったり

ソファーに座って

テレビゲームに興じたり…

このシーンを見た方の感想で

ジョイ役の彼って

とてもハンサムで素敵!というのが

ありました。

そうですよね!

演技のために

人相が変わっていましたから…。



このシーンは想像の世界でした。

もしこの親子が 障がいも無く

五体満足な姿であったならばという。



その楽しいシーンの後に

辛い現実がやって来ました。

身体の機能不全により

心ならずも失禁してしまうジェイクの

哀しい姿を見て

不自由な体で生きて行くことの辛さを

トワイラやラウディ、ロビンに

力説する息子のジョイ ……



大好きな兄にすがり

泣き叫ぶトワイラ。

父の思いと彼の判断は

いかばかりであったのか

ストーリー的に理解できても

この大事なシーンで

台詞がわからないもどかしさ

もう既に 観客席からは

すすり泣く声が広がっていました

この場面で 父と子は

自らの死を選択するのでした。



その後は 静かな空気の中

粛々と物語はラストへと進みます。

大好きな父の為に

いつも自分がやってもらっていた入浴を

不自由な体で介助する息子のジョイ。



この場面での浴槽は

スクリーンの影では無く

舞台中央に移動していました。



ぽつんぽつんと二人の会話が…

そのお風呂場に

薬とお水?を運んで来るラウディ。

それを 辛い思いを抑えながらも

父に渡す息子。

薬と水を飲む父。

暫くは 会話が聞こえ…やがて…



暗転の中

ジェイクの声が響きます。

ここで会場はシクシクと泣いていた声が

一段と大きくなり 号泣……

これは、ジェイクが書いた詩を

朗読されていたと

後で 聞き知りました。



暗転の後 暫くして

役者さんが 挨拶されると

一斉にスタンディングオベーションが

2時間過ぎの長いお芝居でしたが

その時間の長さを感じること無く

集中して観劇することができました。

これも舞台に上がる役者さんの

演技の素晴らしさのなせる技でしたね。







楽日の皆さんの写真がこちらです。

お風呂にはしっかりとお水が張ってあり

ペ・スビンさんはずぶ濡れ状態での

最後の舞台挨拶です。











そして 当日のお昼に上がっていた

チーム〈 キルミーナウ 〉の気合い入れ??

仲良し親子写真です

















長くなりましたが

まだ ③に続きます

m(_ _)m