タオルケットの紹介です。
私は、大阪タオル組合、青年部に所属しています。
少し前、青年部の皆で、一般的に原料として仕入れている糸は、はたしてタオルにとってどうなのか? 専用に特化した糸造りからアプローチしてはどうか? と言う話が議題に上がり、紡績会社の技術者をオブザーバーとして招き、企画を進めました。
各自アイデアを出し、技術的に可能か、検証し、私は2種類試織しました。 これは、その内のひとつです。
企画したのは、パイル糸で、ふんわりエアリーにしたいと思いました。
普通なら、中空糸や無撚糸が安易に思いつきますが、それでは能がありません。 それに無撚糸には、毛羽落ちしやすい、洗濯劣化しやすい、染工工程で、一般糸より、薬品加工量が多い、等、これを改良する方法は? と無い頭をひねりました。
まずは、補強繊維の薬品除去をやめよう! そしたら、なににする? いろいろ策定し、超細い綿糸を使うことになりました。 もちろんパイル糸の主糸は、解撚します。 撚り係数などを確認し、作成しました。
結果、補強繊維になっている極細綿糸は、製品になっても残っていますので、解撚糸からの、繊維の脱落をふせぎます。
一応、目標は達成したのですが、もう少し改良の余地がありそうです。 展示会に出展することが前提でしたので、デザイン性も考え、ワンオフで、ものづくりしました。 それなりの評価を得ました。
サイズにもこだわって、160cm×200cm(俗に言う大判よりまだ10cm巾が広い)にしてみました。
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