切目中山王子跡
切目駅北側のガードをくぐり南東へ山道を行くとやがて切目中山王子社に詣でる。
切目(切部)中山王子社は元々現社地より東の王子の谷と呼ばれる地にあったと伝わる。
徳本上人名号碑
熊野詣の旅人が、行倒れることも多くあり、その鎮魂のためと言われている。
史跡 岩代の結松
この史跡も、場所が変遷しているそうだ。松も何代目なのか?
謀反の疑いで連行されていく有間皇子が、松を結って祈りを捧げた。
有馬皇子が詠んだ挽歌が万葉集にある。
磐代の 浜松が枝を引き結び 真幸くあらば また還り見む
岩代王子跡
岩代駅の近くの線路を越え浜に出ると岩代王子跡がある。
線路側に咲いた浜昼顔の花
(海岸の砂地に生息する多年草。葉の脇から長い柄を出して、花径4~5センチの淡い紅色の花を1つずつ付ける。)
岩代王子跡
新古今集巻十九(神祇)に「熊野へ詣で侍りしに、岩代の王子に人々の名など書きつけさせてしばし侍りしに、拝殿のなげしにかきつけ侍りし歌」 として
いわしろの 神はしるらむしるべせよ 頼む憂世の 夢の行末
とあるそうだ。
岩代の浜
熊野詣での道中で海岸の白い砂浜を歩くのは始めてと言うことになる。
岩代の浜より白浜方面を望む。
千里王子跡
Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABEへの道へ行かずに右に進むと岬の上にでる。広い駐車場から石段を下り、千里海岸へ出るとそこには千里王子社が鎮座していた。
千里海岸(熊野古道で唯一砂浜の古道)
白砂美しい千里の浜は熊野古道随一の景観と言われ、アカウミガメの産卵地としても有名だそうです。
千里海岸より岩代の浜方面を望む。
千里王子跡より白浜方面を望む。
次回は最終回、三鍋王子から
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