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八戸フォーラム

我が家の「夏休みの子供向け映画」と言えば、こないだ見たポケモンではなく
ヒーロー戦隊仮面ライダーの東映二本立て映画のことである。

今は八戸に帰省しているんだけど、どうしようもなく暑い日が続いていることもあるし、「こっちの映画館で見てみよう」という話に。
でも、映画館ってあるの??

調べてみると、たった一つだけ存在したんです。
それが今日のお話。

その映画館は、八戸の繁華街にあるビルの中にありました。
繁華街とはいっても、郊外の巨大ショッピングモールに消費者を奪われて
見事なまでにドーナツ化減少しているわけで。
そんな中でもがんばっている映画館なのでした。

八戸フォーラム

公式サイトの上映スケジュールを見てみると、そこらのシネコンに勝るとも劣らず。過密する夏の映画スケジュールをキッチリコントロールしていますね。
この映画館は「市民の映画館」と呼ぶそうな。映画会社が作るシネコンではなく、市民の出資金で作られた映画館らしい。



どーりで、あったかい感じがするんだね。



座席数も100席くらいかな。


子供と一緒に映画を満喫した後、ふとチケットと一緒にもらった映画館のパンフレットを見てみると、この八戸フォーラムのギリギリっぷりが支配人からのメッセージ欄に込められていたので最後に紹介します。


「3時間近い(または3時間を越える)」映画を観ても駐車場のサービスが3時間だけというのはいかがなものか」というご意見が多く寄せられております。この件に関しましては大変心苦しく思っております。ですが「駐車場は無料ではない」ということをご理解いただけませんでしょうか。3時間サービス分の料金に関しましては、各駐車場とチーノ(この映画館が入っているビルのこと)に最大限の努力をしてもらい、フォーラムの負担が少なくすんでおります。ですが、それでも映画館を運営していくためには、ギリギリです。以前、弊社代表がこのコーナーでご案内いたしましたが、映画料金だけでは複合型映画館を運営するのはとても困難です。そのため、コンセッション(飲食物)の売上等でなんとか運営しております。駐車場の負担が今以上に大きくなりますと、どうしても運営に支障をきたしてしまいます。これ以上駐車場やチーノに協力をお願いすることもできません。何卒ご理解いただきたく、お願い申し上げます。
 これからも、皆様から愛される映画館を目指し、スタッフ一同努力してまいりますので、何卒宜しくお願いいたします。


泣けてきた。

帰りに映画パンフレットと一緒にポップコーンとジュースを買って帰りました。


映画館と観客の文化史 (中公新書)
加藤 幹郎
中央公論新社

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