それは少し遅い時間に車で通勤した時だった。
特に急いでいなかったのだが
少しコースをショートカットしようと農道を走っていると
前から大きなトラックが来ている。
こんな農道に大きなトラック…。
仕方なく、アスファルトの路面からはみ出すように脇に逸れた。
無事にトラックをやり過ごし、
再びアスファルトの路面へ復帰のため、軽く右にハンドルを切った時だ。
「ズザザー」と、
タイヤの側面を擦った音がした。
恐る恐るアクセルを踏んでいくと共に、車両の左前が下がっている。
この瞬間、パンクしたことを理解した。
慌てて停止し、タイヤを見る。
見事なまでにサイドカットしている。
これはパンク修理キットでの修繕は不可能だ。
かといって、最近の車はテンパータイヤを搭載していない。
とても困った。
パンクした場所は自宅から3kmくらいだった。
歩いて帰ろうと思えば帰れるが、交換するタイヤはどうやって運ぶのだ?
確かに自宅にはもう一台の車があるが・・・。
あ、自宅には長男が寝ている。
免許を取ったばかりだが、タイヤを積んで来てもらうことにした。
少し季節は早いが、レギュラータイヤに交換。
1時間半ほど出社が遅れてしまったが、業務に支障が無くて良かった。
繰り返すが、なぜ最近の車はテンパータイヤを搭載していないのだろう。
私自身、車のパンクは人生で二度目だし、サイドカットに至っては初めてだ。
しかもサイドカットはテンパータイヤを搭載していないと対処できないのに。
ロードバイクでサイクリングするように、交換用タイヤを積んで走ろうかな。