tokyo.sora

坂、建物、映画を中心に書いていくブログです。

『ペンギン・ハイウェイ』

2016-02-09 09:52:59 | BOOK

ペンギン・ハイウェイ    森見登美彦/角川書店

あらすじは、
とある新興住宅地にする僕は、小学4年生。
ある日、ぼくが住む
郊外の街に、突然ペンギンが現れるという不思議な事件が起こる。
ぼくの研究が進むうちに、この事件は歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知った。

森見さんの作品にしては、珍しく舞台は京都でもないし、腐れ大学生も出てこないです。
でも、想像豊かな作品で、ちょっと入りずらい話だけど、なかなか面白かったです。
まさかの展開は、驚きです。

 

 

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『新釈走れメロス他四篇』

2015-10-21 09:56:51 | BOOK

 

新釈走れメロス他四篇    森見登美彦/KADOKAWA

あらすじは、
「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」名作短編を森見流にアレンジした内容になっている。

名作を森見流にアレンジしていて、なかなか面白かった。それぞれの話が微妙にリンクしていて、相変わらず腐れ大学生が出ています。
森見さんの描く京都は、とても魅力的で、それもまたいいですね。

 

 

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『火花』

2015-07-26 22:51:45 | BOOK

火花 
又吉直樹/ 文藝春秋

あらすじは、
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。
笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。ある時、神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令された。

第153回芥川賞受賞作。
又吉さんが小説を書いていたことは、知っていたけど、当初は全く興味がなかった。
芥川賞にノミネートされた時も、受賞することはないだろうと思っていたけど、結果はめでたく受賞。
それで、どんなものか読んでみたのが、きっかけです。
表現が、ちょっと理屈っぽいところはあるけど、登場人物の心情表現はなかなかのものだと思う。たぶん、又吉さんか近い人が経験していないと書けないと思う。これを想像で書いていたのならすごいです。
これだけのもの書いてしまったら、次回作は苦労すると思います。
予想外に良い出来でした。

 

 

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『四畳半王国見聞録』

2015-06-16 09:59:39 | BOOK

四畳半王国見聞録   森見登美彦/新潮文庫
あらすじは、
京都を舞台とした7つの話をオムニバス形式で書いている物語です。

どの話しも森見さんの妄想力で書いた話しで面白かった。作中に出てくる人物が他の作品とリンクしているのが、ちょっと現実味を帯びさせています。
特に大日本凡人會の話しは、面白かったです。

 

 

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『きょうのできごと、十年後』

2015-04-18 09:20:13 | BOOK

きょうのできごと、十年後
柴崎友香/河出書房新社

あらすじは、
十年前、正道の大学院進学祝いに居合わせた男女。
再び、中沢のお店が5周年記念パーティーを行うということで、それぞれの時間を生きた彼らは、30代になり今夜再会する。

『きょうのできごと 』の続編というとこですが、前作の感じを損なわずに描いている。
変わったようで、変わってないところは、リアルだなあと思う。
しかし、柴崎さんしかり森見さんしかり、京都という街の描き方が絶妙。
柴崎さんは、このさらに十年後も書いてみたいと言っていたので、それがもし出るならまた読んでみたいなあと思う。

 

 

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