心景色のままに

花、空、人・・・こころのあるがままに書き綴った詩、写真。

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銀色の波

2005-10-23 19:28:51 | Weblog
高く澄んだ 秋の空
何処までも 何処までも遠く 高く
吸い込まれそうな 秋の空

昔、ここは何も無い
薄の原だったのだろう
コンクリートで固められた
真っ直ぐな道
高くそびえる高層マンション
次々できる 超大型店舗

そんな人間達の愚かさを
大きな時の流れの中で
繰り返し生き続けているもの

気持ち良さそうに 風に身を任せ
優しく揺れるその姿に
何百年・・何千年変わらずに ここにいる・・ 
そう語っているように見えて
銀色の薄の穂が 神々しく見えた

穏やかで、暖かな秋の休日

何時の間にか・・秋

2005-10-22 21:48:16 | Weblog

ふと気付いた 

ハナミズキの赤い実

街路樹の木々も

いつの間にか色付き 散り始めてる


何をしてたのだろう・・

暑かった夏の記憶が まだ眩しい


確かに季節は移り

今年もふた月と九日・・


あのハナミズキの葉も やがて

真っ赤に染まり 木枯らしに散る

赤く熟れたその実は 野鳥達の嬉しいスウィーツ

冷たく白い妖精たちが 舞い降りるまで


雪の日に 心の中にポッカリ開いた大きな穴も

季節の移ろいの中で 癒されていくのでしょう・・。 


/cocktail/}







花を一輪

2005-10-10 20:13:12 | Weblog
幼い頃の想い出は

スライド写真のように

その一場面だけは

はっきりと・・・


母が恋しくて・・泣いた夜の記憶

可愛いちょうちん袖のピンクのブラウス

初めてヒトデを見た  釣り船の中

ラムネビンのビー玉の不思議に出逢った日


商店街のなだらかな坂道を下り 

手焼きせんべいの 焦げたお醤油の匂いを 過ぎると

角の大きな八百屋さんで いつも 大きなスイカを買い

歩いて行った・・・祖母の家。

一つ違いの 兄にくっついて遊んだ・・あの街。

幼かった記憶は やけに鮮明で

殆どがあの頃のことばかり・・

きっと、小さな私にとって 

あまりに初めてづくしの日々だったのでしょう。


懐かしい・・・祖母の記憶。

叔母から 譲り受けた・・祖母の着物・・。

年を重ね、懐かしく思う 『縁』

懐かしい  思い出に・・  

           花を一輪