森本のおいちゃん、カズヤ親子と 虫採りにでかける。 と、いうのも先日、キャンプ
から帰って自室で休んでいると、すぐ耳元で むしの声。テントだとか道具類の中に
まぎれ込んでいたのだろう。休日の余韻が心地よい。 そこでもっと 景気良く 盛大に
聞きたくなったと、いう訳だ。
ダム下の公園で捕獲作戦開始。 しばらく手入れがされていないらしく 雑草が茂ってい
る。 森本親子が つぎつぎと「こおろぎ」を発見する。 俺は まだ採れない。
「焦る」。立ったまま探していた俺は いつの間にか 必死になりヒザを突き 両手で
草をかき分ける。おとなの目線から 子どもの目線へ降りてきたとき世界が変わる。
最初の一匹を見つけると 後はもう つぎから次に 発見。 素直にうれしい。
心持ち興奮気味。
「こおろぎ」を採るのはよくよく考えてみると 小学生だった頃以来だった。
たまたま捕まえる事は何度かあったが 採るとなると約三十年ぶりという事になってしまう。
勝手なもので 「こおろぎ」ばかり採れると「オォ」と言ってたものが「また」に変わり
もっと他のむしも欲しくなる。
平尾台へ場所を移動する。途中の山道で軍鶏を発見 こんな民家もない山中では 野犬や
きつねに襲われる、と 親子で追い始めた
おやじ、 「カズ、行け!」 「もっと奥から行け」
カズ、 「もう、クモの巣だらけやんかぁ」
カズ、 「足場、悪いし!」
おやじ、 「いいけ、もっと追えっちゃ」 「こっちこっち!」
おやじ、 「だぁ、アー」 カズ、 「飛んだ!」
「・・・・」 「・・・・」
おやじ、 「網はいつも車に置いとかんと、いけんのォ」
カズ、 「捕まえたら なんに入れるつもりやったん」
おやじ、 「お前が、首 押さえて持っとくんヨ」
おやじ、 「でも どうせ硬ってーデ、食えんかったろォ」 「行こ!」
平尾台では 小さめの こおろぎと、マツムシ?が採れた。そろそろ 引き上げようかという頃
ハイキング帰りの 年配者から ナニをとっているか?と、聞かれる。「こおろぎですよ」と答える。
じいちゃんが 「ホー」 「おるおる」と言いながら軍手をした手で こおろぎを押さえ
カズヤに手渡す。受け取るカズヤ。 「そぉー」 と俺たちに見えるように中を見せる。
空だった・・・ 素手の彼にはもう判っていたのだ。
「入っとるやろ?」と 言われ
カズは ちょっと困ったように俺たちの顔を見て それからケースの蓋を開け、
じいちゃんのむしを 入れた。
やさしい やつだ。
ススキと山栗の枝を 持ち帰る。
から帰って自室で休んでいると、すぐ耳元で むしの声。テントだとか道具類の中に
まぎれ込んでいたのだろう。休日の余韻が心地よい。 そこでもっと 景気良く 盛大に
聞きたくなったと、いう訳だ。
ダム下の公園で捕獲作戦開始。 しばらく手入れがされていないらしく 雑草が茂ってい
る。 森本親子が つぎつぎと「こおろぎ」を発見する。 俺は まだ採れない。
「焦る」。立ったまま探していた俺は いつの間にか 必死になりヒザを突き 両手で
草をかき分ける。おとなの目線から 子どもの目線へ降りてきたとき世界が変わる。
最初の一匹を見つけると 後はもう つぎから次に 発見。 素直にうれしい。
心持ち興奮気味。
「こおろぎ」を採るのはよくよく考えてみると 小学生だった頃以来だった。
たまたま捕まえる事は何度かあったが 採るとなると約三十年ぶりという事になってしまう。
勝手なもので 「こおろぎ」ばかり採れると「オォ」と言ってたものが「また」に変わり
もっと他のむしも欲しくなる。
平尾台へ場所を移動する。途中の山道で軍鶏を発見 こんな民家もない山中では 野犬や
きつねに襲われる、と 親子で追い始めた
おやじ、 「カズ、行け!」 「もっと奥から行け」
カズ、 「もう、クモの巣だらけやんかぁ」
カズ、 「足場、悪いし!」
おやじ、 「いいけ、もっと追えっちゃ」 「こっちこっち!」
おやじ、 「だぁ、アー」 カズ、 「飛んだ!」
「・・・・」 「・・・・」
おやじ、 「網はいつも車に置いとかんと、いけんのォ」
カズ、 「捕まえたら なんに入れるつもりやったん」
おやじ、 「お前が、首 押さえて持っとくんヨ」
おやじ、 「でも どうせ硬ってーデ、食えんかったろォ」 「行こ!」
平尾台では 小さめの こおろぎと、マツムシ?が採れた。そろそろ 引き上げようかという頃
ハイキング帰りの 年配者から ナニをとっているか?と、聞かれる。「こおろぎですよ」と答える。
じいちゃんが 「ホー」 「おるおる」と言いながら軍手をした手で こおろぎを押さえ
カズヤに手渡す。受け取るカズヤ。 「そぉー」 と俺たちに見えるように中を見せる。
空だった・・・ 素手の彼にはもう判っていたのだ。
「入っとるやろ?」と 言われ
カズは ちょっと困ったように俺たちの顔を見て それからケースの蓋を開け、
じいちゃんのむしを 入れた。
やさしい やつだ。
ススキと山栗の枝を 持ち帰る。
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