ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

永田洋子

2011年02月06日 | 思想・学問

 連合赤軍の永田洋子死刑囚が病死したそうですね。
 16人もの仲間をリンチで殺害し、1972年に逮捕され、1993年には死刑が確定した同死刑囚。
 ここ数年は脳腫瘍により寝たきりだったとか。
 あさま山荘事件直後には連合赤軍に同情的だった世論は、リンチ殺人が発覚するに及んで、非難の嵐になりました。
 事実上、あの事件で暴力による共産革命を目指す過激派はとどめを刺されました。
 
 私は永田死刑囚の「16の墓標」や元夫で、連合赤軍元幹部の坂口弘死刑囚の「あさま山荘1972」を読みましたが、理解不能な理由でリンチを行っています。
 マニキュアをしていたから、とか、寒いと言いながらコタツに入ったから、とかどうでもいい理由です。
 雪の中全裸で木に縛り付けたり、よってたかって殴り付けたり。
 20数名の同志の大半をリンチ殺人で亡くしてしまいました。

 スターリンやポル・ポトや金日成など、共産党の指導者は必ずと言っていいほど仲間を粛清しますね。
 日本共産党は現代日本に存在しながら、党首選挙は行われず、不透明な過程を経て党首になり、長期間党首を務めます。
 そして日本共産党を離れた人は、ほとんどがマスコミ通じて日本共産党の内幕暴露と強い批判をするのです。

 こうなると、共産主義者個人の問題というより、共産主義という思想の欠陥としか言いようがありません。
 前世紀は、共産主義に人類が振り回された時代として、歴史に名を残すでしょう。

 永田洋子は死刑が確定しながら、結局は終身刑ということになってしまいました。
 現在拘留中の坂口弘死刑囚の執行もおそらく行われないでしょう。
 坂東國男にいたっては、ダッカ・ハイジャック事件で超法規的措置により釈放され、未だに行方が知れません。

 佐々淳行の「突入せよ『あさま山荘』事件」は映画化され、警察から見た事件の概要が語られました。
 民間人一人を含め、死者3名、負傷者16名の犠牲を出しながら、犯人全員を生け捕りにしました。

 尊い犠牲者の魂を鎮めるためにも、坂東國男を逮捕し、坂口弘を法律に基づいて処刑すべきでしょう。

あさま山荘1972〈上〉
坂口 弘
彩流社
あさま山荘1972〈下〉
坂口 弘
彩流社
突入せよ!「あさま山荘」事件 [DVD]
役所広司,椎名桔平,天海祐希,宇崎竜童,伊武雅刀
角川映画
十六の墓標 上―炎と死の青春
永田 洋子
彩流社
十六の墓標 下―炎と死の青春
永田 洋子
彩流社

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