今週もやっと終わりました。
長いような、短いような。
20年近く前、連日22時くらいまで(時には完徹)残業を余儀なくされるブラックな機関で働いていたことがあります。
任期を終え、無事出所(3年間の出向任期を終え、出身機関に戻ることを出所と呼んでいました)の際に催される送別の宴の際、「3年間は短かったけど、1日は長かった」とスピーチする人がいました。
うまいこと言うなぁと感心したことを覚えています。
時間が流れることを短いととらえるか、長いととらえるかは、個人差はありますが、一般に子供や若者が時間の流れを長いと感じ、中高年は短いと感じるような気がします。
考えてみれば、20年の間に、生まれた赤子は一人では何も出来なかったのが、歩けるようになり、喋れるようになり、幼稚園、小学校、中学校、高校と卒業し、大学に入る人は入って、無事成人と相成るわけです。
この20年間は思い出しても長かったと感じます。
しかるに、20歳~40歳は少し短く感じます。
大学生が就職し、仕事を覚え、中間管理職になり、という一般的なコースをたどれば、そこそこ長く感じるかもしれませんが、0歳~20歳ほどではないでしょう。
おそらく、40歳~60歳、60歳~80歳と、どんどん時間は短く感じられるのかもしれません。
私の先輩は、「人生は雑誌みたいなもので、最初のほうは華やかであったり、社会問題であったり、読み応えのある記事が続くが、後半にいたると広告ばかりで誰も読まない」、と喝破しました。
年を取って、先輩よりも後輩が多くなると、雑事をこなすことが増えるような気がします。
労務管理であったり、予算管理であったり。
これもお役目ですから、厭だと投げ出すわけにはいきません。
それと同時に、雑誌のトップを飾るような、もう一花があったら良いなぁと思います。