真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

真の戦争の原因は

2005年04月29日 05時59分20秒 | 新しい秩序へ
 現在起きている世界の紛争はざっと数えても50を超え、アジア・オセアニアだけでも朝鮮半島、中国・台湾、ミャンマー、南沙諸島、チベット独立運動、アッサム問題など18を超えています。そして911アメリカの同時多発テロの勃発以来この傾向は今後とも増える方向にあります。ではなぜ、人類は戦いを起こし、紛争がこの世から絶えないのでしょうか?

 南シナ海に浮かぶ南沙(ナンシャー)群島を巡る南沙諸島の領有権問題を考えてみても、周辺諸国である中国、ベトナム、フィリッピン、台湾、マレーシア、ブルネイの六カ国が領有権を主張しています。
 領有権問題になるとどこの国でも判を押したように自分のものだと主張し、譲るということはしません。世界平和を冷静に考えるということなどありません。世界が狭かった昔は、こういう問題が起きると必ず侵略のような行為に発展したものです。

 日本と韓国の間で領有権をめぐってもめている竹島(独島)問題でも、日本と韓国が当たり前のように対立していますが、日本がこの問題を自ら国際司法裁判所で(争いなく、第三者の目で)解決しようとしていることは世界の常識からすれば特異な提案です。負けたられ一巻の終わりですからこういう提案は普通しないのです。
 案の定、韓国は「話し合い」など拒否し、はじめから軍隊を送り実行的な支配を強行し、有無を言わせぬ姿勢を貫いているのです。

戦争が起こる本当の理由

 私たちは戦争の悲惨さを忘れないようにしておけば戦争がなくなるかも知れないと、記念館をたくさん造ってみたりしました。記念日と称して、事ある毎に戦争の悲惨さを訴えたりもしてきました。でもこういうやり方で本当に戦争はなくなるものなのでしょうか?

 そもそも戦争の悲惨さを心に植え付けられていなかったということが、果たして人類が戦争を起こしてきたことの原因だったのでしょうか? その前に真剣に戦争の起きる原因を社会の中に、そして自分の中に、私たち人類は本当に探してきたのでしょうか? 
 実は、このように戦争の悲惨さを訴えることで戦争に歯止めが掛かると信じていること自体が、人類が戦争の起きる原因を正しく理解していない証なのです。
 戦争の原因は、私たちの戦争への恐怖心が不充分だからでも、戦争への憎しみが不充分だからでもないのです。原因は別のところにあるのです。
 戦争の本当の原因は、私たち人類の心の中に「私が」というエゴと、さらにそれが元で発動される競争心・闘争心という戦争の元があるということなのです。話は単純なのですが、私たちが謙虚さをもって自分の心を見るということを日常的にしていないと、この単純な原因が分からなくなってしまいます。
 結果として自分の心を見ないことが真の人間理解を遠のけているのです。なぜ人々は自分の心を謙虚に見ようとしないのでしょうか。

 心を見ようとしない理由…

 戦争が起きる本当の原因を正しく見極めると、現代社会にとってはカルチャーショックになり、とても現代人が受け容れられることではなくなるからです。企業の自由競争も、受験勉強のライバル意識も、みんな戦争の原因になってしまうからです。オリンピックやサッカーのワールドカップで熱狂する意識さえも、戦争を起こす原因となるのです(スポーツそれ自体が悪いのではなく、戦争の心がその中で代替され育まれるシステレで運営されていることが問題)。
 これらを否定されたのでは、今の社会は成り立たないと思われてしまうのです。それに代わる活動力の元であるエネルギーも、それに代わる秩序も初めからあるとは思っていないし、たとえ探しても見つからないだろうし、人々は大いに今のエネルギー源を楽しんでいて、その上そういった価値観が好きだったり、それにしがみつくしか喜びを見出せないでいたりする人がまだまだ多くいるからです。

 平和を勝ち取るという本当の正義の戦いは、エゴをもつ自分自身の中でこそ為されるのに、このようにして現代社会はそのエネルギーを企業戦士とか戦略とか称して正当化し、戦いの文字は常に自分の外に、隣人に向けられることとなっているのです。
 仮に自分を迫害し、消滅せしめようというような存在との戦いにおいても、それは自分の中の恐怖心との戦いにほかならないのです。
 人類の心の中に、競争心・闘争心という戦争の元がある限り、それが反映という形で永遠に現象界に浮かび上がり続けるのです。なんど同じ経験をしても原因が判らないという、もうそういった子供じみた生き方はやめなければなりません。

 戦争は、私たちの日常生活での闘争の想念が、溜まり溜まって清算すべく浮上してきた現象なのです。戦争だけではなく現実に現れてくる社会現象はすべて、たとえそれがゴシップや社会犯罪という他人事のようなものでも、すべては共同創造(co-creation)として創造され、テレビの画面や新聞の紙面に現れ、私たちに教えてくれているのです。

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3 コメント

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Unknown (ししし)
2010-11-17 15:28:32
戦争ってかなしいね
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教える側がもっと愛を使わないと・・・ (とびら)
2005-04-29 21:47:10
こんばなわ、ふるさん。

いつもありがとうございます。



>マスコミ報道は戦争の本当の弱者や被害者の立場に立って事実を伝えていないことは、問題・・・



ええ、中国も韓国も歴史を偽って国民に教えているからおかしなことになっているとも思います(もちろん政府の所為だけではないですが)。



>戦争の悲惨さをいくら伝えても戦争はなくならないというお話がありますが・・・



戦争の悲惨さを伝える目的が問題だと思います。恐怖心を与えるということで戦争をなくそうとしてもなくならないということです。悲惨さだけを伝えれば中国や韓国のように復讐心にも繋がってしまいます。



実はこれに付いては明日載せる予定です。

んー、いつもふるさんには先取りされてしまいますね。



その後のフォローさえしっかりして、戦争を起こしている本当の原因に気づかせることを目的とするべきなのに、今の教育はそれをほとんどしていないと思えるのです。

なぜこのようなことになるのかというと、教える側が戦争の本当の原因を理解していないからではないでしょうか。

これが大変な問題なのだと思います。



では、また。

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愛のエネルギーをもっと使いたい。 (ふるさん)
2005-04-29 09:25:35
とびらさん こんにちは

ほんといつもシンクロしてますね?



戦争に関してはほぼ とびらさんと同意見です。

リンクした私のホームページは2年程前から出しているもので、その後 ほとんどメンテナンスしていませんので内容が少し古いですが、愛のエネルギーについて書いています。



とびらさんの文章の中で戦争の悲惨さをいくら伝えても戦争はなくならないというお話がありますが、それはそのとおりなのですが、現在のマスコミ報道は戦争の本当の弱者や被害者の立場に立って事実を伝えていないことは、問題であると考えています。 



事実認識が違うと、とびらさんの歴史認識が間違っていると180度世界観が変わってしまうというお話と一緒で価値観の転換には本当の事実を直視する必要があるのではと思います。



現代人は、自分に直接関わりのないことがあると、事実があっても見なかったことにする。

自分とは関係ないことと考え、「見ざる。聞かざる。言わざる。」をしてしまう傾向があるからです。



結局、すべての事象に偶然はなく、繋がりがあることを私も含め、皆で深く認識せねばなりませんね。

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