真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

広島・長崎の被曝者の真実 1 (放射線の真実33)

2011年10月02日 21時48分50秒 | 放射線の真実
今日は世界出版社長の茂木弘道氏が上梓した「ラッキー博士の日本への贈り物 放射能を怖がるな!』 (日新出版) を参考に広島・長崎の低線量被爆者の記録をみてみます。
ミズリー大学名誉教授のトーマス.D.ラッキー博士が広島と長崎の医療記録を調べて1993年に論文を書いており(第3章)、また2011年6月に日本の為にも論文(第1章)を書いています。
この本では茂木氏がそれを訳しながら茂木氏の所感も書いています。

ニコニコ動画に茂木さんの動画があります(会員になってログインしてください)。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14182836

ついでに札幌医科大学の高田純教授の力強い講演も観てください。ただ長いのでこれ観るのは後にしてね。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14922292

私がこれまで書いてきた「放射線の真実」に、この本の内容の多くは入っています。
でも、広島・長崎についての詳しい情報はないので参考にさせていただくことにしました。

しかしながら、茂木さんは広島・長崎のことを第3章で書いていますが第3章のタイトルが「原爆の健康への効用」・・これはいただけない。
ちょっとこのタイトルは無神経のような気がします。
原爆所有はもちろんのこと、原子力発電絶対反対の私としても、「ホルミシスの事例」の続きにしようと思ったのですが、「広島・長崎の被曝者の真実」にしたのでした。

☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆

皆さんは広島・長崎の被爆者の方が被曝者以外の普通の方よりガンの死亡率も白血病の死亡率も低いということを知っていますか?
それどころか寿命まで長いといったら信じますか? でも本当なのです。
放射線被曝者というと後遺症で後々苦しんでいるという印象を皆さんも持つと思います。
私も今年の半ばまではそうでした。しかし被曝者には二通りあります。しきい値以前と、しきい値以後です。

微量の放射線が危険ではないということが判れば、事故初期にあった福島県人の避難者の宿泊を断る旅館など、彼らを忌み嫌う差別もなくなるし、広島・長崎の低線量被爆者に対するいわれなき差別をなくすことにも繋がります。
 (スピリチャル的な考え方としてはまったく逆で放射線が危険であっても差別の心を起こさないように超越した愛を育むことが重要)

ラッキー博士ではありませんが、他の博士による記述が印象的です。

「とりわけ、この研究結果は研究に協力してくれた数多くの日本の被爆者やその子供たちを安心させることに役立てなければいけない。なぜなら、彼らの絶大なる協力がなければこの研究は不可能であったし、また彼らは長年にわたり、誇張された遺伝子異常のリスクを喧伝され、苦しんできた被害者なのだから」 何とありがたきお言葉でしょうか。

日本には被曝者のデータは広島の放射線影響研究所などに大量に保管されていて、ラッキー博士もそのデータを分析しているのです。
博士はこの論文で、低線量被曝の場合、むしろガンの死亡率などが一般の人より低くなっていることを明らかにしているのです。
こういうことはマスコミはまったく触れませんが、放射線は微量でも危険という前に、ラドン温泉はじめ放射線が一般的に高い地域で同じ現象が起きていることを説明できないのなら、もう騒ぎを煽ることはお止めになっていただきたいです。

1) 被曝100ミリシーベルト(mSv)以下では、妊娠異常が一般平均よりかなり低い(本文では妊娠異常となっていますが異常妊娠が正しい)。
  両親とも被曝者で、父親が100mSv/year 以下の場合(以下すべて年間被曝値)、母親の被曝mSvによって、どのように異常妊娠が生じているかというデータがあります。
これによりますと、50,689人という可なりの例をカバーしていて、死産、先天性異常、新生児死亡などが100mSv以下の母親の被曝では例外なく一般より低く、10-90mSvでは40%も少なくなっている。
5万人越えのサンプルですから、低線量放射線の遺伝子への影響という点では、その心配を取り除く重要なデータだと思います。

2) 明らかに白血病その他ガンの死亡率が低い。
  両被爆地の100-150mSv以下の被曝者は、白血病、その他のガンの死亡率などにおいても一般平均より低くなっていることが明らかに見てとれるのです。
特に印象的なのは、長崎のプルトニウム爆弾の被曝生存者のうち、31-69mSvの被曝者2,527名で白血病で死亡した人が1人もいなかったという事実があります。
子供に年間20mSvまでを上限とすることで学者としての良心云々で内閣官房参与を涙を流して辞任した人がいましたが、良く判っていないのです。
涙を流す前にもっと勉強しろと言いたいです。

3) ガン以外の死亡率も低い。
  70mSv以下の被曝ではガン以外の死亡率も相対的に低いのです。
もっと低い被曝、たとえば35歳~85歳まで5mSv以下の被曝者と10mSv以上の被曝者を比較したデータでは、男女年齢にかかわらず全ての領域において10mSv以上の方が死亡率が低いのです。

― つづく ―


思うところがあったら Clickしてね。。。


初めてご訪問の方は「真実の扉」ホームページにも是非お立ち寄りくださいませ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちょっとした奇跡を2つ見ました | トップ | 御訪問者の意識の変化 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

放射線の真実」カテゴリの最新記事