「ほたる(蛍)スイッチ」っていうのは、パナソニックさんの商標だそうですが、暗くてもスイッチの場所がわかるようにパイロットランプの付いたスイッチです
こんなやつ
このパイロットランプ付きスイッチでオン/オフしている照明をLEDに交換すると、妙なことになる場合があります
どんな「妙」なことかというと、スイッチOFF時に照明がボヤーッと点灯し続けたり、数秒おきに「パッ」と一瞬点灯したり・・・、蛍(スイッチ上のパイロットランプ)が点かなくなったり・・・
あ、この妙な現象は「蛍」がオレンジ色に点灯する、ネオン管式の旧品で起きやすいようで、2番目の写真のような緑色(LED式)では起きにくいようです。
また、比較的大きい電力のLED照明では起きないようです。
(実は、「蛍スイッチ対応」というLED電球などもあるのですが・・・です)
この怪現象(?)の原因は、電気を知っている人なら簡単に理解できるとおもいますが、この原理図を見て下さい
スイッチOFF時に「蛍」が点灯する原理は、
・「蛍」がスイッチに並列に入っている
・「蛍」を点灯させるための電力(電流)はメインの照明を流れてくる
そう、「蛍」を点けるために、メインの電灯に電気が流れているんですよ
メインの電灯が電気をたくさん食う白熱電球であれば、「蛍」には白熱電球を光らせるような電流は流れないし、メインが蛍光灯の場合でも蛍光灯の放電を開始できるような電流(電力)は流れないので、問題なく「蛍」だけが点灯します。
ところが、メインの照明がLEDの場合、もともと少ない電力で点灯するので、「蛍」に流れている微弱な電流でもボーっと点いたり、微弱な電流がLED照明内回路のコンデンサにジワジワ溜まって、ある時点で「パッ」と点灯したりすることがあります。
ここで感じることは、「暗闇でボヤーッと点いてスイッチの位置を知らせるだけの『蛍』もけっこう電気を使っているんだなぁ。」ってことですね。
LED式の「蛍」は、あまり電気を食いませんが、旧型のネオン式(オレンジ色)はけっこう電気を使っているんですよ・・・
「蛍スイッチ対応LED電球」なんていうものは、電球と並列にコンデンサなどを入れ、蛍用の電流をバイパスして流すようになっています。
・・・これって折角の低消費電力のLED電球に、無駄に電気を流す回路を付けていることになりませんかね・・・
テレビやビデオレコーダの「待機電力」を気にするぐらいなら、蛍スイッチの電力も気にした方がいいですね。
蛍スイッチを使わず、常時オンにしておいて、人感センサー付きLED電球を使うって方法もありますね
(でも、人感センサーの回路も電気は使います・・・、けど「消し忘れ」が無い分トータルで電気は食わないかなぁ・・・)