論語にある有名な言葉、
「己所不欲 勿施於人」
「己の欲せざるところ 人に施すことなかれ」
子供の頃、能書好きの父親に聞き、感銘を受けて、自分の「座右の銘」とも言える大好きな言葉です。
「座右の銘」:いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句。
単純に、自分がやってもらいたくないことを、他の人にやってはいけない、と理解する。
うんうん なるほど良い言葉だ・・・
でも、世の中そうとばかりは言っていられないことがあるなぁ・・・
特に、商売や格闘技など、競争相手の嫌がることをやらなければならない。
なんて考えると、「己所不欲 勿施於人」を貫き通すことは難しいので、「深い~言葉だなぁ」ななどと、これもまた単純に思ってしまう。
とことが ところが
「己の欲せざるところ 人に施すことなかれ」って、よーく考えると、ある意味「我がまま」な言葉じゃないですか?
全ての判断の「基準」が「己」、 つまり自分なんです。
自分が嫌じゃないことなら、人にやっても良い。 ってことになりませんか。
「嫌なこと」っていうのは、個々の人で違いますからね。
レモンの嫌いな人は、唐揚げにレモンを搾らないでいる。
すると、レモンの好きな友人は「何でレモンかけないんだよ~」・・・、ってことになります。
それぞれの人は、年齢、性別、身長、体重、立場、環境、容姿・・・ いろいろな要素で「己の欲せざるところ」が違ってきちゃいますからネ
まぁ、孔子さんは そういったところも含めて、相手の立場も考えての、深い~言葉としておっしゃったのでしょうけど、思慮の浅い人が表面的に理解しただけではダメですネ。
エロオヤジが「オレはケツや胸触られても気にしないよ、だから・・・」とかいって、女の子をベタベタ触ったら、確かに「己の欲せざるところ」ではないかもしれませんが、犯罪です