今日の寝顔~いつまでも一緒に

わんひとり(推定年齢16歳)、にゃんふたり(推定年齢6歳と4歳)との暮らし、わんの介護日記を中心につづります。

雨上がり・・・

2021-06-29 11:26:00 | 介護日記
今日もご訪問どうもありがとうございます。

もうすぐ梅雨明けとなるのでしょう。
雨上がり、緑が一層深いです。 

5月下旬から、体調のアップダウンが続いていました。
自分から食べるという意欲を失い、その間は強制給餌していました。
血液検査の結果は、内臓はさほど問題がないものの、炎症を表す数値が高いので、おそらく、体のどこかで炎症を起こしている=腫瘍と疑われ、レントゲンにエコーと検査しましたが、疑わしい所見は見られず・・獣医さんの話では、おそらく、頭の中に腫瘍ができている可能性、認知症が進んでいる可能性などで、脳のどこかで何かが悪さをして食欲を失わせているとのことでしたが、老齢のため、麻酔を使ってのそれ以上の検査はリスクを伴いますので行わず、様子見となりました。
レントゲンで肺に濁りが見えたので、もしかして、誤嚥して炎症を起こしているかもしれないと、抗生物質が出ました。実際、呼吸もゼイゼイしていましたので、抗生剤の注射をしてもらい、あとは飲み薬で。効果てきめんで、その日の夜にはすっかり治まりました。ただ、血液検査の炎症の原因がそれだけではないだろうということでしたが・・
それから1か月。一進一退しながら、どうやら土俵際で頑張ってくれているようです。

強制給餌も、ものすごく嫌がる力がありました。驚くほどの力でした。
でも、続けました。なぜなら、食後に嘔吐もなく下痢もなく、消化していたから。そして、何よりも生きる意志が見えたからです。
何度も、これほど嫌がるなら自然に任せようと思いながら、生きているのだから、生きるためにやめてはいけない。もう水も飲めなくなったら、その時が、その時だと。そう言い聞かせ、ある時は泣きながら食べさせました。
内容は、鶏のモモ肉を良く焼いて、脂をとり、鰹だしで柔らかく炊き込みました。野菜はキャベツとマイタケ。そして、牛肉や豚肉も焼いては脂をふき取り、ミキサーに入れてペースト状にしてから、シリンジで。魚も混ぜました。
と、栄養面では、悪くはない内容でしたので、根気強く続けて、この頃は、もう、ペーストにしなくても食べられるようになりました・・ただ・・自分から、意欲的に食べるまでには至りません。お口にもっていくと食べる。みたいな・・甘えてます( ̄▽ ̄;)
でも、それでも、1日にもも肉は1枚平らげますし、卵も黄身だけ食べさせます。お魚も・・先日は、新鮮なサバが漁師さんから手に入りましたので、早速焼いて進めると、自分からバクバク食べてくれて・・ただ・・食べすぎたのか・・下痢してしまった・・新鮮だったのですが、シニアの体では、サバの脂は強すぎたのかなぁ・・と猛反省。以降は、白身と鮭にしています。
なんか、いつ何が起きても仕方ないのでは、と思いながらも、頑張ってます。それに、その間もお散歩は続けました。しんどそうなときは早々に切り上げ、調子がよさそうな時は少し多めに。
スープも飲ませ、おばあちゃんは、手作りのくずもちを作り、カステラもおやつに用意して、とにかく、好きそうなことはやったつもり。

いつも、かりんが見守ります。


という感じで、意欲的に食べてくれなくても、まあ、食べてくれたらいい。
吐かなければいい、下痢しなければいい。
わんちゃんは、何時に食べないといけない決まりはない。できるだけ同じ時間帯に食べるのがいいのでしょうけれど、食べたいときに食べたらいい。お相撲さんみたいに、一日に何度にも分けて食べたらいいんだと、ちょっと開き治って考えるようになりました。
正直、そうしないと、頭がおかしくなりそうなんです。おそらく、老犬介護をされている方々は同じお気持ちだと思います。
息抜きをしてね、といわれても、どこで抜けるの?という日々。だから、息抜きしなくてもいいような体質にしていってます。
何をどう言っても、頑張ってくれているのは楽ちゃんなのだから。


先日、今後の治療について、獣医さんと話し合いましたが、現状を維持できているなら、何もせずに様子見となりました。
病院に連れて行ったときには、ステロイドで炎症を抑えて延命・・という話もでていましたが、現在、苦しんでいないこともあり、食欲もぼちぼちでてきたなら、急にステロイドを投与して、何かのバランスが崩れるといけないからということで。もちろん、できれば、副作用のある薬は極力使いたなくないですので、楽ちゃんの免疫力に賭けることにしました。
血液検査もあまり神経質にならず、できる時にすればいいと。
先生曰く、できる限り静かな最期を迎えさせてあげるようにしましょうということで・・って、余命宣告ってわけじゃないのよ!まだ!

そんな感じで、私の人生最悪の6月が終わろうとしています。おそらく一生忘れない最悪の6月。
梅雨で体調が定まらないこともあるのだろうと、梅雨明けになれば、暑くはなるけど、体調が良くなればと希望的観測です。

老犬介護は、まるで人生ゲームをしているような感じに思います。
調子よく、とんとん拍子で上がっていくと・・・ズドン!と予期せぬことで落ちる。そして、また繰り返し。
そうして、いつかは終わるのでしょうけれど、終着駅ができるだけ遠くにあることを願うだけです。
また雨が降り、そして、また晴れの日もある。それが人生だから仕方ない。
今日も元気に散歩に行ってくれてありがとう。
毎日、穏やかな寝顔を見せてくれたありがとう。

そんな日々です。落ち着いているといえば、そういう状態かもしれません。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
明日も皆様が元気で過ごせますように。




過酷な夏になりそうです。

2021-06-14 16:22:53 | 介護日記
今日もご訪問どうもありがとうございます。

今年は、梅雨も早く来るし、夏日も多い。
これが、7月、8月となれば、どうなるのでしょうか?
シニアのわんにゃんたちには、過酷な夏になりそうです。

がんばってお散歩は休みません!5時前には起床するので、朝日を浴びてお散歩もよくあります。


こうしていると、明日が明るい日に見える。今日が和やかな日に思えるのです。

さて、食欲のほうですが・・・あまりよくありません。
食べたり食べたくなかったり。
大好きな牛肉が食べたくなかったり、あまり好きでない鶏肉は食べたり。
缶詰は一切いりません状態。(~_~;)
おやつのクッキーは食べる。う~ん・・カステラは食べる。
う~ん(-_-;) そればっかり食べさせているわけにはいかないのですが、好きなものを食べて、それで、力が付いたら回復するかもと。
体重も減少気味です。
久しぶりに、金曜日の夜に下痢をしました。2回も。たいそうな下痢でした。
なんだか、双六の振出しに戻った感じがします。
こうして、並みのある日々をどれだけ過ごしていけばいいのか、落ち着いてほしいと願うばかりです。
そこそこ、食べて、そこそこ、元気で散歩して。そこそこよく眠って。
という、最後はOKです。安定剤なしでも、夜はよく寝てくれます。
以前みたいに、安定剤を食欲増進としては使えないようですので、飲ませる必要もないんですよね。
からだは確実に、弱っていく。でも、できるだけ、ゆっくりと。
おなかは、便秘はなくなり、どちらかといえば、軟便ですが、それでも、よく食べてくれたらいいので、しばらくおなかが安定するまで、鶏肉をスープで煮込んで食べてもらえるようにしようかと思っています。

よく寝てくれていると安心しますが・・
楽ちゃん、息してる?と生存確認したりして・・・(;^_^A

老後って人間もこうなんですよね。色々と日々、落ち込むことも多いけど、その日1日を精一杯生きていくだけ。
この頃、そう思います。 ちょっとぐらいのことでは、慌てない。ご飯を食べないなら、ペースト状にしてシリンジで食べさせる。
食べさせ方も、あまりストレスが溜まらないように考える。
思うように食べてくれないと、ダメと思っていても、楽ちゃんに暴言を吐いてしまいます。
もう死にたいの? 生きたくないの?
お母さんと一緒にいたくないの?
って・・楽ちゃんは精一杯生きてくれているのに。
そして、そのあとは自己嫌悪です。

今年の夏は、今までにないほど辛い夏になりそうですが、がんばって、超えていかなければ。
最後まであきらめてはいけない。というか、今、そういう状態ではないのですけれど、肝っ玉の小さいおかあちゃんは、すぐに悲観的になるよ。
ごめんね、楽ちゃん。
楽ちゃんの根性を見習わないとね。
そうして、今日も1日が終わります。

最後までお付き合いどうもありがとうございます。

明日もみなさんが元気で過ごされますように。


生まれ変わるワンダフルライフと食べない症候群との闘い

2021-06-10 15:42:54 | 介護日記
今日もご訪問どうもありがとうございます。

大好きな映画があります。

説明には、
W・ブルース・キャメロンのベストセラー小説を、『HACHI 約束の犬』などのラッセ・ハルストレム監督が映像化したドラマ。少年に命を救われたゴールデンレトリバーが、転生を繰り返しながら自分の使命に気付く物語が描かれる。 
ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、少年イーサンに命を救われてからいつも一緒に過ごすようになり、彼と強い絆を育む。やがて青年に成長したイーサンは大学入学で故郷を離れ、ベイリーは年老いて死を迎えるはずだった。だが、ベイリーはイーサンに会いたい一心で何度も姿を変えて生まれ変わり……。
とあります。
HACHIの監督さんなんですね。どうりで犬目線が素晴らしい映画でした。
最後は号泣。
50年で、3回生まれ変わりながら、最初の飼い主のイーサンを探します。そして、最後にやっと再会できて、心の中で、ベイリーはこういうのです。
「僕だよ!」って。もう涙腺崩壊でした。
そして、やっと気づくイーサン。決して幸せではない老後を送っていた彼は、ベイリーの活躍で終の幸せを手に入れました。
なぜ、この映画を急に思い出したかというと、知り合いのある方が、昨年の今頃、最愛のわんちゃんを失ったのです。その時の落ち込みようといえば、もう、こちらも一緒に泣くほどでした。話をするだけで、涙がこみ上げて会話が続かない。そんな状況でした。その時には、彼女は、弟わんと、にゃんこちゃんがいましたが、長女を失った悲しみは彼らにも救えないほどでした。
何かの折に会うたびに、悲しそうな横顔に胸を痛めました。彼女の気持ちが痛いほどわかるからです。 
そして・・昨日、スーパーで偶然会いまして、笑顔がキラキラしていました。
いつものように、楽ちゃんはお元気ですか?と気遣ってくださり、先日、生まれてすぐに何らかの理由で母ネコとはぐれ?保護された子猫を引き取りましたと。そして、その子が、長女さんの命日の1日前だったと。不思議な巡り合わせを感じて、長女さんの生まれ変わりのように思えますといわれました。今度引き取るなら犬だと思っていたけど・・といわれましたが、彼女の笑顔が本当にうれしかったです。彼女のご家族は、わんちゃんもにゃんちゃんも、保護した子を育てておられます。本当に優しいご家族です。
わんであれ、にゃんであれ、彼女を笑顔にしてくれたのは、きっと長女さんの計らいだと思います。ベイリーのように生まれ変わったのか、またまた、長女さんがそのにゃんちゃんに、思いを託したのか。それはわかりません。
でも、この出会いは偶然ではなく、必然であったと思います。彼女と子猫に起きた小さな奇跡に微笑まずにいられませんでした。
僕のワンダフルライフは、最愛の子を失った方は、誰もが思うことでしょう。
あの子の命日に生まれた子が欲しいと、必死に探し回る方もいました。
でも、出会いは作るものではないと思っています。必然は必ず自然とやってくると。
生まれ変わりについては、正直わかりません。そういうことが本当にあればいいと思いますが。
ただ、今、介護している楽ちゃんは、先代のふーちゃんの思いを継いで来てくれたと信じています。ふーちゃんが、私たちに笑顔が戻るように、この子を送ってくれたということは、今まで一度も疑ったことはありません。
なぜなら、それだけ、楽ちゃんは来た時から、我が家の様々なことを理解していたからです。この子にしつけをしたことは一度もありません。してはいけないこと、入ってはいけない場所。すべてを知っていて、私たちが話すことをとてもよく理解してくれていましたから。不思議な犬、ワンダー・ドッグであったことは奇跡でした。楽ちゃんはふーちゃんの奇跡と信じています。
さて、
2週間ほどブログから離れておりました。
なぜなら、また、楽ちゃんが、食べなくなり・・不安な日々の中、ブログをアップすることができずにいました。
先週の月曜日、獣医さんに連れて行くと・・・今回は直感で、行きつけではなく、以前、夜鳴きの件で薬の相談にいったところに行きました。直感は正しかったと思います。とても丁寧に診てくれました。
結果は、心配していた腎臓の数値は若干高かったものの、突然どうのということはない。下がる可能性ありでした。2月に脳下垂体のどうのと簡単に診断を出されたALP値は、基準値を上回るものの、かなり下がっていました。どういうこと?
ただ、炎症を示す値が高かったこと、カルシウム値が高かったことで、臓器のガンを疑われました。
血液検査の結果を聞きながら、あまりに冷静な自分に驚いてもいました。
その後、レントゲンとエコーで、臓器には全く異常は認められずでした。
これが予想できたからかもしれません。
で、残るは、認知症からくる脳のどこかに異常があり、それが食欲を失わせる原因となっているのでは? さらに詳しい検査は麻酔をしてのMRIなどになるので、リスクが大きくできないとのこと。これも想定内。
ただ、ひとつ、炎症の原因が、誤嚥になどによるウィルスではないかと思ったのですが。それは、ピンポーン!でした。肺に濁りが見えるので抗生物質を処方されました。息遣いが荒かったから、心配していましたが、抗生剤の注射をしてもらい、夜には息遣いは戻りました。
でも、炎症の原因がこれだけとは思えないとも言われました・・(~_~;)
そして、それからは、食欲を戻すための闘いでした。
いやいやと抵抗するのを強制給餌の日々。あまりに辛くて心が何本も折れました。もう、心の複雑骨折です。 何度も、もうだめなの?終わりなの?と繰り返し、もう食べないなら、死んじゃえ!と暴言を吐いては自己嫌悪に陥りの繰り返しでした。何度も何度も、もうだめだ、終わりなんだ、このまま静かに行かせてあげるほうがいいのでは?と自問自答を繰り返し、答えはいつも同じ。強制給餌でも、この子は飲み込んでいる。嘔吐も全くない。それなら、まだ、生きようという意思が残っている。
という2週間・・・地獄でした。そして、やっと、3日ほど前に食べる気が起きてきました。ただ、以前のようにぱくつくまでは、まだなく、勧めては、よっこいしょと食べる。ただ、寝たまま食べるではなく、うつ伏せで食べてくれるので、誤嚥の危険性はかなり減りました。ご協力ありがとうございます!と感謝しながら、食事介護です。
でも、また、すぐに食べなくなるかもしれない。
2週間の強制給餌で得たものは、回復する可能性があるなら、徐々に食欲は出てくる。おなかが空いたでおなかもなる。で、なっていました常に。どうした食べてくれるのか、さらに研究が必要。ちょっとした料理法の違いでも、食べる時は食べるし、食べない時は食べない。
飲み込んで嘔吐しない限りは、食べる意欲は残されている。
さて、今日はどうすればいいのか・・何を食べさせたらいいのか。。。
こちらの脳が病になりそう! 母ちゃんの灰色の脳細胞が爆発する!

もしかして、一歩、前進できたかもしれない。でも、また後戻り、振出しに戻るかもしれない。
それを繰り返して、いつかは終着駅についてしまう。でも、いまではない。
さあ、今日も、食いつきがよいご飯を考えます。
せめて、何が食べたい!といってくれたら、いいのですけれど。

こんな状況が続いても、点滴の回数は2週間で3回だけでしたし、散歩を休んだのも2日。あとは変わりない日々です。食べなくても、水は自分で飲めています。違うのは、食事時間のバトルだけ。( ̄▽ ̄;)

食べない症候群、そう呼んでいますが。食べたくない症候群は、楽ちゃんの若いころからありました。要は、食事の内容が気に入らないのです。
そして今、婆になった今!それに、食べない症候群も追加されました。
でもね、楽ちゃん、母ちゃんが必ず勝利するよ!
もし、今、お世話しているわんちゃんが、食べなくなっても、最後まであきらめないでください。きっと、最後は・・本犬が教えてくれるはず。
そう思って、今日も、楽ちゃんという高い城壁に挑みます!(笑

老犬介護は毎日が心が折れる日々、その骨折に毎日ギブスをはめる日々。
でも、がんばろう! 一番つらいのは、本犬なんだから。
文句も言えないのだから。
今、辛いです。でも、楽ちゃんが今、大切なことを教えてくれている。
だから、一生懸命学ぼう。
そう言い聞かせて、あの子の安らかな寝顔だけが心の支えです。

生まれ変わり・・・正直わかりません。
ただ、犬は犬に生まれ変わると決まっていないなら・・
きっと、楽ちゃんが旅立つときに、お母ちゃんはこういうよ。
「楽ちゃん、今度生まれ変わるときは、素晴らしいご両親がたくさんの愛情を注いでくれるよい家庭に、人間の子供として生まれておいで。そして、もしできることなら・・お母ちゃんが死ぬ前に、一度だけでいいから、会いに来て。お母ちゃん、私は元気だよって、今度はおかあちゃんが行く前に、楽ちゃんの幸せな姿を見せてほしい」
って。でもね、楽ちゃん、まだまだそれは先の話!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日、無事に過ごせたことに感謝します。できることなら、明日も無事に過ごせますように。