今日の寝顔~いつまでも一緒に

わんひとり(推定年齢16歳)、にゃんふたり(推定年齢6歳と4歳)との暮らし、わんの介護日記を中心につづります。

動物病院での出来事

2021-07-05 12:25:11 | 介護日記
今日もご訪問どうもありがとうございます。

寝顔が・・カピバラみたいに見える時が・・(;^_^A
気分よく寝てくれると安心します。

老犬介護をしていると、つい、命をテーマにしたドラマを見てしまいます。そして、もらい泣きしてしまいます。涙もろくなってきた今日この頃です。
”ライオンのおやつ”というドラマを見ています。
作者は、
人は誰でも死ぬ。恐怖を取り去る物語を書きたかった
そうです。

作家・小川糸さんの新刊『ライオンのおやつ』(ポプラ社刊)は、余命いくばくもない30代の主人公・雫が、瀬戸内海の光輝く島のホスピス「ライオンの家」で暮らす日々を描いた小説。「死」を迎えるまでを描いているにもかかわらず、とてものどかでやさしく、生きる喜びと愛おしさにあふれている物語です。読者をホっとさせる世界観は、小川糸さんならではです。

と宣伝にあります。
作者曰く、
「人生の終わりにはゆるやかな移行期間があり、それは余命を知る人でないと体験できない不思議な時間ではないかと思ったので、そんな時間を書きたかったんです」

そのゆるやかな移行期間が、老犬たちの時間なのかもしれないと思ったりします。そして、家族は思うのです。その移行期間ができる限り緩やかでいてほしと。
桜の季節には来年も一緒にみたいと思うはず。そして、それが叶わないことも多いのが現実かもしれませんが、それでも、思わずにいられない。
このドラマでは、毎週日曜日に、ゲストたち(患者さんたちをそのホスピスでは、ゲストと呼んでいます)の思い出のおやつをリクエストできます。そして、料理担当の姉妹二人で、できる限り忠実にそれを再現します。
おやつに込められた生きる思いが、ひしひしと伝わり、いつも泣いてしまいます。

日曜日、動物病院に薬をもらいに行きました。実は、食欲が少しでもわくものをと思い、豆腐ハンバーグを鶏ミンチと豆腐で作りましたが・・どうも、豆腐の消化が悪く、酷い下痢をさせてしまいました。それでげっそりと元気を失ってしまい、一時は本当に心配しましたが、今は落ち着いています。
そんなことで、薬をもらいに行ったのですが、日曜のせいもあり、患者さんたちが多いこと多いこと。1時間は待ちました。
そして、その間、入れ代わり立ち代わり、わんちゃんたちにゃんちゃんたちとご家族がやってきます。
1時間もあると、お話もできます。
コロナのせいで、待合室のシートも、各々少し距離を置いて座りますが、それでも、お話はできます。
3組のご家族とお話をしました。
リンパ腫の治療に連れてこられた、チワワちゃん。11歳ぐらいだったと覚えていますが、リンパ腫の抗がん剤治療を来週から受けるそうです。週1回、そして、治療したら余命は半年から1年といわれていると。私は、高校生の頃いた子が、リンパ腫で亡くなったので、その時の思い出話をしました。ご家族は熱心に耳を傾けてくれて、お帰りの際にはお話しできてよかったといってくださいました。もう、あの子も亡くなってうん十年です。悲しみよりも、楽しいことも辛いことも思い出になり、闘病生活も普通に話すことができます。そして、それが患者さんのご家族に役に立てばと思います。
そのご家族は、以前にいた子は、水頭症で5,6歳で亡くなったと。犬を飼えば、いつかは必ず来る別れ。知っているけど、やっぱりかわいくなってしまう。と。 これからの治療の効果が上がることを心から祈ります。

次には・・子猫を2匹つれたお兄ちゃん。大学生ぐらいでしょうか?家に住み着いた野良ちゃんが出産した子猫ちゃんの検診です。少し風邪気味なので、治療と健康診断と。里親さんが決まり、万全のコンディションで送り出したいとのこと。こうして保護して里親さんを見つけて、と、本当に優しいお兄ちゃんです。優しさと慈愛に満ち溢れた澄んだ目をしていました。
チャトラの子猫ちゃん、どうか、幸せに!

三番目は、老犬を連れたシニアのご婦人。あと数日しか持たないといわれたそうです。涙声で、「最初で最後の犬です」といわれました。
どんなにか辛いことでしょう。いえ、犬を送り出すのに、2回目は悲しみが軽減するなんてことは絶対ありませんが、最初の悲しみは、心の準備ができない未経験のことですので、その耐えがたい痛みはどれほどのものか・・・
18歳近いそうです。ミニチュアダックスちゃん。その目はすでに焦点があっておらずうつろでしたが、お母さんを見つめる目には、感謝が満ち溢れていました。幸せな18年だったことでしょう。
なんだか、辛くて、もらい泣きです。ダメですねぇ・・で、涙をこらえていたところに・・名前を呼ばれました。恥ずいことでした、泣き顔で診察室へ行くのは・・(~_~;)

そうして、動物病院での日々のドラマは命のドラマ。
ひとつひとつが大切な命です。
いつかは別れが来る、そう思っても、頭で思っても心が受け付けられない、そのギャップに多くの人々が苦しむ。
生まれてきた命、旅立っていく命、どちらに対しても感謝をもって受け入れ、送り出してあげなければと思います。

最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
皆様にとって明日も良い1日でありますように。


 

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