先日記事にした「バートン バランス52」の再生を。
たぶんこの「バランス 52」 HAAKON AIRTHE 152BALANCE 52 とバランスの初期のモデルではないかと?
もしそうだとしたら、このモデルは95/96モデルとなる。実に22年前の板?
それにしても古すぎ・・・大丈夫か?
とりあえず凄い赤錆を落そう!
あまりにもひどいので外でやりたいぐらいだが、外が思いのほか寒いので家の中でやることに・・・
ブルーシートを広げて(この大きさで200円ぐらい)
赤錆はエッジ全体にある。
あまりにもひどいので、ざっくりサンダーで削ってしまう。
やりすぎてもソールを痛めてしまうのでそこそこに・・・
エッジサイドも角度に気をつけて錆を落とす。
当然落としきれないので、耐水ペーパーで水研ぎをする。
その後、オイルストーンで研磨。オイルストーンと言っているが水研ぎとして使用する。(様々なものがあるが、比較的1000円以下でも購入できるので揃えた方がいいだろう)このオイルストーンは錆落しだけじゃなく、バリ取りやエッジの仕上げに多用するのでこのことはまた後で記事にしよう。
水研ぎで真っ赤に取れてきた錆が見える。
このあとに1度ウエスで、浮いた錆、水分を拭き取る。ウエスは赤黒い汚れがすごかった。
きれいに拭き取った後に、目で確認しながら錆消しゴムで細かく削ってやる。
赤錆はきれいに取れたが、黒錆は落としきれない。普通は手入れを怠った場合はこの黒錆になる。黒錆の方が赤錆より根がふかいので、あまりしつこくやるとエッジ自体を痛めてしまうにで、ほどほどに。指で触ってみて抵抗にならないほどであったらいいだろう。エッジは雪面を捉えるもので当然角が立っていなければならないが、エッジ自体がなめらかで摩擦の抵抗にならないようにしなければならない。このことも後日にしよう。
エッジシャープナーでエッジを立たせ、オイルストーンでエッジ表面を整える。
ソール全体が汚れてしまっているので、クリーナーできれいする。
だが完全にきれいになるわけがない。ホットワックスクリーニングをする。
ホットワックスクリーニングは柔らかいワックスでOK。柔らかめであれば何でもよい。柔らかい理由はスクレープしやすいから。
ワックスペーパーを使用して、ホットワックスしてまだ温かいうちでいいのでスクレープする。
その時使用したワックスペーパーがこれ
スクレープしてボアブラシでストラクチャー内部も掻きだした後がこんな感じ
錆もある程度きれいなり、ソールも少しきれいになった。
この作業をもう一回。
2回ホットワックスクリーニングを行い、ベースワックスを入れてこの日は終了。
左から、クリーニング1回目、クリーニング2回目、ベースワックス時
通常のホットワックスなら、右の汚れよりも少ない。この後ベースワックスを2回は入れるつもりなので、滑走ワックスを入れる頃には通常の汚れにはなっているだろう。
全ての作業で2時間ちょい。たいしたことはない。
このように、ホットワックスを勧めているのにはちゃんとした理由がある。ホットワックスクリーニングを行わないと、クリーナーだけでは絶対にソールの汚れ、ストラクチャー内の汚れは取れないということだからだ。
ワックスアイロン、スクレーパー、ブラシ3種類、ワックスペーパーには、ただワックスをかけるという以外に、板をメンテする以上必ず必要になるからだ。
こんな再生作業をしなくても、個人的にシンタードのソールに乗る、スキーヤーやスノーボーダーがホットワックスをしない、道具を持っていないこと自体が信じられない・・・簡易ワックスで何をしようというのかが理解できない・・・
エクスクルードベースならまだしも、シンタードベースでホットワックスをしないのは信じられない。ある程度のグレードの板ならシンタードベースやグラファイトベースなのに・・・
このことは後日にしよう・・・
それでは