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焼き芋みたいな
エッセイ・シリーズ⑯
『 東京に大雪が降ると 』
氷点下41度の記録を持つ、
北海道の豪雪地帯に生まれ住んでいた者からすると、
<東京5㎝積雪でけが人続出!>というニュースを見る度に、
「たった5㎝で何で?」といつも不思議に思っていたけども、
その理由はこっちに来て分かった。
東京で初めて迎えた大雪の翌朝、
ちょっとした坂がまったく、本当にまったく登れなくて格闘した事がある。
履いてる靴は冬用じゃなかったけど、こんなにも歯が立たないものかと驚いた。
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凍った坂道が3歩も登れない。
どんなに踏ん張っても「ウソだろ」と声をあげるくらい、
ツルツル滑って登れないのだ。
「ん?君、なーにやってんの?登れないの?」
全面凍結した坂が小馬鹿にしたように笑っている。
「んなろー!絶対登ってやるかんな。ナメンなよなー」
僕は必至で何度も戦いに挑むのだが、
どうにもこうにもノーマルな靴では勝負にならない。
そしてコケた。膝を思いきり打った。
<東京・雪でケガ人続出!>の一人になった瞬間だった。
雪国育ちの道産子の誇りは、あの日いとも簡単に粉砕されてしまったのだ。
やはり何事も、現場に来てみないと実情は分からないものだなあ。
気ぃつけるべさ。
星空Cafe、それじゃまた。
皆さん、お元気で!
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