焼き芋みたいな
エッセイ・シリーズ②
『それ』
「ナンカおかしくないか?」
友人が呟いた。
「ああ。おかしいな」
と僕も相づちを打った。
ある日、世界中が、
まるで何か大きな意図をもって操られる様に、
一斉に動き出した気がする。
「それ」は最初、どこか遠い国で起きている他人事で、
しかし、かなりショッキングなニュースだった。
カメラに向かってレポーターが叫んでいた。
「街中のあちこちで人がバタバタ倒れています!
この人達は歩いていて突然路上に倒れ死亡しました!」
次の映像では、白衣を着た男が何やら緊迫した様子で訴えていた。
「この街は危険です!皆に知らせて下さい!」
「まるでゾンビ映画みたいだなあ」と友人が言う。
「あれ作り物じゃないのか?」
「フェイク?まさか」
あの日僕らは、
さながらパニック映画のようなニュースを半信半疑で話題にしながら、
それでもどこか得体の知れない、嫌~な胸騒ぎを感じていた。
それからしばらくして、
この国でも徐々にその騒ぎが始まったが、
まさかこんなに長く「それ」に翻弄されようとは、
あの時多くの人々は思っていなかっただろう。
「それ」は止むどころか現在も世界中で同時進行し一気に加速している。
混乱、困惑、不安、恐れ、懐疑心、疲れ、
様々な自粛要請、そして、規制されていく平穏な日常・・。
「これからどうなって行くんだろう」
あちこちからそんな声が囁かれるようにもなった。
そんな中で、大晦日が過ぎ、正月三が日が終わった。
テレビニュースからは、
3匹のどこかの飼い猫が仲良くのんびりと、
窓際で日向ぼっこする映像が流れていた。
3匹の猫が、
お互いモコモコした体をくっ付け合っているそのユーモラスな映像を観て、
僕は思わず笑ってしまった。猫はやっぱり可愛いな。
その時、
TV画面上に速報テロップが流れた。
「政府は再び緊急事態宣言発出の検討に入った模様・・」
冬の大感染は早くから予想されていた。
ひっ迫する医療、ベッド数への危惧もずいぶんと指摘されていた。
それでも国は、ほとんど何の準備もしていなかったと非難の嵐。
「んったく。ホントこれからどうなって行くんだろうな」
うんざりしながら僕は呟いた。
世界でいま、何が起きているんだ?
大統領選も明日何かが起きるらしい。世界中で起きている様々な事が、
じつは密かに繋がっているんじゃないか・・。
再びそんなことを呟いた時、
棚に飾ってある、息子がまだ小さい頃に買ってあげた
ガンダムのフィギアが目に入った。
そして、あろうことか、
ガンダムが僕に向かってこう言ったのだ。
「そろそろ、お前が世界を救ってこい」
「えっ!?」
星空Cafe、それじゃまた。
皆さん、お元気で!
何かが始まっている気がしますよ
始まってますね。
日本時間では明朝頃、
世界の行く末、本当のスタートが始まるんでしょうか。
世界から国境は無くなり、世界は戦争の無いユートピアと化したように思えた。だが現実は強者はより豊かな土地に住み、弱者は貧しい土地に追いやられ、極端な格差社会になっていた。
しかし、この絶望的な世界に希望の星が現れた。それは極東にかつて存在した日本の武士の心を持つ一人のサムライ、その名は人呼んで「斗鬼ノ助!」彼は仲間を率いて人間の尊厳を、民族の誇りを賭け、グローバリストに戦いを挑む。
そして彼の前に現れたトランプの意思を継ぐという謎のガンマン「ゴールデンイカリング」、はたして彼は敵か?味方か?
斗鬼ノ助!彼の戦いはまだ始まったばかりだ!
人類の未来の為、頑張れ斗鬼ノ助!負けるな斗鬼ノ助!
まさに明日の未明、前文のような世界に突入するか回避されるかの瀬戸際になるでしょうから、世界中固唾を飲んで見守っている状況と。
但し、山さま、後半のくだりは無い!(むはは)
斗鬼ノ助(トキノスケ)と謎のガンマン「ゴールデンイカリング」の登場も無い!笑
そもそもこの話に続きはないかんね。エッセイだかんね。「それ」はこれで完結だかんね。
冗談はともかく、
とにかく、この6時間で世界が決まる。
皆が驚愕するような情報までもが遂に暴露されるのか・・
明朝、ワシントンD.Cで何が起きるか見てみよう。