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スケールが違いすぎる

2021年03月17日 | 焼き芋みたいなショートエッセイ
 焼き芋みたいな
 エッセイ・シリーズ  (41)

「スケールが違いすぎる 」

以前、ある雑誌で南米パタゴニアの記事を目にした。
パタゴニアでは、ひとつの牧場の面積が東京都とほぼ同じらしい。

(あ、祖父ちゃんが昔言ってたのはこの事か?)

子供の頃、祖父ちゃんが聞かせてくれた。
「お前、知ってっかあ。ナンダカっていう国のナ、牧場の広さナ、

東京くらいあるらしいべさ。ナア」
その時は、ナンダカという国も、東京がどのくらい広いのかも全く分からなかったが、

「へえー!凄いんだなあ」と僕も驚いたものだ。


1つの牧場の面積=東京都の広さ!
          
もうそれだけで最初から「参りました!」的気分になる。
スケールが違い過ぎてイメージが浮かばん。

羊の餌やりにも、牧草の手入れをするにも何日かかるんだろ?
そんな所の牧場主と何かで知り合う機会があったら、
僕は最大の敬意を持って接したい。
ヘタにこっちが何か壮大なビジョンを持って熱く語ろうが、
「あ、ワタシこの夏、バイクで日本一周しましたあ」なんて、
ちょっと自慢気に語ろうが、
そんなものは風の前の塵で、
「あ、そ」と簡単にスル―されそうだもの。

        

たとえば、日本は小さな島国ゆえに、
繊細さだったり気配りだったりが育まれて来たとして、
世界最強と言われる風、壮大な空を流れる雲、風景や自然の成り立ち
その物がまったく違うパタゴニアでは何が育まれるだろう?
大らかさ?逞しさ?
何れにせよ、とにかく参りました、僕は勝てません!(何に勝とうとしていたのだ?)
いやもう、こうしちゃおれん!(何がこうしちゃおれんのだ?) むはは。
         
ちなみに、人間にも器の違いというものがあるけれど、
僕は、これは生れつきのものだと思う。
育った環境などではなく、天性の何かだと思う。
何かこの世に使命を持って生れたとか、
しなければならない仕事を任されて生れたとか。
どうもそんな事がある気がしてならない。特に偉人には・・。

それじゃ、凡人の自分は何が役目なんだろうか?
これからまだ、この世でやらねばならない大事な役目があるとしたら、
うーむ、それは何だろな・・あれかな・・・(ん?何もないって。そんなあー。)

おあとがよろしいようで。。




         星空Cafe、それじゃまた。
          皆さん、お元気で!


       



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
パタゴニア (ゴールデン・リング)
2021-03-18 12:50:52
ゴールデン・リングです。

パタゴニアのスケールは大きいのですね。昔、ある自由人の若者が、南米のチリとかアルゼンチンに向かって出かけていきました。出発から2か月後、彼に再び彼は言っていました。「僕が人生でこれまで見た景色で、一番すごかったのは、今回のパタゴニアの氷山でした!」きっと、スケールが違うんですね。

トキ・マスターの役目ですか。。。次の中から選んでください。①バイクでキャンプに行く、②コーヒーをふるまう、③シンガーソングライター、④エッセイスト、⑤散歩人、どれでも良いよ!
返信する
ゴールデン・リング殿へ (S.Y)
2021-03-18 23:43:35
わかりました。残りの人生、
出来れば、人に勇気と希望と憩いのひとときを届けられるような、
そんなエッセイスト、雑記家で頑張りたいと思います!
どうぞよろしくお願い致します。 草々
(むはは)

パタゴニアの氷山は有名だよね。一度行ってみたいですなー。
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