野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

山について思うこと-山を歩く体力

2013年06月10日 | tokoroの日常
山を歩くのに特別なトレーニングは必要だろうか?

ボクは日本の山を普通に歩くのであれば、特別なトレーニングは必要無いと考えています。
お金をかけてジムに通ったりするのであれば、暇を見つけてどんどん山を歩いたほうが良い。
そのほうが山を歩くのに必要な筋力や持久力は自然と身に着いてきます。

確かに年を取ると段々と体力は衰えてきます。でもそれも自然の摂理。
そういったものに逆らわずに歩くのが山歩きなのではないでしょうか。
もちろん三浦雄一郎さんのようにエベレストに登るのであれば、億のお金を掛けてでもトレーニングは必要でしょう。
しかし日本の山を登るだけだというのであれば、無理してマラソンなんかする必要はありません。

なんでそんな断言できるのかって?それはかつてボクがマラソンを続けていた経験があるからです。
ボクは毎日夜10kmを一年間走り続けたことがあります。山歩きを始めて3年目くらいだったと思います。
だからといってその頃山歩きが楽になったと思ったことは一度もありません。
むしろ山を歩いていたから10kmを走れたのだろうと思っています。
というのも中学・高校などの学生時代は、10kmなんて距離は到底走れなかったからです。
ボクは若い頃本当に運動音痴で、しかも体力が無かったのです。

でも当ブログの読者の中には、そのときのマラソンで体力をつけたから、今山歩きができているのではないか?
と思う人もいるかもしれません。
う~ん、どうなんでしょう。ボクの実感としてそれは無いと思っています。
マラソンはあくまでも持久力をつけるのが目的です。でも山は持久力が無くても登ることはできます。
山を歩くのに本当に必要な力は筋力だ、とボクは考えています。特に膝回りの筋力はかなり重要です。
山を登るにも筋力は使いますが、それ以上に下るときに膝回りの筋力が必要なのです。
当ブログでは何度か書いていることだと思いますが、山は登るより下るほうが難しい。
ボク自身山歩きを始めた頃は山を登るより下るほうが辛かったことが多かったですし、
ボクの父親も下りでいつも膝を痛めていました。

マラソンをしていれば膝回りの筋力も着くのでは?という疑問はあるでしょう。
でも経験として体に相当の負荷を掛けない限り、膝回りの筋力は着きません。
それならマラソンなんかするより、重いザックを背負って少しでも山を歩いたほうが膝回りの筋力が身に着きます。
何より無味乾燥なマラソンを続けるよりも山を歩いたほうがやっぱり楽しいんですよ。

余計な山を歩く時間が無い、という人もいるかもしれません。
だからといってマラソンしたり、ジムに通ったりというのはやっぱりお金や時間の無駄なんじゃないでしょうか。
それなら普段の通勤や仕事などでエスカレーターを使わずに階段を使う、といったことに気を使ったほうが良い。
だって山登りは結局のところ重い荷物を背負って、ただ歩くだけに過ぎないのですから。

余裕がある人ならジム通いも否定はしません。健康のために体を動かすことは良い事です。
しかし体力が無いから山は無理、というのは嘘だろうということです。
病人や身体に障碍があるというのでなければ、一般ルートの殆どは普通の人なら歩けるはずです。
憧れの山を歩くには体力も無いし、ジムに通う時間も金も無いと言い訳するくらいなら、
10kgの砂袋を背負って近くの山に行け、とボクは言いたい。

「努力」や「経験」という言葉はあまり好きではないけれども、積み重ねがないと憧れの山には近づけません。
何も特別なことをしなくとも、少しずつで山を歩いていれば、いつかは憧れの山に近づける。
それには体力が無いと考え込まずにまずは山を歩いてみる。
それが丸6年山を歩いてボクが得た結論なのです。

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