昨日は天候も良かったので、奈良県の明日香村を散策しました。
近鉄京都駅から急行に乗り橿原神宮で吉野行きの普通列車に乗り換えてトータル約一時間半。
駅前のレンタサイクルで自転車を借りてサイクリングをしながらの古墳・お寺等の散策です。
①亀石
②猿石
③高松塚古墳
④聖徳太子誕生石碑
⑤飛鳥寺
年代順に並べると、②猿石(6C初~6C中)→④聖徳太子誕生(593)→⑤飛鳥寺(596)→①亀石(647)→③高松塚古墳(694-710)
となります。(亀石は不詳で諸説ありますが)
意外なのは一番新しいのが高松塚古墳で694~710年築とされています。
8C初旬までに古墳が建築されていたとは驚きでした。
8C初旬となると西欧では中世でイスラム系ウマイヤ朝がスペイントレドを制圧して西ゴート王国が滅亡、フランク王国が隆盛を誇った時期です。
世界史の中でいかに日本が遅れていたのかを感じずにはいられません。
世界最古の文字のひとつメソポタミア文明の楔形文字はBC3500年からの記録があります。
ちなみに日本で文字(借用文字の漢字)が記録され始めたのは5Cと遅く、これは西ローマ帝国が滅亡した時期です。
独自の文字の使用では、万葉かなは奈良時代、ひらがなは平安中期からです。
昨今の為替の円安とインバウンドの活況を考えると、日本の国力は1970年代~2010年(30~40年間)のごく限られた期間しか隆盛を誇ったにすぎないことに気づきました。