最高検の村木無罪事件FD改ざん問題報告書からは、明らかに組織防衛をしようという意図が感じられる。そこをきちんと報道することによって、精神論や内部でのチェック体制の強化だけでは、問題が解決しないことが明らかになるはずだが…。検察志望の方、ジャーナリスト志望の方は、ぜひ、冬休みにこの報告書を読んでほしい。→http://www.moj.go.jp/content/000061293.pdf
問題を明確にするため、ここではFD改ざん問題に限定したい。
報告書に記載された時系列は以下のとおり。
1:平成21年7月4日、村木さん起訴
2:同月13日、前田検事が不都合なFDのデータを改ざん
3:同月中旬、前田検事がP1検事(刑事部)=國井検事(ヤメ蚊注)=に改ざんを伝える。
4:同月16日、FDを還付
5:平成21年9月~平成22年1月まで公判前整理手続:担当検察官=P4検事(公判部)、P12検事(公判部)、P11検事(特捜部)、P6検事(特捜部)
6:平成22年1月27日、村木事件第1回公判
ここで、FDのデータが検察の主張と合致しないという矛盾を弁護側が指摘。
同日、この矛盾についてP4検事が、大阪地検検事正ら、大阪高検に報告。
7:同月末、大坪特捜部長及び佐賀副部長がFD改ざんを知る。
8:同じころ、公判部のP4検事らがFD改ざんを知る。
(報道によれば、P4検事らが特捜部長らに告発したという順番)
9:2月1日、大坪部長らがP1、P4検事らに緘口令を敷く
10:同日、P4検事が上司の公判部長にFD改ざんについて報告
11:2月2日、村木事件第2回公判、P4検事ら4人に加え、P13検事(特捜部)が立会開始。
12:同日、大坪部長らは故意の改ざんではなく過失による改変であるとの説明によってもみ消す方針であることを前田検事に指示
13:同日、大坪部長らは、大阪地検検事正及び次席検事に対し、公判部検事がFDの改ざんと騒いでいるが、確認できていないし、かりに改変されていてもそれは過失だと説明。
14:2月ごろ、大坪部長は、大阪高検刑事部長に対し、前田検事がFDの情報を過失で壊したかもしれないこと、FDは還付されており確認できないことなどを報告。
15:2月9日、大阪地検で検事正らが今後の公判について検討会議。FDについては改ざんの件は報告されず、弁護団の矛盾の指摘に対して反論ができることの確認がされた。
16:同月10日、大阪高検で検事長らが同様の会議。
17:同月16日、村木事件第6回公判、P4検事ら5人に加え、公判部副部長及び前田検事が立会開始。
18:平成22年4月1日、佐賀副部長異動、同月5日、大坪部長異動。
ちなみに、4月1日、公判部副部長異動、11月15日、公判部部長異動、6月、大阪高検検事長退官
※懲戒
10月11日、前田検事・懲戒免職
10月21日
懲戒免職:大坪弘道・大阪地検特捜部前部長
佐賀元明・元副部長
減給:大阪地検小林敬・検事正(100分の10、4か月)
玉井英章・前次席検事(現・大阪高検次席検事)(100分の10、6か月)
国井弘樹大阪地検検事(100分の10、1か月)
戒告:太田茂・大阪高検前次席検事(現・京都地検検事正)
訓告:伊藤鉄男・最高検次長検事
12月24日
戒告:谷岡賀美大阪地検公判部長(現・大阪高検検事)
国井弘樹大阪地検検事(現・法務総合研修所教官)
【疑問その1】
この流れで、本当に大阪地検の検事正、次席検事が知らなかったのだろうか?
また、大阪高検の刑事部長、さらには高検検事長が知らなかったと言えるのだろうか?
【疑問その2】
高検の刑事部長は、かなり詳しい事実を知っていたはずなのに、なぜ、同部長から間接的な情報を得たにすぎないとされる高検次席検事が処分される一方で、刑事部長は処分されないのか?
また、地裁公判部副部長は、公判に途中から立ち合っている。ほかの公判立ち合い検事がFDの改ざんを知っており、直属の上司である公判部長も報告を受けているにもかかわれあず、この副部長だけは報告書にもその認識について記載がなく、処分もされていない。これはなぜか?
時系列の整理で力尽きた感がありますが、実際に、報告書を自分で読んでみてください。その際、24頁~、30頁~、66頁~、81頁~、96頁~、あたりを読むと分かりやすいと思います。
※画像は朝日新聞より
【ツイッターアカウント】yamebun
●沖縄への連帯ツイッターキャンぺーン●
【ツイッターアカウント】@BarackObama
【メール】→http://www.whitehouse.gov/contactから
【ツイッター例文】
JAPAN IS NOT US'S COLONY! We won't support US BASE. All US BASE OUT! from our country.
Please HELP Okinawa. 75% of the American bases in JP is in the islands, only 0.6% of JP land. Relocate #Futenma base outside.
Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko
At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8
【PR】
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて:Gilbert's Nuremberg Diary)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
問題を明確にするため、ここではFD改ざん問題に限定したい。
報告書に記載された時系列は以下のとおり。
1:平成21年7月4日、村木さん起訴
2:同月13日、前田検事が不都合なFDのデータを改ざん
3:同月中旬、前田検事がP1検事(刑事部)=國井検事(ヤメ蚊注)=に改ざんを伝える。
4:同月16日、FDを還付
5:平成21年9月~平成22年1月まで公判前整理手続:担当検察官=P4検事(公判部)、P12検事(公判部)、P11検事(特捜部)、P6検事(特捜部)
6:平成22年1月27日、村木事件第1回公判
ここで、FDのデータが検察の主張と合致しないという矛盾を弁護側が指摘。
同日、この矛盾についてP4検事が、大阪地検検事正ら、大阪高検に報告。
7:同月末、大坪特捜部長及び佐賀副部長がFD改ざんを知る。
8:同じころ、公判部のP4検事らがFD改ざんを知る。
(報道によれば、P4検事らが特捜部長らに告発したという順番)
9:2月1日、大坪部長らがP1、P4検事らに緘口令を敷く
10:同日、P4検事が上司の公判部長にFD改ざんについて報告
11:2月2日、村木事件第2回公判、P4検事ら4人に加え、P13検事(特捜部)が立会開始。
12:同日、大坪部長らは故意の改ざんではなく過失による改変であるとの説明によってもみ消す方針であることを前田検事に指示
13:同日、大坪部長らは、大阪地検検事正及び次席検事に対し、公判部検事がFDの改ざんと騒いでいるが、確認できていないし、かりに改変されていてもそれは過失だと説明。
14:2月ごろ、大坪部長は、大阪高検刑事部長に対し、前田検事がFDの情報を過失で壊したかもしれないこと、FDは還付されており確認できないことなどを報告。
15:2月9日、大阪地検で検事正らが今後の公判について検討会議。FDについては改ざんの件は報告されず、弁護団の矛盾の指摘に対して反論ができることの確認がされた。
16:同月10日、大阪高検で検事長らが同様の会議。
17:同月16日、村木事件第6回公判、P4検事ら5人に加え、公判部副部長及び前田検事が立会開始。
18:平成22年4月1日、佐賀副部長異動、同月5日、大坪部長異動。
ちなみに、4月1日、公判部副部長異動、11月15日、公判部部長異動、6月、大阪高検検事長退官
※懲戒
10月11日、前田検事・懲戒免職
10月21日
懲戒免職:大坪弘道・大阪地検特捜部前部長
佐賀元明・元副部長
減給:大阪地検小林敬・検事正(100分の10、4か月)
玉井英章・前次席検事(現・大阪高検次席検事)(100分の10、6か月)
国井弘樹大阪地検検事(100分の10、1か月)
戒告:太田茂・大阪高検前次席検事(現・京都地検検事正)
訓告:伊藤鉄男・最高検次長検事
12月24日
戒告:谷岡賀美大阪地検公判部長(現・大阪高検検事)
国井弘樹大阪地検検事(現・法務総合研修所教官)
【疑問その1】
この流れで、本当に大阪地検の検事正、次席検事が知らなかったのだろうか?
また、大阪高検の刑事部長、さらには高検検事長が知らなかったと言えるのだろうか?
【疑問その2】
高検の刑事部長は、かなり詳しい事実を知っていたはずなのに、なぜ、同部長から間接的な情報を得たにすぎないとされる高検次席検事が処分される一方で、刑事部長は処分されないのか?
また、地裁公判部副部長は、公判に途中から立ち合っている。ほかの公判立ち合い検事がFDの改ざんを知っており、直属の上司である公判部長も報告を受けているにもかかわれあず、この副部長だけは報告書にもその認識について記載がなく、処分もされていない。これはなぜか?
時系列の整理で力尽きた感がありますが、実際に、報告書を自分で読んでみてください。その際、24頁~、30頁~、66頁~、81頁~、96頁~、あたりを読むと分かりやすいと思います。
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Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて:Gilbert's Nuremberg Diary)
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