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舞台中央へと向かう階段が左右両側に配置されている。暗がりの中、両方向から十数名のバレリーナたちが、彼女たちの姿がようやく見える程度に明るいスポットライトを浴びながら落ち着かない様子で降りてくる。オーケストラピットと同じ高さに設置された舞台天井の渡り通路を大道具主任のブケが絞首刑に使う輪をしつらえたロープを持って下手から現れる。彼はバレリーナ達の上まで来ると、その輪を彼女たちの方へ垂らし声を出して脅す。
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"MAGICAL LASSO"
BUQUET:(ブケ)
Like yellow parchment is his skin… 彼の肌は黄色い羊皮の紙のようで
A great black hole served as the nose that never grew… 鼻は大きく黒い穴だった
You must be always on your guard, or he will catch you with his magical lasso! 常に気を付けていないと魔法の投げ縄に捕まるぞ
(と言ってブケはロープの輪を自分の首に掛ける。バレリーナ達は驚いて逃げ出す。すると、下手から渡り通路の上をブケの方へマダム・ジリーが近づいて忠告する。)
GIRY:(マダム・ジリー)
Those who speak of what they know find, too late, that prudent silence is wise.
知っていることを口に出す者は思慮深い沈黙が賢さだと後になって気づく
Joseph Buquet, hold your tongue - he will burn you with the heat of his eyes...
ジョゼフ・ブケ、口に気を付けないと彼に焼かれてしまうことになる
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マダム・ジリーの忠告を意に介さない様子のブケは、薄笑いの声を小さく出しながら上手へと通路を歩いて行く。舞台が暗くなり両側の階段が除かれ、第8場へと続く。
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