何故か「はじめまして」

随分前から知っているのに、しかもとても有名なところなのに、その近辺なら何度も訪れることはあったのに、これまでに行ったことがない場所ってありませんか？　私にとって、日枝神社がそうでした。
何故今までお参りをしに行くことがなかったのでしょう。鳥居を見かけると結構お参りする率は高いのですけど……。
ひとつ思いあたるとしたら、お参りするべき社殿が小山の上にあるから、ってことでしょうか。「上るの面倒くさ～い」という、最初から「そんな奴にご利益なんかあるか～い！」な、日枝神社とはそんな関係だったんでしょう。
ところが何年前でしたでしょうか、外堀通りに面してある大きな鳥居の先に、エスカレーターが設置されまして、私のような不届き者でも、かなりお参りしやすくなりました。そして赤坂でちょっと時間ができた日に、目出度くお参りをしに行ってきました。
エスカレーターで楽々上って振り返ると、やっぱり高い。こんなに高い！

そして都心のさらにど真ん中にあるとは思えないくらい、静かでゆったりとしていて、空気もキラキラと澄んでいるように感じられる空間でした。

　　

この神社も、先日行った虎ノ門の金毘羅さんと一緒で、江戸城の裏鬼門に位置します。
ご祭神は大山咋神（おおやまくいのかみ）、国常立神（くにとこたちのかみ）、伊弉冉神（いざなみのかみ）、足仲彦尊（たらしなかつひこのみこと）。ここの神様のお使いは猿で、猿は「えん（縁）」とも読むので、縁結びのご利益があるのだとか。
さらに、永田町という土地柄か、政財界に崇敬者が多く、仕事運や出世運アップ、商売繁盛・社運隆昌などのご利益があるのだそうです。
この日、そんなにゆっくりとお参りをする時間はなかったため、簡単に「はじめまして」のご挨拶だけをしてきました。次に行くときには、しっかり商売繁盛の祈願をしてこようと思います。