荻原浩さんの『逢魔が時に会いましょう』を読みました。
風邪ひきました。今回の風邪はくしゃみと咳は出なかったけど、熱! 久々に体温計が38度を超えたのを見ました。正確に言えば最高値は38度5分。何とか家にある市販薬を駆使して一晩で下げましたが、まだ全身の筋肉が痛いような重いような……。
大学4年生の高橋真矢だが、卒業後の就職先が決まっているわけではなく、大学院に進むことを考えていた。真矢が就職を決めなかった理由に「映画を撮りたい」というのがあった。実家からの仕送りも止められ、金欠状態の真矢は、大学の民俗学者・布目准教授の助手として記録係のアルバイトをすることになり、夏の遠野へ向かう。准教授は浮世離れしているわ、取材対象は「座敷わらし」だわで……。日本人の心に棲む妖しいものを求めて、座敷わらしから河童、天狗と捜し歩く珍道中3作。
実は本作、最初の2編は荻原さんがデビューして2、3年目あたりで書いたものなんだそうです。それが単行本に収録されることなく、文庫になることもなく、宙ぶらりんになっていたのを、新たに書き下ろした3編目を加えて晴れて上梓、と相成ったのだとか。
最初の2編も現在の荻原さんの目を通すと「書き直した方が…」になったようで、まあ、実質オール新作ですね。文庫オリジナル。それが読めたのですからありがたい限りです。
本作を読んでいない人でも何となく予想はつくでしょうが、真矢と布目准教授は徐々に「そういう感じ」になって行きます。その辺りの感じは私が全く荻原作品に求めていないので、割愛しますが(w、妖しのものを取り上げてくれたのには喝采。妖しいものを妖しく書くのではなく、民俗学的見地からの考察になるから、非常に興味深く読みました。
まだまだ日本には妖しいのがいっぱいいるからなぁ~。いちばん妖しいのは人間だったりするけれどね。ネタはたくさんあるから、続編に期待します!
風邪ひきました。今回の風邪はくしゃみと咳は出なかったけど、熱! 久々に体温計が38度を超えたのを見ました。正確に言えば最高値は38度5分。何とか家にある市販薬を駆使して一晩で下げましたが、まだ全身の筋肉が痛いような重いような……。
大学4年生の高橋真矢だが、卒業後の就職先が決まっているわけではなく、大学院に進むことを考えていた。真矢が就職を決めなかった理由に「映画を撮りたい」というのがあった。実家からの仕送りも止められ、金欠状態の真矢は、大学の民俗学者・布目准教授の助手として記録係のアルバイトをすることになり、夏の遠野へ向かう。准教授は浮世離れしているわ、取材対象は「座敷わらし」だわで……。日本人の心に棲む妖しいものを求めて、座敷わらしから河童、天狗と捜し歩く珍道中3作。
実は本作、最初の2編は荻原さんがデビューして2、3年目あたりで書いたものなんだそうです。それが単行本に収録されることなく、文庫になることもなく、宙ぶらりんになっていたのを、新たに書き下ろした3編目を加えて晴れて上梓、と相成ったのだとか。
最初の2編も現在の荻原さんの目を通すと「書き直した方が…」になったようで、まあ、実質オール新作ですね。文庫オリジナル。それが読めたのですからありがたい限りです。
本作を読んでいない人でも何となく予想はつくでしょうが、真矢と布目准教授は徐々に「そういう感じ」になって行きます。その辺りの感じは私が全く荻原作品に求めていないので、割愛しますが(w、妖しのものを取り上げてくれたのには喝采。妖しいものを妖しく書くのではなく、民俗学的見地からの考察になるから、非常に興味深く読みました。
まだまだ日本には妖しいのがいっぱいいるからなぁ~。いちばん妖しいのは人間だったりするけれどね。ネタはたくさんあるから、続編に期待します!