あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

アルプスを聴く

2009-06-01 | スポーツ・エンタメ
お久しぶりのサントリーホールです。5月最後の土曜日に行ってきました。この日は日本フィルハーモニー交響楽団の第610回定期演奏会。昨年ここで「はじめまして」だった沼尻竜典さん指揮での公演でした。
演目は、マーラーの絶筆となった『交響曲第10番アダージョ』と、リヒャルト・シュトラウスの『アルプス交響曲』。どちらも生で聴くのは初めての楽曲です。

楽しみにしていたのは『アルプス交響曲』。アルプス登山の様々なシーンを描いた標題音楽で、Rシュトラウス最後の管弦楽曲であり、単一楽章なので切れ目なく演奏されるというユニークな交響曲です。演奏時間が50分くらいあるので演奏者は大変なんでしょうが(指揮者もですけど)、聴く方としては、特大編成のオーケストラだし、何やら見慣れないおよそ楽器とは思えないものもステージ上にあるので、ワクワク感が増してしまいます。
最初にマーラーの演奏があって、休憩をはさんで『アルプス~』が始まりました。
まずは夜明けからスタートし、アルプスを登りはじめ、途中滝や花の咲いている草原、牧場などを通過し、道に迷ったりしながら頂上へ辿り着きます。標題音楽ですから、演奏を聴いているとアルプスになんて行ったことがないのに、雄大な風景とか澄んだ空気とか、木や草花の香りまでも感じられます。
それから下山していくのですが、突然の雷雨に見舞われます。
ここで登場するのが「およそ楽器とは思えないもの」たちです。映画の効果音でもこの楽器(?)を使っているのでしょうか。ウィンドマシーンとサンダーシートで嵐の風景を演出します。金属の薄い板がペロ~ンと吊るされているだけのサンダーシートなんて初めて実物を見ました。
そんなことも含めて、結構楽しめたコンサートでした。

ところで今回のコンサートは、招待券で行かせていただいたものでした。以前から日フィルの会員登録をしており、今回はメルマガ限定のチケットプレゼント企画に当選したのでした。
申し込むときは「沼尻指揮でサントリーホールだから、当たったら嬉しいんだけどな~」くらいに、くじ運が悪いもので全然期待はしていませんでしたが、翌日に当選通知が来たものだから驚いちゃいました。しかも当日受付でもらったチケットを見ると、思いのほか良い席で聴かせてもらえてラッキーでございました。
しかし元々くじ運の悪い私は考えました。
『これで少しだけあったくじ運をすべて使い果たしてしまったか?』
どうせなら宝くじに当たる方で使えば良いものを…、と思ってしまう強欲さがダメ!
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤いサラダプレート | トップ | チカちゃん »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (じゅな♪)
2009-06-02 15:57:08
クラシックは、ほとんど無縁で、生で聴いたことはありません。
私の場合、旋律を知っていても、曲名や作曲者と結びつきません。
BGMとして聞こうとしても、ついつい誰のなんて曲!?っとなってしまうかも、、、
でも、クラシックもいいものですよね。
マーラーといえば、私の好きなヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」で
流れていた「アダージェット」が印象的でした。
アルプスの曲は、これからのジメジメした時期に聴けば
清々しい気分になれそうですね。
返信する
じゅな♪さん (とみ)
2009-06-03 22:45:29
ヴスコンティの映画は、若いころ一時ハマりましたね~。懐かし~
『アルプス交響曲』はとても面白い楽曲です。
生で聴いたのは初めてでしたが、サントリーホールがアルプスになってました。
牧場を通り過ぎるときに聞こえるカウベルの音につられて、思わずこう叫びたくなりました。
「ペ~タ~! おじいさ~ん! ヨ~ゼフ~!」
「わ~い! クララが立った・クララが立った~♪」
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

スポーツ・エンタメ」カテゴリの最新記事