先日、かなりの読書家である知人との会話の中で「自分の意志で読んだ人生最初の本は何か?」というものがありました。
ここで言うところの「人生最初の本」とは、親が選んで買って与えてくれたものではなく、もちろん絵本でもない。挿絵よりもはるかに文字のボリュームがあるもの。子どもの頃の話になるから、おそらく児童書だろうということで、知人は苦労して記憶をさかのぼっていました。
私の方は記憶をさかのぼることなど簡単でした。人生最初の自発的な読書ついて、その記憶は鮮明です。作品名も、初めてその本を手にしたとき情景も、鮮やかに思い出すことができます。
私の「人生最初の本」は、松谷みよ子さんの童話『ちいさいモモちゃん』。この人気作品は『モモちゃんとプー』『モモちゃんとアカネちゃん』と、シリーズ化されました。
初めて出会ったのは小学校に入学して間もない頃の図書室でした。教室のすぐそばに低学年用の図書室があり、1mほどの高さしかない本棚にずらりと本が並んでいるその場所が、とても特別な場所のように感じていました。
そして壁際に設置してあった本棚の中に『ちいさいモモちゃん』はありました。背表紙の文字に目が留まり、そのまま本棚から抜き出して表紙を見たとき、一瞬にしてモモちゃんと黒ネコのプーの可愛らしさの虜になったのでした。
それから何度も図書室で同じ本を借りて読んでいましたから、低学年図書室の『ちいさいモモちゃん』の図書カードには、私の名前がいくつも記されていたはずです。
『ちいさいモモちゃん』は、主人公のモモちゃんが生まれた日から3歳までの日常が描かれています。
私が最初に好きになった場面は、モモちゃんが生まれた日にカレーを食べてもらおうと、じゃがいもやにんじんが訪ねてくるシーン。それからママが「たったかたあ」とミシンで30枚のパンツを縫うシーン。それ以外のどのシーンも、今でもちゃんと覚えているのです。
そして初めての出会いから何年も経ったある日、書店で文庫本化されたモモちゃんを見つけ、自分のお小遣いから「自発的に」買ってしまいました。昭和51年4月発行の5刷。定価は何と160円! 今ではすっかり紙も変色してしまいましたが、私の「人生最初の夢中になって読んだ作品」を、手放すことはできません。
さてこの作品は、その後モモちゃんの妹のアカネちゃんが主人公となり『アカネちゃんとお客さんのパパ』『ちいさいアカネちゃん』『アカネちゃんのなみだの海』と続きます。
しかしこれらの作品は童話としてはちょっとヘビーな内容になっており、どうにも好きになれませんでした。そこには「両親の離婚の話をメルヘンな感じに書かれてもな~」と、冷めた目で見ている私がいました。
松谷みよ子さんの作品では、まだほかにも印象的な作品があるのですが、それはまた別のときにご紹介します。
ここで言うところの「人生最初の本」とは、親が選んで買って与えてくれたものではなく、もちろん絵本でもない。挿絵よりもはるかに文字のボリュームがあるもの。子どもの頃の話になるから、おそらく児童書だろうということで、知人は苦労して記憶をさかのぼっていました。
私の方は記憶をさかのぼることなど簡単でした。人生最初の自発的な読書ついて、その記憶は鮮明です。作品名も、初めてその本を手にしたとき情景も、鮮やかに思い出すことができます。
私の「人生最初の本」は、松谷みよ子さんの童話『ちいさいモモちゃん』。この人気作品は『モモちゃんとプー』『モモちゃんとアカネちゃん』と、シリーズ化されました。
初めて出会ったのは小学校に入学して間もない頃の図書室でした。教室のすぐそばに低学年用の図書室があり、1mほどの高さしかない本棚にずらりと本が並んでいるその場所が、とても特別な場所のように感じていました。
そして壁際に設置してあった本棚の中に『ちいさいモモちゃん』はありました。背表紙の文字に目が留まり、そのまま本棚から抜き出して表紙を見たとき、一瞬にしてモモちゃんと黒ネコのプーの可愛らしさの虜になったのでした。
それから何度も図書室で同じ本を借りて読んでいましたから、低学年図書室の『ちいさいモモちゃん』の図書カードには、私の名前がいくつも記されていたはずです。
『ちいさいモモちゃん』は、主人公のモモちゃんが生まれた日から3歳までの日常が描かれています。
私が最初に好きになった場面は、モモちゃんが生まれた日にカレーを食べてもらおうと、じゃがいもやにんじんが訪ねてくるシーン。それからママが「たったかたあ」とミシンで30枚のパンツを縫うシーン。それ以外のどのシーンも、今でもちゃんと覚えているのです。
そして初めての出会いから何年も経ったある日、書店で文庫本化されたモモちゃんを見つけ、自分のお小遣いから「自発的に」買ってしまいました。昭和51年4月発行の5刷。定価は何と160円! 今ではすっかり紙も変色してしまいましたが、私の「人生最初の夢中になって読んだ作品」を、手放すことはできません。
さてこの作品は、その後モモちゃんの妹のアカネちゃんが主人公となり『アカネちゃんとお客さんのパパ』『ちいさいアカネちゃん』『アカネちゃんのなみだの海』と続きます。
しかしこれらの作品は童話としてはちょっとヘビーな内容になっており、どうにも好きになれませんでした。そこには「両親の離婚の話をメルヘンな感じに書かれてもな~」と、冷めた目で見ている私がいました。
松谷みよ子さんの作品では、まだほかにも印象的な作品があるのですが、それはまた別のときにご紹介します。
人生最初の本・・・全然思い出せません。
マンガなら覚えているけど。(笑)
本当にマンガばかり読んでいました。描くのも好きでしたし。
この「ちいさいモモちゃん」も読んだ記憶がありません。
表紙の挿絵が可愛いですね。興味をそそられます。
ただ子どもの頃から「印刷されたもの」が好きだったんですね。
マンガも好きだったし、新聞の折り込みチラシなどは穴があいちゃいそうなまで見てましたよ
『小さいモモちゃん』は童話ですから、あの頃はとても読みやすくて気に入っていたのだと思います。
それに挿絵の可愛らしさもお気に入りでしたね。特に黒ネコのプーが可愛かったな~。
あ、それで今でも黒猫を見ると萌えるのか?も…。