あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

浮城

2012-10-26 | おでかけ
電車に乗って出かけた、前回の花たちと出会った散歩の続き。
公園を通り過ぎて到着したのは、忍城(おしじょう)址。ここは埼玉県行田市です。そしてここが、以前読んだ『のぼうの城』の舞台となった土地なのでした。

忍城は、1478年頃に築城されたとされています。
もともと沼地で転々と小さな島があったところを埋め立てず、島の間に橋を渡し、そこに平城を築かれました。前回記事で歩いた公園の池は、当時の沼の名残であり、現在は「水城公園」として親しまれています。



当初は二の丸に屋敷があり、本丸部分は空き地。そういう状況から、攻めにくく守りやすい城であったそうです。
こんな感じで…。



しかし現在ある忍城は平地にスクッと建てられており、これが平和な今の世でなければ、攻めにくいどころか、攻められ放題のノーガード城。お城にはお濠に囲まれ、ちょっと小高いところにあるものと思っていると、ちょっとたまげます。
ま、それも仕方ありません。何せ元のお城は維新後、廃藩置県で廃城となり場内の建造物のほとんどが撤去されてしまいました。そして1988年に城址に行田市郷土博物館が開館。元々の城の資料が残されていなかったため、御三階櫓は「こんな雰囲気だったのかな~」という感じで、博物館の一部としてコンクリート造で外観復興したのだそうです。



とても長閑で可愛いらしいお城とその周辺を眺めていると、ここが1590年に石田三成が総大将の豊臣方に水攻めにされたという壮絶な歴史を持っているとは…。
映画はもうすぐ公開。野村萬斎さんファンであり原作のファンとしては、是非とも「観に行かねば!」というところです。忍城址を訪れ、さらにそう思うのでした。

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