治らない？

　某大学教授が痴漢行為をしたということで、いま裁判になっていますね。例の“手鏡”さんです。
　実際にやったかどうかはさておき、“のぞき”行為が好きだったことは確かなようですね。そっち系のDVDが多数押収されたそうですから。

　この事件について、いろんな識者がコメントしてました。その中で印象的だったのが、こんなやつ。

「性癖は治ることがないだろうから、仕方がない。
　ただ、こういうことは反社会的行動だから、
　罰せられるのもやむを得ない。」

　深く同感。

　“性癖”というか“性的嗜好”というか、そういうものは個々人によって大きな違いがあります。極端に言えば、当事者同士が同意でき、かつ他者に迷惑をかけなければ、何やってもOKなんですよね。
　でも、たとえば“ロリコン”趣味の人は、まずもって相手の同意を取り付けることは、ほぼ無理でしょう。仮に同意があったとしても、都道府県の条例によって、未成年者との性行為は罰せられる場合が大半ですから、発覚を防ぐための努力も必要。
　前述の“のぞき”趣味も同様。だいたい「覗かせてくれ」と頼んで同意を得た時点で、それはもう“のぞき”ではないような気もするし。

　社会的に許されないのなら、しょうがない。性的嗜好を変えるか…と簡単にいかないのが人間の性。自分の性的衝動と、それに伴う社会からの罰とを天秤にかけながら、日々生きていくことになるのでしょうね。

　僕は幸いにも、それほど非常識な性的嗜好を持っていない…つもりでいます。といっても、この手の話はすべからく“グレーゾーン”に落ち着くわけですが。何が正常か、誰にも定義づけできませんものね。