おもちゃ、家電、もろもろの修理の足跡と備忘録

色々と忘れるので、趣味のメモ

真空はんだ吸い取り機とスチールたわし

2024-11-26 17:48:50 | その他工作


欲しかった真空半田吸い取り機
以前から色々と修理する時にコンポーネントを外す際、基板のランドを壊しちゃったりすることがあって、ちゃんとした?半田吸い取り機がほしいなぁ、と思っていました。ハンダを温めて取るちゃんとした?やつは「おたかいんでしょう」なので、なかなか手が出せずにいました。
今回、こんなのあるんだ、と見つけてカートでしばらく温めていたら、安くなったので思わずポチってしまいました。

115V用の真空半田吸い取り機は、、、
大陸のお店にも「同様な」ものがあったのですが、115V用だったので改造しないと多分役に立たないだろうなぁ、と諦めて、国内用の100V対応をうたっているものにしました。(大昔アメリカで茶碗にとぽんといれるとお湯が沸かせる、というヒータを買って帰ってきたんですが、日本でやるとお湯にならんわけですよ、、、そういう反省がありまして、、。強電屋ならわかりそうなもんですが(笑)。アメリカから来たEngineerがはんだごて持ってきたけどそれと同様に日本国内だと半田が溶けない、という話も昔ありましたっけ。温調半田コテだったら良かったのに、ですけれどね)
同じ失敗はしない。これはちゃんと銘板に100Vって書いてあります!日本向けに作っているんですね。素晴らしい。(円安もあって、大陸との金額差も以前の倍半分でもなくなってきました、、、)

元気の良い半田くんとスチールたわしくんとの出会い
さて、実際に使ってみると案外ちゃんと半田を吸引してくれます。毎回セットして使う手動ですがポンプの真空度?もそれになりにあってきれいに取れます。いい感じ。早く買えばよかった。
でも、何回かやっていると、溶けた半田がポンプの中に溜まって、ポンプ部を押し込む時に溶けた半田が出てきちゃったりします。なんとかならんか。
で、「お高いんでしょう?」の半田吸い取り機を思い出すと、吸い込み口の近くに半田をくっつけて回収する仕掛けがあったよな、なにか無いかなと探すとありました、百均の「スチールたわし」。これを丸めてポンプの中にいれると、いい感じでスチールたわしが半田を回収してくれます。溜まったらそのまま捨てれば良いし、お勧めです!

「スチールたわしくんに絡め取られた吸引した半田くんとともに記念写真」

と、ちゃんと使う用意はできたのですが、この頃、出番がなかったりするのでちょっと残念です、、、。

大陸製調光器(トライアック、ダイアック)

2024-11-25 18:09:59 | その他工作
(2024/11/26 Triacの簡単なテスト方法を追記)
随分前に大陸から購入した調光器。棚の整理をしていたら出てきたので、ちょっと遊んでみました。(多分当時200円位だったような記憶があります)
200V/2kW、と書いてあったような物です。
とりあえず、入力と出力をつないで、古い扇風機を動かしてみました。動くことは動くんだけれど、うるさい。まぁ、そんなもんでしょう。それと、200V用なのでPOT(Potentiometer=ボリューム、以下POT)が抵抗値の低い方は全然動かず、半分を随分越した辺りでようやく動き出す、といった感じです。

100V用に調整
物を見て回路図を書きながら追ってみたら、BTA16というトライアックと、DB3というダイアックを使っていました。100Vでもうまく?調整できるようにするには、上の写真の上の方に見える青い多回転POTとメインのPOTがパラに入っているので、(1)メインのPOTを最小(反時計回りで止まる場所まで)にしておいて、(2)多回転POTを右(時計回り)に回してゆくと、(3)接続した装置が動き出すのでそのポイントを探して、それのちょっと手前位に設定、でとりあえず100Vでもそれなり調整範囲が広くなります。

100Vで2kWが使えると思っちゃだめ
このモジュール、うたい文句が200V/2kWなのですが、BTA16は最大電流が16Aなので、200Vだったら10Aで2kWでも大丈夫そうですが、100Vだとまぁ、1kW強位までしか使えないと思ったほうが吉ですね。間違ってもこれをつかって100Vで2kWを制御しようと思わないことです。壊れます。要注意。
あと、メインのPOT増やす方向と、減らす方向で負荷装置の動き方が全然違う(ヒステリシス?)。CとRでダイアックの動作ポイントを決めている様なので、Cから電荷が抜ける速度が違うんだろうなぁ、とWEBを漁ると、秋月さんに良い資料がありました。

動作設定のヒステリシスを軽減する
このあたり(https://akizukidenshi.com/goodsaffix/k818_manual_20220315.pdf)を見ると電源波形の上りと下りで電荷が抜くようなことをやっているようです。回路的にもほぼ一緒なので、これを参考にさせて頂き、有り合わせの部品でこの回路を仕込んで見ました。空中配線です、、、、。基板裏に素子を置きたくなかったので、基板に穴を開けて部品面側に持ってきました。
結果、それなりに上りも下りも同じような感じになりました。めでたしめでたし。
何に使うか今のところ当て?は無いのですが、とりあえず使えるように、ケースに入れて、スイッチ付けて(一番絞っても電圧が出ちゃうので)、あとは念の為Fuse入れて置きましょうか。またそのうち暇な時に加工します。

一応大学は強電な人だったので、あれ?ですが、強電では電線白はGND(共通線側)です。コンセントは基本左側がGND側ですね。コンセントの穴をよぉく見ると左側の穴が右側より長くなってます。壁の中でそうなっていないのも山程ありますけれど、、、。(検電ドライバで極性はわかりますね)

最後に、これは個人的な備忘録です。この記事等を見て改造される場合は、ご自分の責任の範囲で対応をお願いします。
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追記:Triacの簡単なテスト方法
・T1とT2をテスタで当たる→抵抗無限大
・この状態で、T2とGをショートさせる
 →一旦導通状態になるとT2とG間のショートを開放してもT1とT2間は導通のまま
・T1とT2のテスタ棒を入れ替えて再度T2とGをショートさせて同様になることを確認
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先日、掃除機が壊れたので修理を試みましたが、コントローラ部が壊れているようでそこはだめでしたが、電源制御の部分はBCR16CMというトライアックが使われていたので、その前段のTLP560なるソリッドリレーを制御してOn/Offだけできるようにしました。BCR16とBTA16、同じようなTriacですね、、。ちなみに上記の壊れた掃除機の定格は1kWとあるので、やはり安全率を見て16A版で設定してあるようです。なのでやっぱりこのモジュールもそんなもんと思ったほうが良さそうです。

EcoCuteの制御 そういうことだったんだー、、、→夜蓄要件??

2024-10-25 17:03:07 | EcoCuteをいじる
どうしてEcoCuteの夜間の湯沸かしが無くならないのがわかりました。

夜蓄要件
電力会社との契約(夜間電力関連の契約ですね、きっと)において、いわゆる?夜蓄要件というのを取り交わしていることになっているようです。
「夜蓄要件とは、メニュー加入の条件として、夜間蓄熱式機器を使用し、主に夜間に沸き上げを行うことを指す」のだそうです。それに伴ってメーカさんも夜間に蓄熱することをやめられないシステム(プロダクト)にしているんですね。知りませんでした。

DRready
調べていたら、経産省資源エネルギー庁 がやっている、総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会 なるものがあって、そこで昨年暮れに「ヒートポンプ給湯機のDRready化の必要性」について議論されたそうで、それに引き続いて今年2024年の3月に、「エコキュートのDR対応について 」という議論がなされ、同6月から「DRready 勉強会 」というのが開かれているようです。勉強会は10月現在、これまでに3回開かているようです。

DRって何?
Demand/Response のことだそうで、需要と供給をコントロールする仕掛け、最適化する仕掛けのことのようです。ここでは電力の需要と供給ですね。国内でそれに向けての検討がようやくヒートポンプ給湯機(EcoCute)から始まったところ、という感じのようです。
 九州だったか、太陽光発電の発電電力を使い切れなくて、「電力抑制」(発電量を下げさせる)をさせちゃうことがすでにあるようですが、せっかく得られるエネルギーを捨てていることになるわけです。DRreadyな世界だと、その電力を、例えば今回の話で言えば、EcoCuteが昼間に湯沸かしすることで有効に使えるわけで、使わなかった夜間電力を更に他で有効に使えることになるわけですね。電力の余裕も生まれるし、発電設備も最小限にできるなどの「可能性」が広がることになります。

時代の先取り?
なるほど。時代を先取っちゃったようです(笑)。
この頃のEcoCuteはECHONET Liteというプロトコルで制御できるようになっているものがほとんどなので、私もそれを使って制御しようかと思っていました。資料を斜め読みすると、制御を悪意のあるやつに乗っ取られたら困るよね、とか考えないといけないことがたくさんあるようで、電力会社、メーカ、省庁などが集まって議論していて、要件などをまとめたりしているようです。
ちなみに、外部からIPで制御できるエアコンもECHONET Liteを使っているものが多いようです。(まぁ、プロトコル・スタックは一度作っちゃえば使いまわせばよいでしょうし、独自で作るより楽ですかね)

まだまだ続く、、、
ということで、今議論されているこのあたりの技術が装置にインプリされるのはまだちょっと先、今動いているEcoCuteは対象外になるような気がするので、極小エリアの最適化としてEndUserができる対処をして、まずは余剰太陽光発電電力を使って如何に電力量を下げられるか、という老後?のお楽しみはまだまだ続けられるような気がします。(FirmwareをUpdateしてくれたら嬉しいです、、、)

以下、いくつか調べた情報を記載します。その他、DRreadyとかで検索すると、その手の記事が見つかりますので、ご興味があればどうぞ。

参考:
・第44回 総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会 資料 「エコキュートのDR対応について」
・経産省 DRready勉強会

EcoCuteの制御(手動ですが)

2024-10-22 18:47:31 | EcoCuteをいじる

昼間シフトが思ったように動かない、、
我が家のEcoCuteは買い替えて2年ほど、昼間シフトという太陽光発電を有効に使うためにあると思われる昼間に追い焚きをする機能がついています。色々設定をかえてみたが、どうしても明け方3時頃からの湯沸かしが無くならない。もちろん、昼間シフトを設定すると、昼間にちょいと追い焚きはするが、ベースは明け方の湯沸かし。なにか設定を間違っているのかと、メーカサポートさんへ聞いてみたところ、今使っているEcoCuteはどうやらそういうものらしい。明け方の深夜電力を使って湯沸かしをするのが基本とのこと。このところの深夜電力は昼間の25%Offくらいでしかないので、明け方ガッツリの湯沸かしをなんとか昼間に持って来たい。どうしたらよいかと悩んだところ、時計をずらせばよいか、とやってみた。
【2024/10/25追記】深夜帯の湯沸かしが無くならない理由がわかりました。

EchoCute時間を遅らせるが何故か正確な時間に戻る、、、
うまく行った、ように思えたが、何故か時計が一日くらいするともとの正確な時刻に戻る。なんで?まさかNTPとか動いていないよね、と調べたらEcoCuteをnetworkにつなげて、設定をすると時刻合わせ(多分NTP)が動いちゃうと書かれている。仕方ないので、その設定をOFFにするともとの正確な時刻に戻ることはなくなった。この時点ですでに時計の意味をなしていないですが、息子が、なんかEcoCuteの時刻が変だよ、と言ってきたので、見ている人がいたんだと。できることなら時差を設定できるようにしてくれればよいのに(GMT+0900とか?)、と思いますが、完全に日本向け商品でしょうからそんな機能は入らないでしょうね、、、。(英語表示モードとかあるんだろうか、、)

月に3,4日の雨対策、、
午前中に発電しなくなるくらいの大雨が降らない限り(この数ヶ月だと月に3、4日程度)、設定を変えなくても大丈夫そうです。(次の日の日射量を予測してくれるサイトがあるのでそれを信じて、、今は手動で切り替えたりしてますが、そのうち自動化したいです、、→これ目標、、)

寒くなるとまた問題が、、
という運用を夏からしばらくしていたのですが、秋になりだんだん寒くなってきました。時刻ずらしでそれなりに順調に動いていたのですが、この秋一番の冷え込みになった2024/10/21、お湯を色々使ったのか実時間21時過ぎに湯沸かししているのを見つけてEcoCute通常23時までの「湧き上げ一時停止」。
今朝グラフを見たら、エコキュートが実時間6時過ぎから自動で湯沸かししてやがる感じ、なんで? を、朝の6時過ぎってEcoCute時刻の23時か、、。「湧き上げ一時停止」が深夜時間帯に入るので自動解除されて湯沸かししちゃうんですね。見たところ350Lまで沸かして止まっている感じ。そうきましたか、、、。太陽光発電が1kWを超える10時頃までやっぱり時刻を都度都度変えてやらないといけないのか。手動でやらないとだめか?面倒、、、。
その上、EcoCute時間3時過ぎ、実時間10時過ぎに気がついたら湯沸かししていなかったので、自動起動を待っていても良かったけれど、昼食時間入っちゃうので、強制湯沸かしを指示して12時過ぎまで沸かしていたようです。
思ったように動いてくれません、、。これから寒くなるとこういうことが頻発するんでしょうね。
さてどうしたもんか。

Lenovo Ideapad Flex 5 14ALC05 keyboard交換

2024-10-06 07:05:54 | 修理

 先週月曜日、急に在宅勤務で使っているノートパソコンのキーボードの一部が反応しなくなりました。Loginすらできない状況で朝、焦りましたが、Bluetoothのキーボードが手元にあったのでなんとかしのぎました。
色々調べてAmazon君にお願いをして送ってもらった部品が届いたので、早速交換。

 とりあえずYoutubeで該当品(ピッタリはなかったけれど)の三枚おろしの映像をみて概略を学習。内部構成は違いましたが、まぁ、作り方が事前にわかっているのでなんとかできました。以下、備忘録です。
 上記写真は内部を開けて全部取り外して、これからキーボード部を剥がしにかかる前の状態です。

私はとりあえず、裏蓋を開けた後、キーボードの故障の切り分け(本当にキーボード部を交換すると直るのか心配だったので)のために、全部バラす前にキーボードのフレキを外して、動作確認をしました。無事?キーボード単体の故障であることがここで判明してちょっと安心しました。

注意事項:
 最後のキーボードの交換が難易度がとても高いです。ハンダコテでの熱融着(山程ある)が必要なので、自信の無い方はやめておいたほうが無難です。

用意するもの:
 交換用のキーボードモジュール(バックライト付き)
 トルクスのドライバ(本体裏蓋取り外し用)
 プラスのドライバ(時計ドライバ、内部部品取り外し用)
 サーマルペースト(CPU放熱用)
 はんだごて(先端の割と細いものが必要)

分解:(数字はネジの数)
 ケーブル類を全部はずして裏返し
 裏カバー取り外し(前4,後ろ5ビスの長さが違う)
 バッテリー取り外し4 →ネジの一つにLenovoシールが貼ってありました。勝手交換チェック用ですね。
 冷却用FAN2
 スピーカ左右(ネジ止めなし、左右とも、上部が基板下のポールに挟まっているだけなので、下に引けば取れる)
 マザーボード3(メモリ、WiFiモジュール等は外さなくても大丈夫)
 右ヒンジ2
 ヒートシンク4(ついでに冷却用FANといっしょにゴミを清掃)
 左ヒンジ3
  左右ヒンジのネジを外すとディスプレイ部と分離できるので、外す。このとき、LCD用のケーブル(右)とタッチパネル用のケーブル(左)があるので注意して外します。
 USBボード1
 Pad4
ここまではなんとでもなる
 キーボードは、筐体プラスチックに熱融着されているので、それを外す。(以下TIPSを参照のこと)
 融着されている部分(上の図の金属部分の小さな無数?にあるボッチ)はキーボードの周囲だけで42個所。キーボードの中心部にも多数あるので、めげずにやる。左側の黒いシールの下にもあるので、剥がしながら、探しながら頑張る。
★★TIPS★★
このとき、(時計)ドライバでほじると、根元の方から折れてしまって(特にキーボードの中心部分の小さい融着部)キーボードを取替後、再度熱融着させる時に融着部に届かなくて苦労するので、なるべく上部をカッターのようなもので「切り取る」ほうが良いです。

★★TIPS終わり★★★
 後は丁寧にキーボードを外して、取替。
 切り取った熱融着されていた部分をハンダコテで地道に補修。これも大変。
 私の場合、キーボードの中央部分の熱融着部をほじって根元の部分から取れてしまったものが多かった(上記TIPSの通り)ので非常に苦労しました。ここを止めておかないとキーボードの枠の部分がぶらぶらというか浮いてしまうので、多分キーボードが打ちにくくなってしまうような気がします。

 あとは分解と逆の手順でもとに戻せばOKです。

電池を抜くことになるので、初回Boot時に時計のエラーが出ます。BIOSに入って時刻設定が必要です。(BIOS起動は、このPCだとShutdownして左側面のBOOT用のホールを細いものでつっつくとBIOS画面で起動します)

その他:
 ヒートシンクを外すので、サーマルペーストが必要ですかね。古いものを除去、清掃して貼り直します。3年?で割とカリカリしてました。
 ヒンジ部とか、他の部分でもホールの数とネジの数が違う部分があるので、どこのネジを外したのかわかるようにしておいたほうが良いかもしれません。
よく見るとネジを閉めるホールには「▶」印がついているのでそれを信じて?私は止めたら大丈夫だったので、それでも良いかもしれません。

交換作業時間は1時間半から2時間程度かかったと思います。

購入物品について:
 今回Amazon出店のお店から購入しました。送られてきたものは郵政のクリックポストで送られてきました。丁寧に包まれてはいましたが、再生品でした。
 バックライトモジュールの黒の包装が一部はがれていた
 フレキシブルケーブルが折り跡、配置ストレスによる歪み
などがありました。再度Amazonを覗いてみましたが「再生品」や「リユース品」の記載は無いです。もちろん「新品」との記載も無いですが、、、。
全部がそうでは無いとは思いますが、気になる方はやめておいたほうが良いかもしれません。
 バックライトモジュールは再利用できるようなので、販売品を見るとバックライトなし、という販売品のもあるのでそれを購入して、元ついていたバックライトモジュールを剥がして張り替える、ということもできるようです(Videoに出てた。私はやっていないけれど、、)

ということで、無事ノートPC本体で再度仕事ができるようになりました。めでたしめでたし。

2024/10/5